司馬遼太郎が語る 第2集
司馬遼太郎が1968年に新宿の紀伊国屋ホールで行った講演。歴史小説を書く視点が具体的に話され、たいへん興味深い。あまり準備をせずに話している様子だが、それゆえに司馬氏の普段の考え方がよく示されている。鎌倉時代から幕末へと自由奔放に語られ、しかも含蓄がある。
司馬遼太郎が1968年に新宿の紀伊国屋ホールで行った講演。歴史小説を書く視点が具体的に話され、たいへん興味深い。あまり準備をせずに話している様子だが、それゆえに司馬氏の普段の考え方がよく示されている。鎌倉時代から幕末へと自由奔放に語られ、しかも含蓄がある。
司馬遼太郎が1992年に行った講演「建築に観る日本文化」のCDを聴く。古代から現代までの建築史をなぞりながら、様々な視点から日本と建築について語られる。
建築家を目指した夏目漱石、一級の建築デザイナーであった織田信長など、深い洞察に溢れた話が泉のように滾々と湧き出で、心を潤す。
松本清張と司馬遼太郎の担当編集者を務めた半藤一利による、「清張さんと司馬さん」。
身近に観察した両巨匠のひととなりが実に面白い。また、両者の作品群から、日本史を見つめる視点を語る箇所はたいへん興味深く読めた。
特に、「坂の上の雲」「日本の黒い霧」など代表作を取り上げ、実際の対話を交えながら掘り下げていく部分は、編集担当として長く関わったからこそ語れる内容であろう。
1994年に公開された劇場用アニメーション「三国志」第三部の完結編は、「遥かなる大地」。
天下三分の計をなした後、英傑たちの最後の戦いが描かれる。
水攻め、火攻めなど戦闘シーンも変化に富み、惜しみない労力が注ぎ込まれている。
山口崇が声を演じる諸葛孔明が素晴らしく、いままで見てきた映画やドラマの中でも、出色の孔明像であった。
美術的に優れた、世界に誇れるアニメーション。
1993年に公開された劇場用アニメーション「三国志」第二部は「長江燃ゆ!」。関羽千里行や三顧の礼、クライマックスともいえる赤壁の戦いまでが描かれる。
関羽と曹操との関わりを軸に据え、物語はよくまとめられている。戦闘シーンにおいて一人一人の兵士をよく動かしており、気の遠くなるような労力がかかっていると感じる。
些細な動きによる心理描写から戦闘のダイナイズムまで実に丁寧に作られたアニメーション。
1992年から1994年に公開された劇場用アニメーション「三国志」。第一部「英雄たちの夜明け」では、桃園の誓いから呂布との下邳の戦いまでが描かれている。
監督は勝間田具治、舛田利雄が監修にあたり、脚本は笠原和夫が手がける。舛田利雄、笠原和夫は映画「二百三高地」でもコンビを組んでおり、躍動感溢れる闘いのシーンなどに、戦争大作における力量が遺憾なく発揮されている。
三国志演義の長大な物語を、手堅く切り取りよくまとめられている。2時間半ほどによくここまでうまく盛り込んだと関心する。
関羽の青野武、曹操の渡哲也など、声優も豪華で台詞に聞き惚れることもしばしばあった。
作画において極めて丁寧に作られたアニメーションであり、特に背景が素晴らしい。美術的にも価値のある作品。
職人気質をもった日本のアニメーションの良さが凝縮された、見事なアニメーション。
中山道を進む一行に、次々と難題が降りかかる。参勤道中を指揮する小野寺一路は、周囲の手助けを得ながら乗り切ろうとするが…。
到着の遅れが許されない中、背後に藩内の謀略もあり物語は波乱に次ぐ波乱の展開。読み手を片時もあきさせないその手腕には感服する。
行く土地における風習を生かしながら、ユーモアとサスペンスを織り交ぜ、なおかつ感涙の場をきっちり敷く熟達の筆。浅田ワールドの真骨頂たる時代小説。
参勤交代の差配役を十九歳にしてまかされることになった小野寺一路。父の跡を継ぎ、家伝の書を頼りに古式ゆかしき参勤交代を執り行うことになるが…。
不手際があれば家名断絶となる運命を背負い、一路は行軍を指揮する。準備に難渋するが、中山道を進む行く手には、さらに数多くの困難が立ちはだかる。
ロードムービー的な趣向と時代劇のお芝居的妙味を会わせた浅田次郎快心の歴史小説。
北方謙三の「水滸伝」第十九巻、旌旗の章。童貫の総攻撃により、梁山泊は追い詰められていく。壮絶な闘いにより、多くの士が最期を迎える。起死回生をはかり、史進と楊令は童貫の首を狙い疾駆する。
壮大な物語の最終巻。筆者はこれをすべて原稿用紙に万年筆で書いたという。前半は牧歌的な描写もあったが、ここに至り筆は憑かれたように突き進む。
幾多の登場人物たちが苛烈な状況下で懸命に生きる様は、永遠に読み手を刺激する。
人生の諸相を鮮やかに活写する、怒濤の長編小説。畢生の大傑作。
北方謙三の「水滸伝」第十八巻、乾坤の章。童貫の猛攻撃に梁山泊は軍略と智略で立ち向かう。
陸の戦に加え、水上の闘いも激しさを増す。苦しい状況の中、楊令の颯爽とした勇姿がカタルシスを感じさせてくれる。
緊迫感みなぎる激闘の巻。
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