プレイボール vol.3
ちばあきお原作「プレイボール」をアニメ化した作品の、第4話・第5話は、夏の全国大会予選での谷口の活躍を描く。指を負傷した谷口を支える、キャプテンの田所の人柄が素晴しい。原作の持ち味を活かした、感動の第3巻。
ちばあきお原作「プレイボール」をアニメ化した作品の、第4話・第5話は、夏の全国大会予選での谷口の活躍を描く。指を負傷した谷口を支える、キャプテンの田所の人柄が素晴しい。原作の持ち味を活かした、感動の第3巻。
「ルイスと未来泥棒」は、未来に旅行する発明大好き少年を描いたディズニー・アニメ。
孤児院の玄関に置かれ、母と別れた少年が母親の記憶を探すというやや重い設定ながら、未来の明るい描写がそれと対比をなす。おもちゃ箱をひっくりかえしたような奔放なイメージに溢れているが、ストーリは緻密に練られ、SFドラマとしてもたいへん良くできている。
家族皆で楽しめ、思いを共有できる素晴しいアニメーション。
群馬県高山村のぐんま天文台に行く。駐車場から、通常は、木で作られた階段となっている遊歩道で行くのだが、8月1日以来、落石のため通れないとのこと。予算が厳しいのだろう。車道を15分ほど歩いて天文台施設に着く。
施設内には、英国の古代遺跡ストーンヘンジや、インドの遺跡ジャンタルマンタルを再現したモニュメントがある。古代の人々が、天体の運行から時を知るための建造物群が立ち並び、独特の景観をなしている。
天文台の中には、様々な展示がなされている。太陽望遠鏡がとらえた太陽の姿がスクリーンに投影され、学芸員の方が黒点の様子などを丁寧に説明してくれた。また、口径150cmの反射望遠鏡も見学できる。なかなかの威容である。
口径65cmの反射望遠鏡による、天体観測が実施されたが、雲が出てそのままでは見えない。晴れ間を探して望遠鏡がドームと同期して動く様子が見られ、子どもたちは喜んでいた。結局雲が厚くなって観測はできなかった。代わりに、一階の映像ホールで、宇宙の立体映像を見ながら解説を聴く。
日本の政治や経済には閉塞感が漂うが、宇宙全体から見ればちっぽけなことかもしれない。子どもたちには夢や希望をもって生きてほしいので、天文台を訪れ宇宙の広大さを感じることも時にはよい。
アニメ「プラネテス」では、原作のエピソードを基にした回に優れた作品が多い。 DVD第5巻に収められている3話はどれも見応えがある。Phase12「ささやかなる願いを」は、ダイナミックなストーリーに引き込まれる力作。Phase13「ロケットのある風景」は、ハチマキの実家、千葉でのエピソードで味わい深い。Phase14「ターニング・ポイント」は、新たなる展開の始まりであり、じっくりと作られている。
このアニメーションは全話を通しての構成がしっかりとしており、物語の中間地点であるこのDVDでは特にその見事さが浮き上がる。
プラネテス 5 [DVD]
千羽由利子
森の中のピアノを弾く少年カイの物語。幼い頃からピアノの英才教育を受けた修平との出会いと相克を通して、ピアノの才能を開花させていく様が描かれる。アニメーションは、背景美術が素晴しい出来映え。ウラディーミル・アシュケナージがピアノ演奏・ミュージックアドバイザーとして関わる。
繊細な音楽と映像が、少年期の詩情を奏でるアニメーション。
このところ毎週「プラネテス」のDVDを借りて家族で見ている。コミカルな軽さを持ちつつ、宇宙と人との関わりを毎回提示しており、秀逸なストーリーと描写を持った回も多い。
中でも、第7話の「地球外少女」は素晴しかった。ラストは内から震えるほどの感動を覚えた。
小学3年生の次男も、勉強になったと、早速スピーチメモを作っていた。感性を刺激する、深みのあるアニメ。
プラネテス 3 [DVD]
千羽由利子
宇宙開発が進み、宇宙空間のゴミ、スペース・デブリが問題となっている2070年代、デブリ回収を仕事とする人々を主人公とした幸村誠のコミックを原作とするアニメ「プラネテス」。
アニメはJAXAの協力を得て製作されており、宇宙船内の緻密な描写は圧巻。
「プラネテス」は英語のプラネットの語源となった古代ギリシャ語で、「惑う人」の意味を持つ。ゴミ回収の仕事に携わり、夢と現実との狭間で惑う若き主人公たちを象徴している。
コミカルな趣をもちつつ、深遠なテーマを見事に表現したSFアニメの傑作。
プラネテス 1 [DVD]
千羽由利子
カクレクマノミの父親が、人間に捕獲された息子を探す冒険を描くディズニー映画「ファインディング・ニモ」。ピクサー社によるフルCGアニメであるが、海中の美しさは息をのむほどの出来映え。海の生物が多数擬人化されて登場するが、どれも見事なまでにキャラクターが造形されている。
2003年度アカデミー賞長編アニメーション部門受賞作品。
ファインディング・ニモ [DVD]
トーマス・ニューマン
秋晴れの10月10日、足尾銅山に行く。長男が小学校の先生から、富岡製糸場か足尾銅山のどちらかに行くことをすすめられたので、足尾銅山の方に家族ででかけることにした。
足尾銅山は、江戸時代に大いに栄え、寛永通宝が鋳造されていたこともある。幕末、一時閉山となったが、明治に新たな鉱脈が発見され、採掘技術の向上ともあいまって、最盛期には日本の銅産出量の1/4を担うほどに成長した。
しかし、急激な成長は渡良瀬川下流域の公害を引き起こし、田中正造が闘った「足尾鉱毒事件」として歴史に刻まれることになる。現在は、製錬施設を利用してリサイクル事業が行われている。
秋の静かな佇まいの中、トロッコ列車で坑内に入り、出口まで歩く観光コースがある。坑内には、人形やジオラマによって当時の様子が示されている。
群馬県桐生市からの渡瀬渓谷鉄道はこれから紅葉の時期を迎える。鉄道終点の足尾も観光の町、歴史を語る町として賑わいを見せることだろう。
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