ブッダの生涯
中村元の講演「ブッダの生涯」のCDを聴く。仏教の開祖の生涯をたどりつつ、転機となる出来事や教えを分かりやすく解説する。中村氏の人柄を偲ばせる優しい口調で語られるが、内容は明晰で、胸にしみいる深みがある。
ことに、仏教が寛容性と普遍性をそなえていることを語る最後の部分からは、内側からにじみ出る想いの強さが伝わってくる。
ブッダの生涯 (新潮CD 講演)
中村 元 
中村元の講演「ブッダの生涯」のCDを聴く。仏教の開祖の生涯をたどりつつ、転機となる出来事や教えを分かりやすく解説する。中村氏の人柄を偲ばせる優しい口調で語られるが、内容は明晰で、胸にしみいる深みがある。
ことに、仏教が寛容性と普遍性をそなえていることを語る最後の部分からは、内側からにじみ出る想いの強さが伝わってくる。
ブッダの生涯 (新潮CD 講演)
中村 元 
時の狭間に落ち、歴史上の人物になった人々の心情を描く「The Time Walkers」シリーズの第1作は、天草四郎の物語。石田彰が天草四郎はじめ、一人で何役もこなし、朗読とは言え一人芝居の雰囲気があり、芸の達者さを感じさせる。
脚本も一作目とあって力が入っており、聴きごたえのある朗読CD。
豪華声優陣による戦国BASARA2のドラマCD「百花繚乱!小田原の役」。伊達政宗、真田幸村、豊臣秀吉などが小田原城を舞台にバトルを繰り広げる。竹中半兵衛、前田慶次がワン・ポイント。
いつもながら、声優さんは体力勝負だと思わせてくれるシリーズ。
戦国BASARA2~百花繚乱!小田原の役~ドラマCD
ドラマCD 中井和哉 保志総一朗 置鮎龍太郎 石田彰 森川智之 森田成一 
チャン・イーモウ監督による映画「王妃の紋章」は、中国の五代十国時代を背景にした歴史劇。金をふんだんに使った絢爛豪華な映像と、壮大な戦闘シーンには目を見張る。
2011年、NHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」が完結し、放送されたことは日本映像界のエポックであった。日露戦争を重層的に描いた司馬遼太郎の原作を、松山出身の秋山好古、真之、松岡子規の3名を軸としたドラマとしてまとめ上げた。明治期の人々のひたむきで、傲らずに凛と生きる姿と、国家をあげて行った膨大な準備と苦労の末に得た勝利からは、政治や経済で混迷を続ける現代の日本に一条の希望を与えてくれた。
原作を改めて読み直し、感銘を新たにした。ことに、あとがきからは司馬遼太郎の思いが伝わり、感慨深かった。司馬遼太郎は40代のほとんど全てをこの小説のために費やした。膨大な資料の収集はもとより、当時を知る多くの人々から直接話を聴いた。ロシア語を学び、原典にあたってロシア側の状勢やバルチック艦隊の内情理解に努めた。準備に5年、執筆にさらに5年を費やし、ようやくこの労作は世に出たのである。
自らを振り返れば、40代最後を数えるこの年に、何を成しえただろうかと自問すれば、司馬遼太郎と比較するのがあまりに失礼だとすら思うほど矮小な事跡しか思い当たらない。素晴らしい作品には多く出会えたので、それを紹介する場を設け継続していることが自ら密かに誇れる唯一のことかもしれない。せめては、自らの感度を上げアンテナを掲げて良き作品を伝えることが、わずかながら自分にできることかと思う年末であった。
一朶の白い雲は青い天に今日もかがやいている。
坂の上の雲〈8〉 (文春文庫)
司馬 遼太郎 
「ヒストリエ」第2巻では、少年エウメネスの鬼才と凛質が垣間見られる。岩明均の端正さと激烈さが交錯する絵により、奥行きのある物語が展開される。
2巻まで読み進んだら最後、もうその作品世界は読者の心の一部を明らかに占めてしまい、続きを読まずにはいられなくなるであろう。
古代ギリシャに題材をとった意欲作。
古代ギリシャ時代を舞台にした岩明均の漫画「ヒストリエ」。マケドニア王国のアレキサンドロス大王に仕えた書記官エウメネスを主人公とした物語である。
その少年時代を描いた第一巻から、著者の古代ギリシャ時代と人物に対する並々ならぬ思い入れが感じられる。泰然とした歩みを見せる冒頭であるが、その絵と語り口には、作品世界に引き込む強い力が感じられる。
著者入魂の歴史巨編。
NHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」の最終回が放送される。冒頭20分の海戦シーンは、緊迫感に溢れ、圧巻。陸軍の奮戦ぶりを3回に渡って描いたにしては、比較的あっさりとした印象。もっと描きたいことはあったのだろうが、時間的に厳しかったのであろう。
海戦後のシーンは、各人のその後を風呂敷をたたむように丁寧に描かれ、心にしみいる静けさがあった。好古の晩年のメークは、あまりに力が入っていて恐れ入った。さらりと終わりを迎えたが、視るものに余韻を残す、作り手のゆるぎない自信を感じさせるラストであった。
原作をよくここまで映像にしたと、あらためて感じる。役者の入魂の演技や、ディテールにまでこだわった作り込み、圧倒される戦闘シーン、各人の存在感や苦悩を浮き彫りにしつつ、多くの立場に配慮した台詞の練り込みよう。それら全てに、このドラマにかけるスタッフの気概と意気込みを感じさせられた。
忘れ得ないのは第6話、正岡子規晩年のシーンである。子規庵の場面は何度みても自然に涙が出てしまう。子規のドラマがあったからこそ、戦闘の覚悟や苦悩がより浮き上がってくる。この深みは、他の戦争映画では表出しえないであろう。
まさに、「日本映像界の悲願」が成し遂げられた。この壮大な物語は、日本のドラマの記念碑として残り続けるだろう。
東京理科大学学長、藤嶋昭氏編著による、「時代を変えた科学者の名言」。
108人の科学者の名言が、歴史順に記されている。それぞれの言葉は、時代を経て生きてきたものであり、たいへん味わいがある。
各科学者の略歴もあり、科学史をざっと概観するのにも良い。紙面にスペースがあり、たいへん読みやすい。
挿入されている藤嶋学長のエッセイからは、学長のお人柄と教育に対する熱意が伝わってくる。
中高生が科学史を学ぶ端緒としても好適な1冊。
時代を変えた科学者の名言
藤嶋 昭 
NHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」第12回「敵艦見ゆ」。日本海海戦の端緒を描いていたが、それ以上に奉天会戦の密度の濃い描写に圧倒された回であった。
厳冬下でロシアの大地に繰り広げられるスケールの大きな戦闘シーンに、スタッフの並々ならぬ意気込みを感じた。戦闘であるが、暗然とした中に映像美が各シーンに貫かれ、食い入るように見入ってしまう力があった。
坂の上の雲 第3部 DVD-BOX
司馬遼太郎 
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