NHKにほんごであそぼ~うたCD~

 NHK「にほんごであそぼ」の歌から、「でんでらりゅうば 」「一茶の雀 」「藤村の前髪 」「ひとみごろ 」「山のあなた」「はるはあけぼの」など、18曲を収めるCD。ことば遊びから、日本語の豊かさを伝える。

NHKにほんごであそぼ~うたCD~
TVサントラ
B000IJ7ISU

松尾芭蕉『おくのほそ道』 (100分 de 名著) 

 NHK「100分 de 名著」の中でも、番組として出色の構成であったのが、「松尾芭蕉『おくのほそ道』」のシリーズである。4回の番組で、芭蕉がたどった道のりを4つに区切り、それぞれの意味合いを鮮やかに解説していた。
 芭蕉の足跡を俳人の長谷川櫂と女優の内山理名が訪れ紹介し、紀行番組のような趣きもあった。「人生のかるみ」「不易流行」などの、芭蕉の句が到達した境地を映像を交えて分かりやすく解説し、楽しく密度の濃い番組であった。
 テキストも、周到に構成・錬成された文学である『おくのほそ道』の真価が明示されている。眼を開かせられる思いであった。

松尾芭蕉『おくのほそ道』 2013年10月 (100分 de 名著)
長谷川 櫂
414223031X

『般若心経』 (100分 de 名著)

 わずか262文字の経典「般若心経」。その凝縮された言葉に込められた意味を、私たちの日常に照らし合わせて分かりやすく語られる。番組第一回の説明映像は、凝りすぎて「世にも奇妙な物語」のようになっていたが、神秘の扉をひらく動機付けとして面白く見られた。
 テキストはコンパクトにまとまっており、しかも著者の伝えたいという思いが随所に感じられ、中身の濃い本となっている。

『般若心経』 2013年1月 (100分 de 名著)
佐々木 閑
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ディズニー 愛とゆめを世界に

 アニメーションを芸術にまで高めたウォルト・ディズニーの生涯が、子どもにも分かりやすく書かれた伝記。
 ディズニーランドという夢の国を創り上げ、成功した実業家のイメージがあるが、それまでには挫折も多く、幾多の困難を乗り越え挑戦を繰り返す人生であった。
 愛に溢れたディズニーの作品以上に、夢を実現していくウォルト・ディズニーの生涯からは勇気を与えられる。

ディズニー―愛とゆめを世界に (講談社 火の鳥伝記文庫)
三浦 清史 徳田 秀雄
4061475665

はやぶさ 遥かなる帰還

 「はやぶさ 遥かなる帰還」は、小惑星探査機はやぶさの運行を支える人々を描いた映画。
 渡辺謙 がプロジェクト・マネージャーを演じる。同じテーマの映画「はやぶさ/HAYABUSA」に比べると、硬質な印象。プロジェクトの進行に力点が置かれたストーリーである。
 緻密に構築された探査機はやぶさのシーンがよく描かれている。

はやぶさ 遥かなる帰還【DVD】
B007VB8C60

下村文部科学大臣講演会

Ths20130608 下村文部科学大臣の講演を聴きに、高崎高校に行く。創立114年記念講演として「これからの日本を担う若者たちへ」という演題で行われた。高崎高校の在校生に向けての講演会であったが、さりげなく保護者の参加も呼びかけていたので、家族で出かける。
 下村博文大臣は、高崎高校在学中に中曽根康弘氏の話を聴き、当時の様子は鮮烈に覚えているという話から始められた。
 貧しい中で進学をした自らの生い立ちを話された。交通遺児として苦労を重ね、どんな家庭の子でもチャレンジできる世の中にしたいという思いを強くもったという。自らのお子さんについても語られた部分は、ことに印象深かった。
 また、日本が共生社会としての良さを生かし、国際社会で活躍する場面があることを力説しておられた。自らの目標設定をし、心のスイッチを入れて奮起してほしいという思いを、後輩でもある高校生に熱く語られた。
 2時間近い講演であったが、ひとことの言いよどみもなく語りかけ、プロの政治家のすごさが感じられた。
 「どんな子どもでもきらめくような才能が引き出せる教育改革」
 「真のグローバル人材の育成」
この2点に、自らの体験に根ざして信念をもって取り組まれていることが強く感じられた。
 
 
 

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高崎高校 第61回 翠巒祭

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 高崎高校の文化祭、第61回翠巒祭に家族で行く。今年は、特別な感慨をもって翠巒祭に訪れる。
 第61回のテーマは、「GrowReuse グロリアス」。成長と再利用の語を組み合わせ、輝かしく活気のある翠巒祭を目指すという理念が込められたもの。

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 校舎の壁一面を覆う「巨大壁画」は、金閣寺を題材とした作品。生徒957名がパーツを作り、組み上げた。

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 今年は、長男が在校生として参加する初めての翠巒祭である。物理部として、来場者に展示の説明などをしていた。今までの訪れる側から今度は主催する側にまわり、大いに楽しむことができたようだ。親としても感慨ひとしおである。

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 鉄道研究部の模型は、いつもながら壮観であった。建物ひとつひとつを細かく作り込み、景観の美しさを目指していたようだ。

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 生徒たちの写真を何枚も組み合わせて作った巨大なフォトモザイクは新趣向。フェルメール作「真珠の首飾りの少女」を表現していた。体育館にいく道すがらには、大勢の来場者で混雑していた。

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 今回のアーチは、ヨーロッパの雰囲気をもったオリジナル・デザイン。正門よりやや奥に設置され、来場者を圧倒する存在感を放っていた。

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 様式美を備えた外観で、細かい部分まで精緻に作り込まれており、センスの良さが光っていた。

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 特に今回のアーチは、内部が素晴らしい。ステンドグラス風の天井や、季節を表現した絵画がちりばめられ、デザインの匠さには高校生の作品とは思えないほどの、いや、高校生だから実現できたのかもしれない造形美と情熱が感じられた。

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 アーチは、全長11mで、最長の長さを誇るという。いつもより長い時間内部に目を奪われ、そのアーチをくぐり抜ければ、「非日常」が待ち構えているという趣向のようだ。

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 「バラの香匂ふ 学び舎にて 友よ。」

 校歌を長男と共に歌うことができる喜びを味わうことができた翠巒祭であった。

高崎高校 第61回 翠巒祭

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誤解だらけの「発達障害」

 発達上の遅れや課題がある子に対して、「教わる力」を身につけさせる方法を記した本。
 本人が「自分でもどうしようもない状態」を抜け出すためには、親や大人や先生の指示を受け入れ、やり遂げる力をつけることが最優先であると記されている。
 具体的な事例や子どもや親の声から、特別支援教育のあり方の一つを示した書。

誤解だらけの「発達障害」 (新潮新書)
河野 俊一
4106104962

はじめてわかる国語

 「国語」という教科の深みと玄妙さを、作家清水義範がさらりと語るユーモア・エッセイ。作文をこどもたちに教え、自らも教育学部国文科出身であり、毎日言葉と向き合っているだけあって、その語りはなかなか説得力がある。
 「国語入試問題必勝法」の一文が模擬試験に出題されたくだりなどは大いに笑えた。

はじめてわかる国語
清水 義範 西原 理恵子
4062116073

ぐんま教育フェスタ 佐藤学氏講演

 群馬県総合教育センターの「ぐんま教育フェスタ」で、佐藤学氏の講演「協同的な学びによる授業の改革」を聴く。世界的な教育の潮流を踏まえた話は強い説得力を持ち、日本が目指すべき21世紀型教育の在り方が示された。
 「質と平等」の同時追求、<聴く><つなぐ><もどす>という教師の役割などが豊富な具体例を交えて語られた。
 佐藤氏の著作でその考えに触れる機会はあったが、直接ご本人から聴くと改めて「共同の学び」の場を実現し、「学びの質を高める」必要を感じさせられた。
 佐藤氏の語りからは「子どもたちの学ぶ権利を一人残らず保証したい」という熱い思いが伝わり、感動を覚えた。
 「ジャンプのある学び」をいかに具体化していくか、その点が課題であるが、日本の優れた教員が学び合うことにより、道は開けていくことであろう。

ぐんま教育フェスタ

学校の挑戦―学びの共同体を創る
佐藤 学
409837370X

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