嘉門達夫 Oh! My God

 「替え唄メドレー」「鼻から牛乳」など、数々のパロディやギャグでヒットをとばした嘉門達夫が、レコード会社移籍第1弾として世に出したCD。創作活動の煮詰まりの中で、1年4ヶ月ぶりに出したオリジナルということで、苦労がうかがえる。
 “Oh! My God”のオチでシメる「吹雪」を軸に、てんこもりのギャグが展開される。「国会議員体操」「諸行無常」のような、完成度の高いものもあり、なかなかに聴かせてくれる。

Oh!My God
嘉門達夫 林有三 中村雅都
B00005GQGU

ソニー・スティット ペン・オブ・クインシー

 ソニー・スティットの伸び伸びとしたアルトとクインシー・ジョーンズの絶妙のアレンジが生き、ジャズの魅力をたっぷりと味わえる名盤。

ペン・オブ・クインシー
ソニー・スティット ハンク・ジョーンズ ジョー・ニューマン
B00005RGWL

ブラームス ピアノ五重奏曲

 エリザベート・レオンスカヤのピアノとアルバン・ベルク四重奏団によるブラームスのピアノ五重奏曲を聴く。1987年にウィーンで行われた演奏のライヴ録音。微妙な移ろいを精妙に表現し、感興に富む演奏。
 アンコールで奏されたドヴォルザークのピアノ五重奏曲第2楽章も素晴らしい。次々とわき上がる美しいメロディーに魅せられた。

ブラームス:ピアノ五重奏曲
アルバン・ベルク四重奏団 レオンスカヤ(エリザベート)
B00005I02V

フルトヴェングラーと巨匠たち

 ドイツで1954年に制作されたドキュメンタリー映画。ベルリン・フィルの歴史をたどったもの。ブルーノ・ワルターやオイゲン・ヨッフム、セルジュ・チェリビダッケなどの指揮する姿が見られ、思わず見入ってしまった。
 フルトヴェングラーがシューベルトの「未完成交響曲」を練習する風景や、「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」を指揮する場面にはさすがに風格を感じさせられた。それにしても、なんと自然で温かみのある音楽なんだろう。現代の、鋭さが強調された演奏より親しみを感じる。

フルトヴェングラーと巨匠たち [DVD]
B001AOB6X0

ワルター モーツァルト交響曲第40番

 ブルーノ・ワルター指揮、ウィーン・フィルの交響曲第40番、第25番を聴く。暖かみと包容力がある。円熟とは、このような演奏のことを言うのだろう。

モーツァルト:交響曲第25番&第40番
ワルター(ブルーノ) ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 モーツァルト
B0002ZF0E4

展覧会の絵

 手塚治虫のアニメーション「展覧会の絵」は、何度見ても味わいがある。手塚のアニメーションにかける意欲と、音楽への愛情が伝わってくる。
 最近、息子が自分からこのビデオを棚から取りだして見るようになったのは嬉しい。「評論家」がなぜか気に入っているようだ。

展覧会の絵
手塚治虫 ムソルグスキー
B000064O7C

シベリウス交響曲第2番

 ブロムシュテット指揮、サンフランシスコ交響楽団演奏のシベリウス交響曲第2番を聴く。標題音楽ではないが、自然と北欧の森の清澄さと神秘を感じさせる演奏。サンフランシスコ交響楽団の明瞭で力強い響きが心地よい。

シベリウス:交響曲第2番
サンフランシスコ交響楽団 ブロムシュテット(ヘルベルト)
B00005FLQ7

クーベリック ドヴォルザーク

 クーベリックのドヴォルザーク交響曲第8番・第9番を聴く。第8番は美しい旋律と独特の情緒に溢れていてたいへん好きな曲だ。クーベリックは、正統で風格ある曲の運びをするが、スラブの情緒を内包して心地よく聴かせてくれる。
 交響曲第9番の演奏は、管も弦も安定した美しい響きで名曲の魅力を存分に伝えてくれる。

ドヴォルザーク:交響曲第8番、第9番「新世界より」
クーベリック(ラファエル)  ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
B00005Q7Q2

丸山勝廣氏楽団葬

 生涯で自分が最も感動した音楽は、ベルリンフィルでも、ウィーンフィルでもない。群馬交響楽団が1992年3月31日に行った演奏である。

 この日、高崎市の群馬音楽センターにて、群馬交響楽団を育ててきた丸山勝廣氏の楽団葬が行われた。葬儀委員長は、群馬県知事の小寺弘之氏。委員長挨拶は、決して形だけのものではなく、音楽を愛する人の思いが込められた言葉であった。

 小澤征爾氏が献奏として、バッハのアリアを指揮した。小澤氏が手を静かに降ろした瞬間に鳴った群馬交響楽団の和音の美しさに、ふるえがきた。最初の一音で、楽団員たちの思いが伝わってきた。
 曲が進むにつれ、涙がとめどなく溢れてきた。真に魂をふるわせる音楽だった。小澤氏は、曲の最後に指揮する両手を合わせ、祈りを捧げた。
 たった一音で思いを伝えることができるとは。音楽の持つ力がこれほど強いとは。このアリアは生涯忘れ得ぬ演奏になるだろう。

 山本直純氏の指揮で、群馬交響楽団合唱団の一員として、モーツァルトのレクィエムより「ラクリモーサ」を歌った。小澤征爾氏も横で歌っていた。自然と気持ちを込めることのできる曲であった。

 群響が奏するベートーヴェンの交響曲第3番第2楽章(葬送)の流れる中、献花を行い、音楽センターの外に出た。

 それから、友人たちと観音山に登った。山から一望できる春の息吹を感じる高崎の景色がひときわ美しく感じられた。オーケストラのある町に住む喜びが素直に胸を満たした。
 桜が咲きほころぶ暖かい日であった。

泉は涸れず―丸山勝広と群馬交響楽団

ここに泉あり

 戦後間もない頃、地方に音楽の灯をともすオーケストラの人々を描いた映画。群馬交響楽団がモデルとなっている。
 楽団員たちは、学校をまわるが、クラシックへの馴染みは薄く、聴いている児童はほとんどいなかった。意気消沈して帰る道すがら、ひとりの少女が花を持って団員に渡すシーンなど、胸をうつエピソードが多い。
 群馬交響楽団を育てた丸山勝廣さんの役割を、若き小林桂樹が実に活き活きと演じている。
 音楽の素晴らしさを伝えてくれる清冽な魅力をもった名作。

ここに泉あり
小林桂樹 岡田英次 岸恵子
B000BD882S

アクセスランキング

Ajax Amazon

  • Amazon.co.jpアソシエイト
  • UserLocal
  • Ajax Amazon
    with Ajax Amazon