西行花伝

「願はくは 花のしたにて 春死なん
 そのきさらぎの 望月のころ」

 辻邦生原作「西行花伝」のラジオドラマを収録したCDを聴く。名家に生まれ、文武に優れながらも出家を選び、歌の道を極めようとする西行の姿を描く大作。
 竹本住太夫、板東八十助、日下武史、川口敦子、鈴木瑞穂、北村和夫、白坂道子、津嘉山正種という錚々たる人々が演じ、言葉の力を感じさせる。バッハと邦楽が交錯する音楽も、ドラマに奥行きを与えている。
 言葉が現実に影響を与える「言霊」が信じられていた時代の雰囲気を感じ取ることができる秀麗なドラマ。

ラジオドラマCD 西行花伝
4903478092

龍馬伝 22

 NHK大河ドラマ「龍馬伝」第22回は、「龍という女」。真木よう子が、存在感のある演技でお龍を印象づける。鎖帷子の上に浅葱の羽織をまとう新選組が、京のセットを背に映え、独特の空気を醸す。追いつめられた岡田以蔵の表情に、ドラマの丁寧な作り込みが象徴されていた。

NHK大河ドラマ「龍馬伝」

龍馬伝 21

 NHK大河ドラマ「龍馬伝」第21回は、「故郷の友よ」。いつもながら、時代背景の説明の少なさにはちょっと唖然とするが、いいシーンの多い回であった。
 勝海舟と龍馬とのやりとりも熱がこもっていたが、岩崎弥太郎と武市半平太との互いの生き方を認める会話がとても良かった。このような、味わいのある俳優が生き様をぶつけ合うシーンをみられるのが大河ドラマの魅力。
 最後の、半平太と妻との別れのシーンも、端然とした日本の美があり、静かな感動をおぼえた。

NHK大河ドラマ「龍馬伝」

龍馬伝 20

 NHK大河ドラマ「龍馬伝」第20回は、「収二郎、無念」。龍馬が越前で横井小楠と出会うシーンが印象的。山崎一演じるクールな小楠の台詞と、平井収二郎の運命がオーバーラップする。構成がしっかりとした回。

NHK大河ドラマ「龍馬伝」

龍馬伝 19

 NHK大河ドラマ「龍馬伝」第19回は、「攘夷決行」。歴史のうねりが高まり、長州はついに外国船に発砲する。下関事件の勃発であるが、このドラマでは史実の解説は極端に短く、時代背景がよく理解できないまま龍馬のまわりの人々のドラマが進行する。もう少し歴史的な事件をじっくりと描いてもらってもよいように思うのだが、この複雑な時代を極力あっさりとすますのは、制作方針なのだろうか。
 その分、登場人物どうしのやりとりはじっくりと描かれている。今回も、龍馬と半平太の対面が陰影のある映像で巧みに心理を表現し、見応えがあった。

NHK大河ドラマ「龍馬伝」

龍馬伝 18

 NHK大河ドラマ「龍馬伝」第18回は、「海軍を作ろう!」。海軍操練所の活気ある描写に、スタッフの意気込みを感じる。
 金八先生のキャラクターそのままの勝海舟が、岡田以蔵の純真な心をとらえるなど、キャラのツボを押さえた演出がなかなかうまい。武市半平太の喪失感も畳みかけるように描く。この極端に分りやすい作りがこのドラマの魅力の一端かもしれない。

NHK大河ドラマ「龍馬伝」

龍馬伝 17

 NHK大河ドラマ「龍馬伝」第17回は、「怪物、容堂」。土佐の山内容堂と勝海舟、坂本龍馬の対面シーンには他を圧する重みがあった。近藤正臣演じる容堂の眼が、凄みのある力を持っていた。江戸でのエピソードに区切りをつけ海へと乗り出した龍馬を、波乱の予兆を伴って描く。

NHK大河ドラマ「龍馬伝」

龍馬伝 16

 NHK大河ドラマ「龍馬伝」第16回は、「勝麟太郎」。いよいよ坂本龍馬と勝海舟の出会いであるが、さすが福田脚本、ひねりの効いた描かれ方がされている。いつものように、美術スタッフは力が入っており、特に勝の居室は半端でないこだわりが感じられた。
 武田鉄矢演じる勝は、金八先生のようであるが、温かい眼で教え諭し導く様は、こんな勝もありかと納得してしまう力があった。
 龍馬が咸臨丸を目の当たりにして心躍らす様が、こちらにも高揚感を与えてくれた。幕末の混沌と新たな文化の流入がもたらす時代の空気を、龍馬が出会うものから見事に伝えられた回であった。

NHK大河ドラマ「龍馬伝」

アンディ・ラウ 三国志

 アンディ・ラウが趙雲子龍を演じる映画「三国志」。独特の陰影を持った作品で、「レッド・クリフ」より映画としてのまとまりは良い。諸葛孔明、劉備、関羽、張飛などは少ししか登場しないが、アンディ・ラウの勇姿が全編に映える。戦闘シーンも大がかりで見応えがある。
 三国志でひときわ華をもった趙雲子龍の生き様を迫力の映像で活写した歴史大作。

三国志 コレクターズ・エディション [DVD]
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家紋の世界

 長男が、「家紋の世界」という本を買って時折ぱらぱら見ている。徳川葵、北条の三ツ鱗などの有名な紋から、珍しい家紋まで多数載っている。家紋のリストや由来のみでなく、有名な戦国武将のエピソードなども記されており、興味深い。
 西洋貴族の紋章のように一部の人のみでなく、日本ではほとんどの家が家紋を持っている。デザインからは、自然を愛でる心と幾何学的なセンスが感じられ、日本文化の豊穣さが伝わってくる。

家紋の世界―あなたのルーツはここにあった!
インデックス編集部
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