セルフ・コーチング入門
自分への問いかけを行いながら、行動を決定し、目標達成を目指す「セルフ・コーチング」の手法を分かりやすく解説した本。
「ユニバーサル・クエスチョンズ」「WISDOMモデル」など、様々に応用のきく内容が多い。また、具体的な事例がたいへん興味深い。さらりと読めるが、しっかりとした中身のある一冊。
セルフ・コーチング入門 (日経文庫)
本間 正人 松瀬 理保
自分への問いかけを行いながら、行動を決定し、目標達成を目指す「セルフ・コーチング」の手法を分かりやすく解説した本。
「ユニバーサル・クエスチョンズ」「WISDOMモデル」など、様々に応用のきく内容が多い。また、具体的な事例がたいへん興味深い。さらりと読めるが、しっかりとした中身のある一冊。
セルフ・コーチング入門 (日経文庫)
本間 正人 松瀬 理保
ひとり暮らしのサラリーマンの前に突然現れた関西弁のゾウ。タバコは吸うわ、ゲームはするわ、食い物に意地汚いわと、とんでもない居候になるが、このゾウは一応神様で、自分を変えたいと願うサラリーマンにいろいろと課題を出していく。それは、「靴をみがく」などの簡単な課題だが、実行をしていくうちに…。
「自己実現」をテーマとした軽妙な小説。主人公と同じように「行動」を起こすことで、変化が現れるかもしれない。新しいタイプの啓蒙書
夢をかなえるゾウ
水野敬也
「ノルシュテインの作品はすべて、いわば夢のフィルターをとおして世界をみているような気分にぼくらを誘い込む魔力をもっている。」
1982年1月23日、日仏会館で「セロ弾きのゴーシュ」の完成試写会が行われた折りに、高畑勲監督、美術担当の椋尾篁氏などから挨拶があった。仕事の合間に、コツコツと作ってきたアニメーションへの思いが語られた。
その試写会で併映された「霧につつまれたはりねずみ」は、「ゴーシュ」の高畑勲監督にとっても、ノルシュテイン作品との最初の出会いだった。
ノルシュテインの作品である「話の話」は、古今のアニメーションの中でも抜きん出て芸術性が高く、難解な作品。赤ん坊を見つめる狼、ミノタウルスと少女の縄跳び、もの悲しいタンゴの調べで踊る男女から、ひと組ひと組パートナーが消え残される女性たち。繰返し現れるリンゴ。それらのシークエンスから、作者は何を語ろうとしているのか。
高畑勲氏は、アニメージュ文庫「話の話」の中で、この作品を詳細に解説している。その文学的香気に満ちた解説から、「話の話」の意味と価値が見事に浮き上がる。
「話の話」をさらに鑑賞したいと思うと同時に、一つの映像から、これだけ多くのことを読み取り、思索し、語ることができるのかと、アニメーション作家の想像力と表現力に脱帽した。
話の話 (アニメージュ文庫 (F‐006))
高畑 勲 アニメージュ編集部
2008月1月1日 - 今年は、ねずみ年。届いた年賀状も、様々なネズミをあしらったものが多い。中には、ハリネズミもみられる。まるっこい形と、ハリで身を守るという健気さが愛嬌を醸す。
ハリネズミを目にすると、学生の頃に見た映画が思い出される。今から26年前、1982年1月23日に東京御茶ノ水にあった日仏会館(現在は恵比寿に移転)で見た、「霧につつまれたハリネズミ」だ。高畑勲監督の「セロ弾きのゴーシュ」の完成試写会に出かけたのだが、「ゴーシュ」の前に上映されたのが、この「霧につつまれたハリネズミ」だった。
それは不思議な映画だった。ロシア語で字幕もなく、スクリーンに映し出されたジャムを包んだ袋を持ちながら森の中を歩く小動物に目をこらした。言葉は分からないが、その小動物、ハリネズミの心の動きが、画面から伝わってくる。いつしか、森のちょっとした変化に好奇心をもち、驚き、畏れ、ハリネズミと同じ体験を味わっていた。こぐまと会えたことには、心からの安堵を覚えた。アニメーションの芸術を追究するロシアのユーリ・ノルシュテインによる作品との出会いであった。
絵を組合せ、少しずつ動かしながら制作される手作りのアニメーション。その手間のかかる作業から紡がれるノルシュテインの映像は、遠い日を思わせるような深い抒情を持っている。たとえ諷刺が含まれていたとしても。
気の遠くなるような作業と、生み出される作品の力。この1年、自分は何を紡げるのだろうか。テーマの普遍性が、作品の根底を支えていることがヒントになりそうだ。
きりのなかのはりねずみ (世界傑作絵本シリーズ)
Yury Norshteyn Francheska Yarbusova Sergey Kozlov
勝海舟晩年の語録「氷川清話」では、歴史観、人物評、人生訓が江戸っ子気質のキレの良さで語られる。
江戸城無血開城など、幕末の難局を乗り切る様々なエピソードは、鍛えた心胆と豊富な経験があって初めて成し得たことが分かる。その人物のスケールの大きさには圧倒される。
現代においても示唆に富む内容が多く、折りにふれて読み返す一冊。
氷川清話 (角川文庫ソフィア)
勝 海舟
「富士山頂レーダー」「VHSビデオ」「青函トンネル」「胃カメラ開発」「シビック CVCCエンジン」「ダイニングキッチン」
開発スタッフの情熱と葛藤が映像化されたNHKの「プロジェクトX」。それを文章にとどめた本の一巻目だが、たいへんに密度が濃い。映像を見たときの高揚感とはまた違った、静かな感動がある。
プロジェクトX 挑戦者たち〈1〉執念の逆転劇
NHK「プロジェクトX」制作班
学校・教師への保護者からのクレームについて、いくつかの事例に法的な観点で考察を加えた書。教育裁判についての歴史的な記述も多く、ハウツーではなく、学術的な視座に立っている。
本書では、第三者機関による教育トラブル調停の必要性を掲げている。また、教育的な観点で、毅然とトラブルに対応することの必要性を訴えている。
教育トラブルの解決と処理
森部 英生
1986年に講談社ブルーバックスとして出版された「カオスとフラクタル」は、非線形の不思議を簡単な数式を交えて解説した本。単純な原理から、次々と広がりを見せていくカオスとフラクタルの世界は、極めて興味深い。豊富な例で知的好奇心を呼びおこす名著。
「ルパン三世」のTV第2シリーズ最終回は、「さらば愛しきルパンよ」。舞台となる東京の描写が素晴しい。ロボット兵が突然舞い降りる街と群衆の動き、中野を通る中央線、首都高速、戦車との砲撃戦になる新宿、夜間飛行での東京のイルミネーション、どれも一枚一枚鑑賞に値する絵だ。
島本須美が声を演じる薄幸のヒロイン小山田真希や、ロボット兵ラムダは、後の宮崎監督作品「風の谷のナウシカ」や「天空の城ラピュタ」を思わせる設定。
背景と動きの見事さにより、何度見ても味わいのある作品。
「ルパン三世」のTV第2シリーズのうち、第145話「死の翼アルバトロス」と、第155話「さらば愛しきルパンよ」は、宮崎駿が照樹務名義で担当をした。そのため、たいへんに密度の濃い作品になっている。
「死の翼アルバトロス」は、航空博物館の飛行機から、すき焼きに至るまで実に細かく描かれている。ノン・ストップで繰り広げられるアクションも見事である。原爆の製造プラントを持つ巨大飛行艇という、大時代的な設定はいかにも宮崎駿で、30分に満たない中に、映画一本分の内容が詰め込まれている。
死の翼アルバトロス (1984年) (双葉社アニメ文庫―ルパン三世シリーズ)
ルパン三世 死の翼アルバトロス・さらば愛しきルパンよ (スタジオジブリ絵コンテ全集第2期)
モンキーパンチ トムスエンタテインメント キョクイチ=
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