橋爪功朗読 三国志 27
橋爪功が朗読する三国志27巻は「臣道の巻」に入り、「煩悩攻防戦」「破瓶」「白門楼始末」が収められている。
猛将呂布も、ついに囚われの身となり、曹操の前に膝をつく。呂布の家臣、陳宮の姿が誠に素晴らしく、橋爪功の語りは胸に迫り、落涙を押さえることができなかった。
三国志(四) 臣道の巻 (新潮文庫)
吉川 英治
橋爪功が朗読する三国志27巻は「臣道の巻」に入り、「煩悩攻防戦」「破瓶」「白門楼始末」が収められている。
猛将呂布も、ついに囚われの身となり、曹操の前に膝をつく。呂布の家臣、陳宮の姿が誠に素晴らしく、橋爪功の語りは胸に迫り、落涙を押さえることができなかった。
三国志(四) 臣道の巻 (新潮文庫)
吉川 英治
横山光輝の漫画「三国志」潮漫画文庫版第5巻には、「イナゴ」から「小覇王孫策」までが収められている。曹操、劉備、呂布の転変と、孫策の登場が描かれた巻。
解説を三谷幸喜が書いているので、それを読むのが楽しみで本編はすぐに読んでしまった。なんともはや力の抜けた文章だが、三谷幸喜らしい、ひねりのあるユニークな解説であった。
三国志 (5) (潮漫画文庫)
横山 光輝
NHK大河ドラマ「八重の桜」第6回は、「会津の決意」。会津藩主松平容保が、京都守護職を拝命する回。
政事総裁職の松平春嶽が、会津藩祖保科正之の藩是を殺し文句にして容保に京都守護職の任に就くよう迫る。村上弘明演じる松平春嶽は、ダークなオーラを発し、賢公というより悪代官に近いテイスト。
藩の命運を左右する任に対し、松平容保は涙を流しながら決する。綾野剛演じるその姿には感銘を覚えた。まさしく悲運の藩主が真っ直ぐに表現され、大河ドラマの王道をじっくりと歩んでいる。
NHK大河ドラマ「八重の桜」第5回は、「松陰の遺言」。吉田松陰は、いままでも出番こそ少なかったが、小栗旬の佇まいは印象に残るものがあり、最後も爽やかさすら感じる凛とした雰囲気を醸していた。
このドラマは、どのシーンをとってもどろどろとしたところがなく、澄んだ空気を感じさせている。桜田門外の変にしても、芸術家気質を感じる榎木孝明が井伊直弼を演じていることもあり、美的なシーンとして描かれていた。
群馬県総合教育センターの「ぐんま教育フェスタ」で、佐藤学氏の講演「協同的な学びによる授業の改革」を聴く。世界的な教育の潮流を踏まえた話は強い説得力を持ち、日本が目指すべき21世紀型教育の在り方が示された。
「質と平等」の同時追求、<聴く><つなぐ><もどす>という教師の役割などが豊富な具体例を交えて語られた。
佐藤氏の著作でその考えに触れる機会はあったが、直接ご本人から聴くと改めて「共同の学び」の場を実現し、「学びの質を高める」必要を感じさせられた。
佐藤氏の語りからは「子どもたちの学ぶ権利を一人残らず保証したい」という熱い思いが伝わり、感動を覚えた。
「ジャンプのある学び」をいかに具体化していくか、その点が課題であるが、日本の優れた教員が学び合うことにより、道は開けていくことであろう。
学校の挑戦―学びの共同体を創る
佐藤 学
iPS細胞を皮膚細胞から作り出し、2012年ノーベル医学・生理学賞を受賞した山中伸弥氏。その生い立ちや研究の道のりを本人の語りで綴った書。
ざっくばらんに語られ、大変読みやすいが、内容は豊富である。ES細胞やiPS細胞などについても、様々なたとえで分かりやすく説明されている。
研究の魅力と苦労がホンネで語られ、実直な人柄が伝わり爽やかな読後感を与えてくれる一冊。
山中伸弥先生に、人生とiPS細胞について聞いてみた
山中 伸弥 緑 慎也
東野圭吾の「仮面山荘殺人事件」は、閉ざされた空間での事件を扱った、クローズド・サークル・ミステリーの傑作。ストーリー展開のテンポの良さと、ラストの鮮やかさが光る本格ミステリー。
仮面山荘殺人事件 (講談社文庫)
東野 圭吾
東野圭吾が、直木賞受賞後最初に著した推理小説「赤い指」。加賀恭一郎シリーズの7作目で、家族のあり方をモチーフにした作品。独特の重みをもっている。
赤い指 (講談社文庫)
東野 圭吾
NHK大河ドラマ「八重の桜」第4回は、「妖霊星」。会津藩では、英国が清国を攻めるなど、海外の動きが急であることを受け、兵制改革を進める命が下る。八重の兄、覚馬も禁足が解かれ、砲術による兵制整備の任が与えられる。
大老井伊直弼が日米修好通商条約を締結することから、激動の時代が始まる予兆を帚星の出現とからめ、今後のスケールの大きい展開を感じさせる。
林与一演じる島津斉彬、榎木孝明演じる井伊直弼など、風格を感じる俳優が競演し、映像に品格があり素晴らしい。「八重の桜」より前数年の大河ドラマに不足していたのは、このような登場人物の折り目正しさや所作の美しさではなかったか。
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