ブッダ 4
手塚治虫の「ブッダ」第4巻では、出家した釈迦と、ダイバダッタの少年期が描かれる。特に、「老婆と浮浪児」の章は圧巻のエピソード。
ブッダ (第4巻) (潮ビジュアル文庫)
手塚 治虫
手塚治虫の「ブッダ」第4巻では、出家した釈迦と、ダイバダッタの少年期が描かれる。特に、「老婆と浮浪児」の章は圧巻のエピソード。
ブッダ (第4巻) (潮ビジュアル文庫)
手塚 治虫
手塚治虫の「ブッダ」第3巻では、青年シッダルタの苦悩が怒濤のストーリーの展開のうちに描かれる。たとえそれが架空の物語であろうと、王子シッダルタが城を出るまでの過程が、説得力を持って表現されている。
ブッダ (第3巻) (潮ビジュアル文庫)
手塚 治虫
手塚治虫の「ブッダ」第2巻では、シッダルタの生誕と幼年期が描かれる。架空の登場人物が多く登場するが、それがストーリーに起伏を与えるとともに、身分差別の状況などを明らかにする。また、シッダルタが死生観を持つきっかけを巧みに織り込んでいる。その構成力の見事さには感動すら覚える。
ブッダ (第2巻) (潮ビジュアル文庫)
手塚 治虫
手塚治虫の「ブッダ」は、仏教の開祖釈迦の生涯をモチーフにした漫画。1972年から1983年まで足かけ12年に及ぶ連載がなされた。
文庫本第1巻では、ブッダは出てこない。巧みに当時の状況を紹介しながら主人公の幼少年期にかかわる様々な人物を登場させ、起伏のあるストーリーが展開される。この泰然とした筆運びが、凡百の漫画家と一線を画している。
「授業を柱とする3年間の高校生活の中で、どれだけの仕掛けやきっかけが用意されているか。学校の値打ちはこれで決まると言ってもよい」
1999年、京都市立堀川高等学校が普通科に加え、「人間探究科」と「自然探究科」を加え、新たにスタートした。新たなスタートを切った堀川高校は、3年後に前年度6人だった国公立大学現役合格者を106人に伸ばす。それは、次世代のリーダーとなり得る志の高い人材を育てたいという思いと、「探究」を初めとした様々な仕掛けがもたらした結果であった。
堀川高校の荒瀬克己校長が、改革の実践例と高校教育への思いを語る。その言葉は、自分自身の総合学科の改編に関わった経験とも重なり、多くの共感を覚えるとともに、強い説得力を持って胸に迫った。
教育における情報化について、各分野での第一人者が語るインタビュー集。新学習指導要領の策定で中心的な役割を果たした梶田叡一氏を始め、研究の第一線で活躍する清水康敬、陰山英男、堀田龍也、石原一彦、坂元章各氏、学校現場や教育委員会の井上志朗、岩谷誠、玉置崇、五十嵐俊子、副島孝、大西貞憲各氏の密度の濃い語りがなされている。
授業名人、野口芳宏氏に、堀田龍也氏、玉置崇氏が行った特別インタビューは、子ども、教師の学びと情報化との関わりに、本質的に切り込んだ深い内容。
実践に裏打ちされた、極めて示唆に富む書。
情報化時代の学校変革力 —オピニオンリーダーからの提言—
堀田 龍也 玉置 崇 大西 貞憲 後藤 真一
小惑星探査機「はやぶさ」が、2010年6月13日に地球へ帰還した。2003年5月の打ち上げから7年間、60億キロメートルの旅をして戻ってきたのだ。
姿勢制御装置の故障、燃料漏れ、電池切れなど幾多のトラブルに見舞われながら、その都度技術を駆使して乗り切り、奇跡的な帰還をとげた。先の先を見越した設計が素晴しい。
これだけの快挙が、なぜもっとテレビ等で放送されないのであろうか。日本の誇るべき技術を、もっと広く伝えてもいいように思うのだが。サッカーワールドカップの番組ばかりで、はやぶさがあえて隅に押しやられている印象を受ける。
大気圏に突入し、試料カプセルを切り離して燃え尽きる映像はあまりに美しかった。最後にはやぶさが撮影した地球の姿が神々しい。
次期ミッションの実現に期待したい。
「陰に陽に世界のあらゆるものに影響を及ぼしている」秘密結社フリーメーソン。「石の扉」は、広範な取材と資料により、世界中に四百万人の会員がいるという巨大な結社の実像に迫るノンフィクション。
古代の巨大建築を生業とする石工の組織として発足し、十字軍のテンプル騎士団を経て現在に至る歴史はたいへん興味深い。
また、著者は、多くの事実を挙げて明治維新の立役者がフリーメーソンであったことを力説している。この部分は、やや強引な感もあるが、グラバー等の熱意は伝わってくる。
「兄弟愛・救済・真実」の章は、共感できる点が多かった。
「リバイバル・プラン」で、日産自動車を再生させたカルロス・ゴーン。その経営について、自身が語るNHKのDVDを見る。よどみなく繰り出される言葉は常に簡潔であり、本質を突く。
ゴーンが高校の時に学んだフランス文学の先生から、「自分の考えを簡潔に表現することの大切さ」を教わったという。その実践の積み重ねが、明確な経営姿勢を形づくり、成果に繋がっていると感じた。
(DVD) ザ・メッセージII カルロス・ゴーン
日経ベンチャー
入社37年、島耕作は専務に就任する。全5巻、東京、ニューヨーク、上海、デリーと世界各地を飛び回り、様々な困難を乗り越えていく。大人のファンタジーと言えるほど都合の良いサクセス・ストーリーではある。しかし、日本製品が駆逐されている様子や、敵対的M&Aなど、現在の日本の企業を取り巻く状況を盛り込み、そのリアリティあふれる描写は興味深い。
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