太陽の黙示録 建国編 8
かわぐちかいじ原作の「太陽の黙示録 建国編」第8巻では、南北に分断された日本で、その真ん中に位置する再生特区を舞台に、武力と智力のぎりぎりのせめぎ合いが描かれる。無防備な再生特区に武力侵攻が開始され、特区の豊富な食料資源をめぐり、紛争がおころうとしている。
幾多の登場人物が綾なす物語も、いよいよ終盤に向かう。
太陽の黙示録 建国編 8 脱北レジスタンス (ビッグコミックス)
かわぐち かいじ
かわぐちかいじ原作の「太陽の黙示録 建国編」第8巻では、南北に分断された日本で、その真ん中に位置する再生特区を舞台に、武力と智力のぎりぎりのせめぎ合いが描かれる。無防備な再生特区に武力侵攻が開始され、特区の豊富な食料資源をめぐり、紛争がおころうとしている。
幾多の登場人物が綾なす物語も、いよいよ終盤に向かう。
太陽の黙示録 建国編 8 脱北レジスタンス (ビッグコミックス)
かわぐち かいじ
南北に分断された日本の間に入植し、独特の発展をとげる再生特区。その豊富な食料資源をめぐり、国際的な動きが加速する。
壮大なスケールで描かれる近未来史劇「太陽の黙示録」。武力を持たない国が、他国からの脅威に知力でどう立ち向かうのか。新展開に期待。
太陽の黙示録 建国編 7 最後の暗殺者 (ビッグコミックス)
かわぐち かいじ
「太陽の黙示録」建国編第6巻では、再生特区日本に入国した3人の若者を軸に、他国との関係が描かれる。
かわぐちかいじの大河漫画は、ミステリアスな要素も加わり新たなステージに突き進む。
太陽の黙示録 建国編 6 容疑者X (ビッグコミックス)
かわぐち かいじ
倒産の危機に瀕していた日産を、見事なリーダーシップで立ち直らせたカルロス・ゴーン。1999年、日産リバイバル・プランとして掲げた「初年度黒字化、有利子負債の半減、営業利益率の向上」を驚異的なスピードで成し遂げ、確実に成長路線へ転換させる大きな功績を残した。2011年には、日産は電気自動車でリードをしようとしている。
カルロス・ゴーンへのインタビューを基に、自らの生い立ち、ミシュラン、ルノーの体験、日産の再建とその後のビジョンを記した本書は、企業経営について極めて示唆に富む。
レバノン系でブラジル生まれ、フランス式教育を受け、世界中でビジネスを手がけたゴーンのコスモポリタンとしての生い立ちは、文化の多様性を受け入れる素地を作った。その体験は、提携した日産とルノーが企業文化の違いを乗り越え、相乗効果を発揮していくことに繋がる。グローバル化とアイデンティティの尊重を両立させることが、本書に横たわるテーマのひとつでもある。
当時の日産の問題点を明確にし、解決の方向を示す記述には、その明快さゆえに心地よさすら覚えた。そして、クロス・ファンクショナル・チームを立ち上げ、部門の壁を取り払い、生産性の向上に組織全体で取り組むシステムを構築する様には、感銘を覚えた。事実から語られるゴーンの経営姿勢からは実に学ぶことが多い。
2011年、日本はまだ長引く景気低迷から脱し切れていない。しかし、企業の真摯な姿勢や、先端技術への果敢な挑戦が、より形になって表れる年になる予感がする。
カルロス・ゴーン経営を語る
カルロス・ゴーン フィリップ・リエス
2010年、年間のベストセラーは「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」。 2010年12月現在で発行部数190万冊を越え、電子書籍版10万部を合算すると200万部を越えるミリオンセラーとなった。
弱小野球部のマネージャーが、マネージャーの何たるかを求めてピーター・ドラッカーの「マネジメント」を読み、野球部の強化をはかる青春小説。すらすらと読める。家人が大晦日に買ってきたので、用事を足している隙に読んでしまった。
高校生がドラッカーの著作に感銘を受け、そこから学び、実践しようとする姿がとても心地よく感じられた。このようなひたむきな姿勢こそ、今求められているものだと思う。
情報はいくらでも手に入れられる社会になったが、それをどう生かすかは、個人の姿勢にかかっている。対象にしっかり向き合ってはじめて必要なものが得られる。斜に構えて見るのは簡単だが、それだけでは何も生まれない。
本がミリオンセラーとなったのは、ライトノベル風の表紙や、主人公がAKB48の峯岸みなみをモデルにしているといった話題性、積極的な商品戦略などもあったろうが、中身が伴っての結果だと感じる。
高校生が真摯に問題に向き合い、組織を変えていく姿は、多くの社会人にも共感をもって迎えられたのではないか。
ドラッカーの考えの一端を、これほど分かりやすく示した本はないだろう。知の巨人、ドラッカーを世に広く知らしめたこの本の功績は大きいと思う。
「学び」から「実践」へ。一歩を踏み出したいと感じさせる、爽やかな良書。
戦後間もない頃、警官になった男の人生から始まり、三代にわたるミステリー。それぞれの道を歩む3人の、時代を反映した描き方の変化もたいへん興味深い。戦後史を背景に、巧みなプロットで繰り広げられる警察小説の傑作。
警官の血〈上〉 (新潮文庫)
佐々木 譲
警官の血〈下〉 (新潮文庫)
佐々木 譲
2010年のオリコン年間ランキングでは、シングルCDの10位までをAKB48と嵐の2組で占めるという異例の結果となった。商業戦略の変化や音楽配信等の楽曲を得る方法の多様化ということも影響しているのだろうが、多くの層に受け入れられる曲が減っているように感じる。
1976年、「およげ!たいやきくん」は幼児番組「ひらけ!ポンキッキ」で放送され、全国的なヒット曲となった。子どもだけでなく、毎日身を粉にして働いているところから広い世界へ出ることが歌われているようで、サラリーマンなどにも広まった。この曲に象徴されるように、1976年には多くの人々に受け入れられた曲が数多く生まれた。
「青春歌年鑑 1976」では、冒頭に収録されたこの曲に続き、「北の宿から」「木綿のハンカチーフ」「俺たちの旅」と今なお歌われる完成度の高い曲が並ぶ。
テレビの歌番組も大きな影響力を持っており、後に歌い継がれる曲が生み出される素地があった時代。
青春歌年鑑 1976
オムニバス 斉藤こず恵 山口百恵 西城秀樹 内藤やす子 野口五郎 研ナオコ 子門真人 都はるみ 太田裕美 中村雅俊
ザ・ニュースペーパーによる、民主党政権交代後の人々の様子をパロディにしたDVD。「ハトヤマ首相所信表明演説」「必殺!事業仕分け人」「オバマ大統領のピンポイント英会話」「政治家全力坂~自民党編」など、政治ネタの過激な笑いが満載されている。
いささか心許ない民主党政権である。また政権が交代しては、パロディとしての意味合いが薄れる(すでに首相は交代しているが、存在感ゆえかあまり違和感は感じなかった)。来年はどうなるのか分からないので、年内に見ておくことにした。
東京観光の代名詞でもある「はとバス」は、1998年には4期連続の赤字であり、70億円もの借入金を抱えており倒産の危機にあった。東京都庁で交通行政にあたっていた筆者は、はとバスの社長に就任して現場主義を貫き、黒字回復を達成し、累積赤字も解消させる。そのV字回復の取り組みは、社員のアイディアを引き出すリーダーシップと、徹底した顧客目線の追求から生まれたものであった。
実直な語り口から「サービスの神髄」と「リーダーのあるべき姿」がにじみ出る良書。
はとバスをV字回復させた社長の習慣
宮端 清次
「浅間山荘事件」などで現場を指揮した危機管理の専門家、佐々淳行が語る管理職の心得。「アフター・ユウ」と「フォロー・ミイ」など、現場リーダーに対する箴言に満ちている。
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