入学式
長男の中学校への入学式。暖かい日の中、桜が咲きほころぶシーンをイメージしていたのだが、行きは小雨が降り、帰りは強い風がふいて桜も花びらがあまりなく、寂しい景色であった。しかし、式に集まった子どもたちは、一様に表情は明るく、進学したことに対する誇らしさが感じられた。
長男の中学校への入学式。暖かい日の中、桜が咲きほころぶシーンをイメージしていたのだが、行きは小雨が降り、帰りは強い風がふいて桜も花びらがあまりなく、寂しい景色であった。しかし、式に集まった子どもたちは、一様に表情は明るく、進学したことに対する誇らしさが感じられた。
心に傷を負った3人の少年少女の出会いが織りなす運命を描く天童荒太の長編「永遠の仔」。ミステリーの体裁を取りながらも、心の深奥をじっくりとあぶりだし、巧みな筋運びで読み出したら止めることができない小説となっている。
2000年度日本推理作家協会賞を受賞し、同年の「このミステリーがすごい」国内部門1位に選ばれた入魂の作品。
育成会の旅行で、キッザニア東京に行く。キッザニア東京は、ららぽーと豊洲の一画にあり、それほど広い印象はないが、80種類以上の職業が体験できるスペースになっている。実際の企業と提携し、道具やユニフォームが本物そっくりに作られている。
子どもたちが仕事に集中できるようにと、照明はやや暗め。 長男と次男は、始めに運転免許をとるために講習を受ける。その後、豆自動車風のレンタカーを借りる手続きをして乗る。ガソリンスタンドや整備工場があり、それぞれの場所で子どもたちが仕事をしている。スタンドに止ると、他の子どもたちが車をふいたり、給油をしたりする。
長男たちは、施設内で使える通貨「キッゾ」を預けるため、三井住友銀行で口座をひらき、カードを作成する。施設内では、仕事をすることでキッゾを手に入れることができる。逆に、運転免許取得等の手続きにはこの通貨の支払いが必要となる。また、キッゾで実際に買い物をすることができる。通貨は、後日来たときも利用できるので、リピータを作る原動力にもなっているようだ。
長男たちは、最初の仕事として、三越での販売に携わる。挨拶などの簡単な接客のトレーニングを受けた後、レジで買い物客の応対をする。また、商品ディスプレイの基礎も教わる。ALSOKの制服を着た子どもの警備員と応対する場面もあった。仕事を終え、8キッゾの賃金をもらう。
子どもたちは結構楽しんでいるようだが、大人の居場所はあまりない。食事をする場所が少なく、ピザセットを買ったはいいが、座って食べる場所がなく、プレートを持ってうろうろしたあげく、結局劇場に入って空いている席に座って食べるしかなかった。劇場では、子どもたちがマジックをしたり、ファッションショーをしたりしていた。
昼食後、大人たちは出国手続きをして施設を後にし、外でビールを飲んだりした。その間、長男と次男はトラベルセンターで旅行プランを作成し、フットボールスタジアムでフォームの解析をするなどトレーニングを積むなどのアクティビティを楽しんだ。
リアリティをもった多彩な体験ができ、対価を得られることが楽しみに繋がっているようだ。それぞれの仕事の役割を知り、他との様々な関わりの中で社会が成り立っていることを実感できる施設。
映画クレヨンしんちゃんの、原恵一の第1回監督作品。その後の原監督映画のエッセンスが詰まっていて、素直に楽しめる。
「ルイスと未来泥棒」は、未来に旅行する発明大好き少年を描いたディズニー・アニメ。
孤児院の玄関に置かれ、母と別れた少年が母親の記憶を探すというやや重い設定ながら、未来の明るい描写がそれと対比をなす。おもちゃ箱をひっくりかえしたような奔放なイメージに溢れているが、ストーリは緻密に練られ、SFドラマとしてもたいへん良くできている。
家族皆で楽しめ、思いを共有できる素晴しいアニメーション。
群馬県高山村のぐんま天文台に行く。駐車場から、通常は、木で作られた階段となっている遊歩道で行くのだが、8月1日以来、落石のため通れないとのこと。予算が厳しいのだろう。車道を15分ほど歩いて天文台施設に着く。
施設内には、英国の古代遺跡ストーンヘンジや、インドの遺跡ジャンタルマンタルを再現したモニュメントがある。古代の人々が、天体の運行から時を知るための建造物群が立ち並び、独特の景観をなしている。
天文台の中には、様々な展示がなされている。太陽望遠鏡がとらえた太陽の姿がスクリーンに投影され、学芸員の方が黒点の様子などを丁寧に説明してくれた。また、口径150cmの反射望遠鏡も見学できる。なかなかの威容である。
口径65cmの反射望遠鏡による、天体観測が実施されたが、雲が出てそのままでは見えない。晴れ間を探して望遠鏡がドームと同期して動く様子が見られ、子どもたちは喜んでいた。結局雲が厚くなって観測はできなかった。代わりに、一階の映像ホールで、宇宙の立体映像を見ながら解説を聴く。
日本の政治や経済には閉塞感が漂うが、宇宙全体から見ればちっぽけなことかもしれない。子どもたちには夢や希望をもって生きてほしいので、天文台を訪れ宇宙の広大さを感じることも時にはよい。
秋晴れの10月10日、足尾銅山に行く。長男が小学校の先生から、富岡製糸場か足尾銅山のどちらかに行くことをすすめられたので、足尾銅山の方に家族ででかけることにした。
足尾銅山は、江戸時代に大いに栄え、寛永通宝が鋳造されていたこともある。幕末、一時閉山となったが、明治に新たな鉱脈が発見され、採掘技術の向上ともあいまって、最盛期には日本の銅産出量の1/4を担うほどに成長した。
しかし、急激な成長は渡良瀬川下流域の公害を引き起こし、田中正造が闘った「足尾鉱毒事件」として歴史に刻まれることになる。現在は、製錬施設を利用してリサイクル事業が行われている。
秋の静かな佇まいの中、トロッコ列車で坑内に入り、出口まで歩く観光コースがある。坑内には、人形やジオラマによって当時の様子が示されている。
群馬県桐生市からの渡瀬渓谷鉄道はこれから紅葉の時期を迎える。鉄道終点の足尾も観光の町、歴史を語る町として賑わいを見せることだろう。
旭山動物園を現在の姿にした人々の軌跡を描くプロジェクトXを見る。一度は閉園にまで追い込まれるが、職員の努力によって動物の自然な行動や生活を見せることに成功し、日本でトップレベルの入園者数を誇る動物園に育て上げる。子どもたちも画面に見入っていた。夢を形にすることの感動が得られた。
最も感動した映画、何度思い出しても感動する映画を挙げるとすれば、ためらうことなく原恵一監督の「映画クレヨンしんちゃん オトナ帝国の逆襲」を挙げる。この作品は別格である。
1970年の大阪万博のシーンから始まり、昭和のノスタルジーを漂わせながら、今を生きることをじっくりと考えさせてくれる。お笑いの要素を散りばめつつ、心底感動させる脚本は、奇跡的。
全ての世代が楽しめ、見る人の心を暖め、家族や自分の人生を大切にしようと自然に思わせてくれる。日本映画の傑作中の傑作。
長男も6年生となり、小学校の運動会も今年で最後となる。毎年取っていたビデオを、この日をきっかけにハードディスクレコーダに入力し、整理をする。小学1年生から6年生までの成長を感じる。子どもと過ごした時の流れをしみじみと味わう。
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