オーメン
666が恐怖の数字であることを印象づけられた1976年の映画。幼児ダミアンの周りで次々に起る事件を描き、見ている者にじわじわと恐怖が迫る見事な脚本と演出。ジェリー・ゴールドスミスの音楽は、見終わった後もときおり暗がりで耳をよぎり、どきっとすることがある。
ちなみに、2006年6月6日に、リメイクされた映画が公開になった。
666が恐怖の数字であることを印象づけられた1976年の映画。幼児ダミアンの周りで次々に起る事件を描き、見ている者にじわじわと恐怖が迫る見事な脚本と演出。ジェリー・ゴールドスミスの音楽は、見終わった後もときおり暗がりで耳をよぎり、どきっとすることがある。
ちなみに、2006年6月6日に、リメイクされた映画が公開になった。
図書館から借りてきた「まんが偉人物語」のビデオを子どもと見る。第2巻で、エジソンとメンデルについて。それぞれ約12分ほどの短い物語だが、母がどのようにエジソンと接したか、メンデルは修道院でエンドウ豆を使ってどんな実験をしたかを描いている。親しみやすい絵で、楽しく見られる。また、背景などにも、作り手のこだわりが感じられる。
短いが、それゆえに印象に残る。もう製作していないようで、残念ながら市販はされていないが、子どもに見せるにはたいへん良い作品だ。
中学3年生の迷いや焦りを、みずみずしく描いたスタジオ・ジブリの作品。脚本とプロデュースを宮崎駿、監督を近藤喜文が担当。
多摩地区の町並みなど、実に緻密に描かれている。細部の描写も見事で、特に地球屋の内部はそれだけで一つの世界になっている。ヴァイオリンの工房で、主人公たちが「カントリーロード」を合奏するシーンは、感動すら覚える極上の職人芸的アニメーション。
「やってみて分かったんです。好きなだけじゃダメだって、 だから勉強しないといけない。だから進学する事に決めました。」
これほど真面目な台詞がストレートに胸に響くことが、この映画の真価を表わしている。
耳をすませば [DVD]
本名陽子 高橋一生 露口茂 立花隆
大友克洋監督の「スチームボーイ」は、世界初の万国博覧会を控えた19世紀半ばのイギリスを舞台にした映画。製作期間9年、制作費24億円をかけた大作。
背景や舞台設定は緻密で素晴らしい。蒸気機関などを用いたアイデアも満載されている。にもかかわらず、見終わった後に物足らなさを感じた。脚本や人物描写がもっと練られていれば、この作品に費やされた莫大なエネルギーが生きたと思うのだが。
スチームボーイ
大友克洋 鈴木杏 小西真奈美 
大友克洋の原作をアニメ化した「MEMORIES」は、「彼女の想いで」(森本晃司監督)、「最臭兵器」(岡村天斎監督)、「大砲の街」(大友克洋監督)の3本のオムニバス作品。
「彼女の想いで」は、宇宙での幻想的な物語。「大砲の街」は、ブラックな香り漂う童話風のアニメ。
2本目の「最臭兵器」は、あまり評価されていないようだが、自分としては結構気に入っている。背景がリアルであるのが良い。特に、甲府盆地から中央自動車道で東京へ向かう間の背景が実に丁寧に描かれている。それゆえ、自衛隊などによる大げさなアクションが迫力を持ってくる。あまりにばかばかしいことを、莫大なエネルギーを費やし真剣に描くという作り手の姿勢とパワーに感じ入ってしまったのであった。
MEMORIES
大友克洋 森本晃司 岡村天斎 
「AKIRA」は、原作者大友克洋が自ら監督した1988年のアニメ映画。原作があまりに壮大であるため、映画化は難しいと思った。しかし、原作の雰囲気を失わずに、映画は独自の形で完成度の高い作品になっていた。
通常のセルアニメの2倍の色数を用い、声優の台詞に合わせ、後から登場人物の顔の動きをアニメーションにするなど、実に手間をかけて作られている。その密度の高さと、ありあまるパワーに圧倒される。
AKIRA
岩田光央 佐々木望 小山菜美 
ドイツで1954年に制作されたドキュメンタリー映画。ベルリン・フィルの歴史をたどったもの。ブルーノ・ワルターやオイゲン・ヨッフム、セルジュ・チェリビダッケなどの指揮する姿が見られ、思わず見入ってしまった。
フルトヴェングラーがシューベルトの「未完成交響曲」を練習する風景や、「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」を指揮する場面にはさすがに風格を感じさせられた。それにしても、なんと自然で温かみのある音楽なんだろう。現代の、鋭さが強調された演奏より親しみを感じる。
手塚治虫のアニメーション「展覧会の絵」は、何度見ても味わいがある。手塚のアニメーションにかける意欲と、音楽への愛情が伝わってくる。
最近、息子が自分からこのビデオを棚から取りだして見るようになったのは嬉しい。「評論家」がなぜか気に入っているようだ。
展覧会の絵
手塚治虫 ムソルグスキー 
「製作 大川博」から始まる、黒をバックに白く書かれた冒頭のスタッフ・ロールから引き込まれた。そこからすでに雰囲気があるのだ。小杉太一郎のモダンな音楽が、その期待をさらに煽る。
映像は富士を背景にした街道がまず写される。主人とお付きの2人、後ろからついてゆく男の子、母と娘の旅芸人、馬上の女とその下の暗い顔の父、胡散臭く懐手をして歩く男など、街道を行く人々をアップでなぞってゆく。温厚そうな主人について槍を持つ男を、片岡千恵蔵が演じている。その最初の場面から、絵に力が感じられ、最後まで目が離せなかった。撮影も見事で、ごく自然に東海道を旅している気分になる。川の渡し舟、大名行列、旅籠、祭りなど、その時代がたいへん生き生きと活写されている。
台詞に味わいがあり、人間模様が実に巧みに描かれている。のんびりとした道中から、様々なドラマを経てラストの迫力ある立ち回りまで、一気に見せてくれる。
昭和30年公開の映画であるが、その映像と物語の魅力は今も実に新鮮である。内田吐夢監督の真骨頂。
血槍富士 [DVD]
井上金太郎 
昔、東京の小さな映画館でタルコフスキー監督の「惑星ソラリス」を見た。最初はたいへんにスローテンポであったが、徐々に引き込まれていった。スローであることが、スタニスワフ・レムの思弁的な表現に合っていたのかもしれない。自分が異世界にいるような感じを受けた。
黒澤明監督の「夢」のラストが、なぜか自分の中では「惑星ソラリス」と重なるのである。タルコフスキーは哲学的な映像詩をつむぐ作家であり、黒澤は直截的ともいえる強烈なヒューマニズムと批判精神をもった監督で、両者のベクトルは異なる。にもかかわらず。たゆたう水のイメージが共通した印象として残っている。心象に張られた和空間だろうか。
惑星ソラリス
ナタリヤ・ボンダルチュク アンドレイ・タルコフスキー 
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