Powers of Ten

 "Powers of Ten" は、1977年に作られた短編映画。タイトルは、「10の累乗」を表わす。公園に寝ている男性の姿から始まり、10秒間に10倍ずつズーム・アウトしていく。時間を経るごとに、上空からの風景はやがて地球全体となり、さらに宇宙の映像となっていく。
 脚本・監督は、家具デザインで有名なイームズ夫妻。10分に満たない映像だが、宇宙の広大さと、内なる宇宙の深淵を感じる、教育映画の名編。

EAMES FILMS:チャールズ&レイ・イームズの映像世界
チャールズ&レイ・イームズ
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群馬サイクルスポーツセンター

Cycle01  天気の良い文化の日、群馬サイクルスポーツセンターに行く。秋山の空気にふれることと、家族の運動不足解消を兼ねての小旅行。
 紅葉に彩られた北毛の自然が美しく、澄んだ空気の中、自転車で走るのはたいへん気持ちよい。

Cycle02  ただ、子どもたちはまともな自転車には乗りたがらず、車軸の中心がずれているのや、手でこぐ自転車など、変わり種の自転車をよくこいでいた。サイクル・モノレールなど、様々なアトラクションもあるが、多くは自力でこいで進むので、けっこう運動になる。

 その後、高山村のぐんま天文台に行く。6時に駐車場に着いたが、あたりはすでに真っ暗になっていた。駐車場から500段以上ある階段を上り、天文台に向かう。途中は熊に襲われないように鐘を鳴らしながら進む。冷え込む空気の中で長い階段を上り、さながら除夜の鐘を聴きながらの初詣のようである。

 山頂では、星空がたいへんに美しい。住まいの付近では、街の明かりで星があまり見えないが、ここでは空に無数の星があることを実感できる。
 ドームに上がり、150cm反射望遠鏡で球状星団を見る。多数の点がゆらいでいる感じだが、銀河の端にある100万個以上の星の集まりとのこと。もうひとつのドームの65cm反射望遠鏡では、双子連星を見る。
 展示も充実しており、子どもたちも興味を持って触れていた。再度訪れたいと感じる天文台だった。
 天文台長、古在由秀氏の著作で、サイン入りの「天文台へ行こう」を買って帰る。

天文台へ行こう (岩波ジュニア新書)
古在 由秀
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ポアンカレ予想

「単連結な3次元閉多様体は3次元球面S3に同相である」

 この100年間、数学者を苦しめてきた難問、ポアンカレ予想。それが最近、ロシアの数学者、ペレリマン博士によって証明された。しかし、ペレリマン博士は、フィールズ賞の栄誉を拒否し、隠遁してしまった。
 NHKスペシャル「100年の難問はなぜ解けたのか~天才数学者 失踪の謎~」では、ポアンカレ予想の概要と、証明を果たしたペレリマン博士を追ったドキュメンタリー。
 数学を扱った内容だが、ドラマチックな展開であり、たいへん興味深く見られた。ペレリマンの証明については、もう少し詳しく説明してほしかったが、数式を使わない解説では、これが限界なのだろう。
 NHK総合テレビで10月22日に放送されたが、それに先駆けて10月1日にBSハイビジョンで放送されたときのタイトルは、『数学者はキノコ狩りの夢を見る〜ポアンカレ予想・100年の格闘〜』であった。これではまるで、映画「ブレードランナー」の原作である、フィリップ・K・ディックのSF小説『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』のパロディである。「キノコ狩りの夢」と茶化すようなタイトルにするにはもったいないほど、惹き付けられる内容であった。

100年の難問はなぜ解けたのか~天才数学者 失踪の謎~

歴史博物館特別展示「むかしのくらし」

Rekihaku_01  群馬県立歴史博物館で、2007年11月25日まで子どものための特別展示「むかしのくらし」が開催されている。平成8年度から続けられ、今年で最終回。小学校3・4年生の社会科の学習内容に合わせ、生活道具などからくらしの移り変わりを紹介した内容。洗濯機やテレビなど多数の展示があった。ダイヤル式の黒電話は実際にまわして隣の電話機にかけることができる。

Rekihaku_02

 また、いろりや土間のある家の様子、ストーブやオルガンのある昔の教室などが再現されていた。座れて居心地がよかったのか、子どもたちはしばらく教室の展示で遊んでいた。

Rekihaku_03  石臼で米の粉をひく体験コーナーがあった。見た目よりも力がいったようだが、カップ一杯分の米をひき、粉を作ることができた。ひいた粉はハケで集めてビニール袋に入れ、よいお土産となった。穀物や豆が様々な粉になり、その粉が人々の食生活を豊にしてきたことが改めて感じられた。

Rekihaku_04  家に持ち帰った粉は、だんごにして食べた。体にすとんとおちる、実のあるよい体験だった。

群馬県立歴史博物館

基礎がため100%中2数学 (計算・関数編)

 中学2年生の数学では、代数的な内容として、連立方程式と一次関数が扱われる。連立一次方程式に習熟した後に、一次関数を習うのだが、この2つが続くことが重要である。一次関数で2度、連立方程式を用いる場面が出てくるからだ。

 ひとつは、「グラフが2点(2,1)と(4,5)を通る一次関数を求めよ。」というような問題。一次関数を y=ax+b とおき、(x,y)に(2,1)と(4,5)を代入してa,b を求めることにより、y=ax+b を決定する。
 もうひとつは、「2直線 y=2x-1, y=-x+5 の交点の座標を求めよ。」のような、2直線の交点を求める問題。2直線の式を連立させた解 (x,y)が交点の座標となる。

 一次関数 y=ax+b において、(x,y)の2条件を元にして解(a,b)を求める問題と、(a,b)の2条件を元にして解(x,y)を求める問題。この2種類の問題は、y=ax+b の(a,b) と(x,y) との立場を入れかえた問題である。これは、数学における「双対性」に繋がる問題であり、極めて意味深い内容を含んでいる。

 このように、中学2年生の数学は、代数と幾何の橋渡しとなる数学的処理を端的に示す単元を含み、解析の基礎中の基礎となる部分だ。
 くもんの基礎がためシリーズでは、連立方程式の習熟に重点をおき、かなりのページ数をさいている。この練習のボリュームは無駄にならない。この部分は、まさに基礎がためが後々に繋がる内容だからである。

くもんの中学基礎がため100%中2数学 (計算・関数編)
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スターウォッチング in 赤城

Akagi01  天体観測会があるので、家族で赤城山にゆく。午後4時頃に山頂近くの駐車場に着くと、この集いに誘ってくれた友人はすでに来ていた。太陽観測専用のコロナ望遠鏡を覗かせてもらう。赤い球体の周りに、細い線状のプロミネンスが見える。チョビ髭のようだが、実際は地球の5倍以上の大きさとのこと。

Akagi02  星が出るまで時間があったので、大沼にゆく。子どもたちは、石を湖に投げ込んで遊んでいた。気温は10度を下回り、冷え込んでおり、すでに晩秋の風情であった。

 午後7時より、群馬星の会主催の「スターウォッチング in 赤城 2007」が開会となる。実行委員長の新井さんが、同じ職場の方だったと初めて知り、驚く。新井さんのお子さんと、子どもたちはすぐに親しくなって遊ぶ。
 会場では、暖かい豚汁をいただいた。新井さんのご家族が用意なされたとのこと。本当においしかった。
Akagi03  残念ながら、雲が厚く星空を見ることはできなかったが、それでも会場には200名近くが集まったようだ。望遠鏡の説明や、抽選会があり楽しむことができた。くじはなかなか当たらなかったが、最後の抽選で自分の番号が出て双眼鏡をもらい、次男はことに喜んでいた。

 群馬星の会については、「21世紀ぐんま教育賞」の優秀賞となった論文「県内各地で取り組んできた天文教育普及活動 本物に触れさせるための活動についての提言」に記されている。「本物に触れさせたい」という思いから続けられている地道な取り組みにはほんとうに頭が下がる。

Maxima

 数式処理ソフト"Maxima"を使った演習を、高校で在職10年目となる数学の先生方にしてもらう。”Maxima”は、フリーであるにもかかわらず、たいへん優れたソフトである。しかし、文献が少ないことと、高校数学での実践例がほとんどないために普及していない。授業の組み立てによっては、生徒に試行錯誤をさせながら、数式に対する理解を深める優れた教材となる。
 Maximaを扱った市販の書としては、「はじめてのMaxima」(横田 博史著:工学社)がある。Maximaを様々な角度から解説した本である。 そのソフトの性質ゆえか、必要なことがなかなか探しだせなかったが、講座のテキストを作る上でたいへん参考になった。
 「はじめてのMaxima」には、Knoppix-Math のCDが付属しており、CDを入れれば、元のOSの環境を損なうことなくLinuxの環境となり、Maximaを含む様々なソフトが扱える。しかし、Windows版のMaximaのほうが、実際上は活用される場面が多いのではないか。
 Maximaが普及しない原因のひとつとして、グラフィックスの機能が今ひとつ精彩を欠く点にあるようだが、新たに加わった"draw"のパッケージは、その欠点を補う機能を有している。"draw"命令の扱いに関して、豊富な例題と共に解説した本があれば、Maximaが活用される場面も増えるのではないか。

はじめてのMaxima (I・O BOOKS)
横田 博史
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ディズニー:英語と遊ぼう(まちといえ)

 ディズニーのアニメーションと共に、英語に親しむビデオ。

ディズニー:英語と遊ぼう(まちといえ)
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実社会で活用される数学

 銀行の方を講師に招き、「実社会で活用される数学」という題で、高校10年目にあたる数学科の先生に対して講義をしてもらう。銀行業務の中でも、新BIS規制以降、特に重要性が高まった「リスク管理」に数学が用いられていることが、講義の骨子であった。そこでは、多くの数学や、統計手法が駆使されている。
 講師の方は、銀行内部のシステム開発に長く携わり、ディーリングの部署で実務を経験した後、現在監査業務に就き、生の数値をもとに経営管理を支えている。その豊富な経験から、普段教員が触れることの少ない世界を分かりやすく説明くださった。数学が実際に生きた形で使われていることを具体的に示してくださり、受講者も刺激を受けた。
 中学・高校を通じて、数学で「統計」はほとんど教えられることはない。しかし、実社会で最も活用されている数学は「統計」である。その事実を目の当たりにした日でもあった。

えいトレ

 「えいトレ」は、ニンテンドーDSの子ども向けの英語トレーニングソフト。ベネッセが開発しただけあって、そのノウハウが盛り込まれ、ゲームを楽しみながら自然と英語の基礎が身に付くソフトになっている。
 かわいいキャラクターが、それぞれ英語を喋るため、プレイヤーはすんなりとゲームに入っていける。ゲームは単純で、アルファベットをペンでなぞったり、言われた単語をペンでスライドさせてキャラクターに与えたりするのだが、毎日やっていくうちにだんだん出題される単語の数が増えていき、飽きることがない。ゲームの種類も、進度に応じて増えていく。ゲームをクリアすると、絵のカードが与えられ、それらが集まることにより、徐々に自分の英語辞典が出来上がっていく。達成感や成就感が得られるよう、随所に工夫が見られる。
 また、自分の言葉を録音させて、映像に組み込むことで発音を確認することができる。ニンテンドーDSの機能をうまく生かした、学習効果の高いソフト。  

聞く!書く!ことばをふやす! はじめてのえいごトレーニング えいトレ
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