軍師官兵衛 2

 NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」、第2回は「忘れえぬ初恋」。
 今回も、主人公の若き日の恋という極めてオーソドックスな展開。官兵衛の恋人役を、南沢奈央が演じる。NHKの科学番組「サイエンス・ゼロ」で「メタン」を「メタボ」と答えるなど、天然の味わいを添えている南沢が、純朴な役柄でふわりとした雰囲気を醸す。
 播磨国の小競り合いといった戦と、織田信長側の戦が交互に描かれる。岡田准一の立ち姿がすがすがしい。
 奇をてらわない作り手の姿勢はよいと感じる。今後に期待。

NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」

軍師官兵衛 前編 (NHK大河ドラマ・ストーリー)
NHK出版
4149233659

軍師官兵衛 1

 2014年のNHK大河ドラマは「軍師官兵衛」。第1回は、「生き残りの掟」。
 戦国時代、姫路城主の嫡男であった官兵衛の少年時代が描かれる。オーソドックスな展開で、安心して見ていられた。

NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」

軍師官兵衛 前編 (NHK大河ドラマ・ストーリー)
NHK出版
4149233659

老子 (100分 de 名著)

 NHK「100分 de 名著」の「老子」テキスト。中国の春秋戦国時代、鉄の生産が広まり、戦争も様相を変えた時代。生産性が高まり、商業も発展した。社会の急激な変化に疲れを感じる人々にとって癒しとなった思想。
 仕事に疲れたとき、しなやかに生きる術を伝えてくれる。

『老子』 2013年8月 (100分 de 名著)
蜂屋 邦夫
4142230298

松尾芭蕉『おくのほそ道』 (100分 de 名著) 

 NHK「100分 de 名著」の中でも、番組として出色の構成であったのが、「松尾芭蕉『おくのほそ道』」のシリーズである。4回の番組で、芭蕉がたどった道のりを4つに区切り、それぞれの意味合いを鮮やかに解説していた。
 芭蕉の足跡を俳人の長谷川櫂と女優の内山理名が訪れ紹介し、紀行番組のような趣きもあった。「人生のかるみ」「不易流行」などの、芭蕉の句が到達した境地を映像を交えて分かりやすく解説し、楽しく密度の濃い番組であった。
 テキストも、周到に構成・錬成された文学である『おくのほそ道』の真価が明示されている。眼を開かせられる思いであった。

松尾芭蕉『おくのほそ道』 2013年10月 (100分 de 名著)
長谷川 櫂
414223031X

宮崎駿の雑想ノート

 「風の谷のナウシカ」「天空の城ラピュタ」の宮崎駿が、飛行機、戦艦、戦車などにまつわるエピソードを虚実とりまぜて描くオール・カラーの作品集。
 その絵の緻密さに驚くと共に、本当に兵器そのもの愛着があり、楽しんで書いていることが伝わってくる。
 プラモデル雑誌に連載されたものだが、「紅の豚」のストーリーボードになった作品もある。ユーモラスな雰囲気があり、最後の対談や解説にいたるまで楽しませてくれる。

宮崎駿の雑想ノート

永遠の0

 零戦パイロットの祖父の実像を追い求める若者を通じて、太平洋戦争を描いた百田尚樹のベストセラー「永遠の0」。現在と過去を交錯させながら、戦闘機パイロットの思いを伝える。

永遠の0 (講談社文庫)
百田 尚樹
406276413X

戦場にかける橋

 「クワイ河マーチ」で有名な、1957年の映画「戦場にかける橋」。第二次世界大戦中、タイの日本軍捕虜収容所を舞台に、英国軍捕虜と日本人大佐の対立と交流を通し、人間の尊厳や戦争の狂気が描かれる。
 デヴィッド・リーン監督の雄大な映像と練られた脚本で、160分を超える作品だが引き込まれ一気に見られる。
 アカデミー賞作品賞等7部門に輝く名作。

戦場にかける橋 (1枚組) [DVD]
B004E2YUNI

八重の桜 50

 NHK大河ドラマ「八重の桜」最終回は、「いつの日も花は咲く」。
 このドラマの1年を振り返ると、会津の人々を中心に据え、幕末の苦悩を描いた前半部分は大変に素晴らしい出来で、人々の矜持と歴史のうねりに巻き込まれる人々の緊迫感を伝える見事な映像であった。
 それが、明治になってからいきなり薄くなり、ホームドラマ風に流れてしまった。いったいこの変化はどうしてしまったのであろうか。
 前半ではあまり目立たなかった綾瀬はるか演じる八重が、後半では俄然中心となり、鬱々とした表情をたたえたり、大きな声を出す場面が増えた。このような感情の起伏をそのまま前面に出すステレオタイプのドラマになってから、質は一気に落ちた感がある。西南戦争、自由民権運動、内閣制度発足、日清戦争など歴史的な出来事も描かれるが、物語として消化しきれておらず、散発的に紹介される一コマに終始していた。
 山川浩、山川健次郎、大山捨松といった、山川家の人々のエピソードも挟まれていたが、前半の流れを引き継ぐには会津藩の人々の生き様をより丁寧に盛り込んで流れをつくれば、見応えもあったように思う。
 縦横の糸がきれいに綾なされていた織物が、途中から横糸がなくなり、ばらばらと縦糸がなびく端布になったような印象である。
 ドラマは脚本できまる。引き締まった構成感があり、最後まで見る側を惹き付ける大河ドラマを期待したい。

NHK大河ドラマ「八重の桜」

八重の桜 完結編 (NHK大河ドラマ・ストーリー)
NHK出版
4149233640

『アラビアンナイト』 (100分de名著)

 NHK100分de名著『アラビアンナイト』。当時の国際都市バグダッドを中心とした話が、幾層もの構造をもっていることを知り、その複雑さと多彩さに驚く。現代の多くの物語の種がここにある。
 番組では、「背中にコブのある男」の切り絵風アニメーションに感銘を受ける。

NHK 100分 de 名著 『アラビアンナイト』 2013年 11月 [雑誌] (NHKテキスト)
NHK出版 日本放送協会
B00G3OHSDY

『古事記』(100分 de 名著)

 NHKの番組、100分 de 名著『古事記』では、軽妙なトークと雰囲気のあるアニメーションで日本神話のエッセンスが語られる。
 物語によって森羅万象を象徴させる巧みさ、話の力強さを知り、語り告がれ残されるだけの価値があったことを実感させられる。 

『古事記』 2013年9月 (100分 de 名著)
三浦 佑之
4142230301

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