藤壺
「源氏物語」の幻の巻「藤壺」を瀬戸内寂聴が大胆に小説化した作品。若き光源氏と藤壺の初めての逢瀬を、臨場感豊かに描く。
篠井英介が朗読したNHKCDも、よく雰囲気がでており印象に残った。
藤壺 (講談社文庫)
瀬戸内 寂聴 
「源氏物語」の幻の巻「藤壺」を瀬戸内寂聴が大胆に小説化した作品。若き光源氏と藤壺の初めての逢瀬を、臨場感豊かに描く。
篠井英介が朗読したNHKCDも、よく雰囲気がでており印象に残った。
藤壺 (講談社文庫)
瀬戸内 寂聴 
NHK大河ドラマ「西郷どん」第10回は、「篤姫はどこへ」。幕末らしき時代を舞台としているが、身分制度ゼロ、セキュリティ・ゼロの世界で繰り広げられるコメディ。激動の時期であるはずだが切迫感ゼロ。純粋なコメディと割り切ったとしてもベタでチープな脚本。
背景の美術や舞台装置だけには凝っているが、歴史に向き合う気概のない脚本ではもったいない。こんなドラマを10話まで見てしまった。
昭和11年の二・二六事件をモチーフとした高倉健、吉永小百合が主演の映画「動乱」。
タイトルに反し、比較的静的な映画である。高倉健、吉永小百合のオーラで全編が覆われ、見る者はその役者魂に心を奪われる。
監督は「日本沈没」「八甲田山」の森谷司郎、1980年公開作品。
NHK大河ドラマ「西郷どん」第9回は、「江戸のヒー様」。家族が別々の動きをしているため、夕食どきに集まるのは珍しい。そのため、録画した大河ドラマは、家族そろって見る唯一番組である。そのため、今回つまらなければ貴重な時間がもったいないので、見るのをやめようと思っていた。
今回は西郷が江戸に行き、井伊直弼、一橋慶喜、徳川斉昭などが登場したこともあり、いつもより時間が短く感じられた。「龍馬伝」でも、舞台が京都や長崎になった回は密度が濃かった。それに比べるほどではないが、いつものだらだらとした流れよりもよほど好かった。
相変わらず歴史に関しては説明不足の感はあるが、もう少し続きを見てもいいかと思った稀な回。
春の喜びを伝える「さくらさくら」に関する音源を多数収録したCD「さくらさくらのすべて」。
スーザン・オズボーンの抒情的な歌唱に始まり、様々な変奏曲や、クラシックや讃美歌への転用などが収められている。解説書もヴォリュームがあり、学術的な側面もある。
宮城道雄の名曲「さくら変奏曲」はことに素晴らしい。
さくらさくらのすべて
木村玲子 童謡・唱歌 東京少年合唱隊 Miriam Gauci 岡村喬生 遠藤久美子 リリカ・アンジェリカ白百合女子大学OG聖歌隊 Susan Osborn 
宮部みゆきの「荒神」は、東北の小藩を舞台にした歴史小説。突然村が壊滅し、ひとりの少年が逃げ延びる。
ふたつの藩の確執を背景に、人々の素朴な暮らしを揺るがす危難を、多彩な人間模様を織りなしながら描く。パニック映画風のプロットであるが、中心は人々の関わりである。
謎の提示部分はなかなか良い。しかし、テレビドラマ化されると予告編などで物語の根幹をなす部分をいきなり見せてしまい読む楽しみを奪うので、困ったものだ。
荒神 (新潮文庫)
宮部 みゆき 
NHK大河ドラマ「西郷どん」第8回は、「不吉な嫁」。浦賀に黒船がやってきた。西郷どんの家は嫁の不吉な言動で揺れている。深みのない人物描写で時間を食い、黒船の影響がまったく伝わってこない。ファミリードラマに終始している。
西郷隆盛の長い生涯、まだ出だしに過ぎないのに、8話でやっと黒船の登場。この先の話の密度はすざまじいことになっていくのだろうか。それとも、重要なエピソードもかなりすっとばし、ナレーションですますのだろうか。あるいは、それすらしないで無かったことにする、これが一番可能性として高そうで怖い。
歴史へのリスペクトは物語の質に多大な影響を与えることを実証しているドラマ。
「ゲーム・オブ・スローンズ」第1シーズン『七王国戦記』の第10話は「炎と血」。凄い。何が凄いといって、何も解決していないことが凄い。
視聴者の予想をことごとく裏切る展開。見る者を魅了する圧巻の映像。そして、何より一切媚びない脚本。難解であろうが説明不足であろうがお構いなくその世界観をひたすら固守する真に硬派な姿勢。求めていたドラマがここにある。
シーズン1は長大な予兆に過ぎなかった。そこのことを喜びと感じさせてくれる稀有な物語。
「ゲーム・オブ・スローンズ」第1シーズン『七王国戦記』の第9話は「ベイラー大聖堂」。スターク家とラニスター家の前哨戦が切って落とされる。王都ではスターク家の長エダートが危機を迎える。一方、騎馬民族ドラスキの長も決闘の負傷により昏睡状態になる。
それぞれの王家の危機と家族たちの動きが、登場人物の過去をあぶりだしながら語られる、ことに濃密な回。
「ゲーム・オブ・スローンズ」第1シーズン『七王国戦記』の第8話は「進軍」。
スターク家の長であるエダード・スタークが危機に陥り、各王家が動き出す。それぞれの思惑が複雑に交錯し、濃密な群像劇となっている。不穏な動きの連鎖が激動の予兆を高める回。
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