ヴェデルニコフ リスト、ラヴェル&フランク

 ヴェデルニコフのピアノによるリストの「ローレライ」「メフィスト・ワルツ第1幕」「エステ荘の噴水」、ラヴェルの「水の戯れ」「クープランの墓」、フランクの「前奏曲、フーガと変奏曲 ロ短調」が収められたCDを聴く。
 水面に無数の水滴が落ち、波紋が広がり重なり合うような、自然な響き。完璧なタッチできらめきに溢れた音楽が広がる。
 リストは歯切れのよさが光る。ラヴェルの「水の戯れ」は、ピアノが奏でられていることすら忘れさせてくれた。「クープランの墓」は輝きに満ちた絶品。フランクは、惻々と胸に迫る名演。

ロシア・ピアニズム名盤選26 ヴェデルニコフ/リスト、ラヴェル&フランク
ベデルニコフ ベデルニコフ(アナトリー) フランク

海のYeah!!

 サザンオールスターズが、デビュー20周年を記念して発売したベストアルバム「海のYeah!!」。ずらり揃った名曲。改めて、サザンのセンスに感嘆した。
 海へのドライヴには最高に合うのだろうが、山へ家族で出かけた時に聴いても子どもたちと共に楽しめた。もっとも、子どもたちは、「替え歌メドレー」などの嘉門達夫のパロディから入ったので、「勝手にシンドバッド」を聴いて「これ、嘉門さんが『ラララーララ・ラララー、レレレーレレのお・じ・さーん、ゲゲゲーゲゲのき・た・ろー』って歌っている曲だよね。」というような反応をしていた。嘉門達夫は桑田佳祐とも親しく、許諾が得やすいためか多くの曲が替え歌になっている。嘉門達夫の替え歌メドレーなどを(あまり教育的ではないが)聴かせてしまったため、子どもたちは知っているメロディが多く、だいぶ本物の曲に親しんだようだ。
 世代を越えて楽しめるホットでクールなアルバム。

海のYeah!!
サザンオールスターズ 桑田佳祐 トミー・スナイダー
B00003Q43V

芸術の神様が降りてくる瞬間

 脳科学者、茂木健一郎と、芸術の一線で活躍している人々との対談集。町田康、金森穣、山下洋輔、立川志の輔、荒川修作の各氏と熱のこもった対談が綴られている。茂木健一郎は、各氏からうまく話を引き出し、アクティブに生きる力の源や方向を示している。各氏がヴィヴィッドな言葉で語る芸術のフィールドやバックグラウンドは様々だが、『未来に向き合うのに必要な「前に進む衝動」を与えてくれる』点で共通している。

芸術の神様が降りてくる瞬間
茂木 健一郎 町田 康 金森 穣
4334975267

小澤征爾 ブルックナー交響曲第7番

 小澤征爾指揮、サイトウ・キネン・オーケストラによるブルックナー交響曲第7番のCDを聴く。2003年9月、松本文化会館でのライヴ録音。
 各パートが明瞭な音色で響き合う。伝統的なドイツ音楽の重厚な表現とは対極をなすが、しなやかで流麗、精緻なアンサンブルにより、ブルックナーの音楽に異なる角度から光をあて美質を際だたせているように感じる。清冽な気に溢れたブルックナー。

ブルックナー:交響曲第7番
小澤征爾 ブルックナー サイトウ・キネン・オーケストラ
B0002J53O2

チェリビダッケ 展覧会の絵 ボレロ 

 ゆったりとした歩みで奏でられる、チェリビダッケ指揮、ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団の「展覧会の絵」。ひとつひとつの曲想が、ひたひたと迫ってくる。最後のキエフの大門は、圧巻。いままでの歩みが、この到達点に繋がっていることをひしひしと感じさせられた。
 「ボレロ」もゆったりと曲の高まりを味わえる名演。

ムソルグスキー/ラヴェル編:「展覧会の絵」&ラヴェル:「ボレロ」
チェリビダッケ(セルジュ) ラヴェル ムソルグスキー
B00005HWWP

ベーム モーツァルト交響曲第40番・第41番

 ベーム指揮、ウィーン・フィルによるモーツァルト交響曲第40番・41番の録音を聴く。風格と軽やかさを併せ持ったモーツァルト。第41番の、明るい旋律の中にある陰影の表現が素晴しい。

モーツァルト交響曲第40番&第41番
ベーム(カール) モーツァルト ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
B000BR2O4C

ジョン・ウィリアムズ 吹奏楽ベスト!

 「スター・ウォーズ」「ハリー・ポッター」「レイダース 失われた聖櫃」「1941」など、大作映画を盛り上げる曲を数々創りあげたジョン・ウィリアムズ。それらの名曲を、金聖響の指揮により、シエナ・ウインド・オーケストラが、見事なアンサンブルで燦然ときらめくサウンドを繰り広げるCD。

JW~ジョン・ウィリアムズ 吹奏楽ベスト!
金聖響&シエナ 晋友会合唱団 ウィリアムズ(ジョン)
B000JGCNXC

スウィング・バッハ

 ザ・スィングル・シンガーズによる、バッハのア・カペラ曲集を聴く。スキャット唱法を駆使したポップなバッハ。特に、ブランデンブルグ協奏曲第3番は高揚感があり素晴しかった。

スウィング・バッハ
スウィングル・シンガーズ バッハ
B00005GJ6U

佐渡裕 ボレロ!

 2008年4月6日より、テレビ朝日で放送される「題名のない音楽会」で、佐渡裕が4代目の司会者となる。16年前、黛敏郎から新進指揮者として「題名のない音楽会」で紹介され、活躍の幅を広げた縁のある番組である。また、「題名のない音楽会」自体、佐渡裕の師匠であるバーンスタインが手がけた番組「ヤング・ピープルズ・コンサート」に黛敏郎が刺激を受けて始まった経緯もある。佐渡裕と「題名のない音楽会」には浅からぬ縁があり、思い入れもあることだろう。司会者としての活躍を期待している。

 「ボレロ!」は、佐渡裕が首席指揮者を務めたコンセール・ラムルー管弦楽団による、シャブリエの作品とラヴェルの「高雅にして感傷的なワルツ」「ボレロ」の演奏を収めたCD。佐渡の指揮で生き生きと奏でるオーケストラには、前向きな気概を感じる。それゆえ、透明感のある音色と明瞭なリズムで描かれる洒脱なシャブリエやラヴェルの曲からは、ストレートに生きる喜びが伝わってくる。ラムルー管弦楽団は、演奏会用の作品として「ボレロ」を初演した歴史を持つ。佐渡裕がそのラムルー管を指揮した「ボレロ」には、精妙さと情熱が凝縮されている。

題名のない音楽会 

ボレロ!
佐渡裕 シャブリエ ラヴェル
B00005HI4R

ジュリーニ 大地の歌

 ジュリーニ指揮、ベルリンフィルによるマーラー「大地の歌」のCDを聴く。李太白、孟浩然の詩を基にして独特の耽美的表現がなされ、東洋的な趣と西洋音楽が融和した稀有の曲。
 透明感とたおやかさのある円熟の「大地の歌」。

マーラー:交響曲「大地の歌」
ジュリーニ(カルロ・マリア) ファスベンダー(ブリギッテ) アライサ(フランシスコ)
B000AA7DNW

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