ペリーヌ物語 5

 ペリーヌ物語、第18話「シモンじいさん」、第19話「パリの下町っ子」、第20話「パリカールとの別れ」、第21話「最後の言葉」。
 パリに着いたペリーヌ母子であるが、母の病は重くなり、お金も底をつき、旅を共にしてきたロバをも売ることになる。
 主人公の悲惨な境遇が続くが、パリの宿のキャラクターが温かみを与えてくれる。
 声優、池田昌子の演技があまりに素晴らしい。

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ペリーヌ物語 4

 ペリーヌ物語、第14話「美しい国で」、第15話「フランス!フランス!」、第16話「おかあさんの決意」、第17話「パリの宿」。
 第14話では、湖の町、ジュネーブの風景が美しく描かれる。
 フランスにようやくたどり着く母子であるが、無理を続けたため、母は病気になってしまう。
 なんといっても、原作が始まる第17話「パリの宿」には力が入っている。セーヌ川の青い色を見た瞬間、スタッフの意気込みが伝わってきた。  

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ペリーヌ物語 3

 ペリーヌ物語、第10話「写真機どろぼう」、第11話「バロンがんばる」、第12話「たった二人の観客」、第13話「アルプス越え」。
 ロード・ムービーのように、出会いと別れを重ねながら旅を続ける母と子。ミラノからアルプスへと、旅は困難の度合いを増していく。回を追うごとに背景も変化し、旅の気分を味わえる。ここで母子の体験を共有することが、後のドラマへの共感に繋がっていく。

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ペリーヌ物語 2

 ペリーヌ物語、第6話「二人の母」、第7話「サーカスの少年」、第8話「酔っぱらいロバ」、第9話「商売がたき」。  父の故郷フランスを目指すペリーヌと母は、イタリアの町、トリエステにたどり着く。港町の描写が美しい。  サーカスの少年、マルセルと出会う第7話、ロバ、パリカールが結婚式の酒を飲んでしまう第8話、同業者である写真師の二人組と競うことになる第9話など、宮崎晃のオリジナルストーリーであるが、素朴で愛すべきキャラクターが活躍し、楽しく見られる。

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ペリーヌ物語 1

 「ペリーヌ物語」は、世界名作劇場のシリーズとして、1978年に放送されたアニメーション。1月1日から12月31日までの全53話が制作され、世界名作劇場としては最長の作品。
 1870年代、旅の途中、ボスニアで父をなくしたペリーヌは、母と共に当時珍しかった写真を撮る商売を続けながら、馬車でフランスを目指す。
 原作は、フランス人作家エクトル・マロの『アン・ファミーユ』である。原作ではパリから話が始まるが、アニメーションでは17話にパリに入り、それまでの16話はオリジナルなストーリーである。
 脚本は山田洋次監督の映画に関わった宮崎晃が手がけており、ペリーヌの旅をじっくりと描いている。例えば、第5話は、壊れた水樽を出会った老人に直してもらうという、ただそれだけの話なのであるが、それでもじっと見入ってしまう。
 序盤のゆったりとしたエピソードは、主人公たちと旅をする気分を共有させてくれる。
 地味ではあるが、「世界名作劇場」の中でも屈指の名作である。

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写楽はどこへ行った

 東洲斎写楽の謎に迫るドラマ「写楽はどこへ行った」。大岡信の脚本により、NHKで1968年に制作された作品。
 佐藤慶、山形勲、岸田今日子など、名優の気迫が伝わってくる。十返舎一九、葛飾北斎、喜多川歌麿など当時の文化を支える人々が、露口茂、山崎努、木村功などによって個性豊かに演じられる。1時間に満たない中で、当時の出版事情などもからめながら、写楽の人物像を浮かび上がらせていく。昔の作品の密度の濃さを実感させられる。
 江戸文化の粋を伝える珠玉のドラマ。 

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小林賢太郎テレビ3

 アーティステックな笑いを生み出す小林賢太郎による番組第3弾。今回は「日本語」がテーマ。得意とする言葉遊びのコントの数々は、「お見事」と叫びたくなる。
 脳に心地良い刺激をあたえる上質のコントをぜひご賞味あれ。

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宮崎駿の雑想ノート

 「風の谷のナウシカ」「天空の城ラピュタ」の宮崎駿が、飛行機、戦艦、戦車などにまつわるエピソードを虚実とりまぜて描くオール・カラーの作品集。
 その絵の緻密さに驚くと共に、本当に兵器そのもの愛着があり、楽しんで書いていることが伝わってくる。
 プラモデル雑誌に連載されたものだが、「紅の豚」のストーリーボードになった作品もある。ユーモラスな雰囲気があり、最後の対談や解説にいたるまで楽しませてくれる。

宮崎駿の雑想ノート

水木しげる テレビくん

 水木しげるの出世作となった「テレビくん」を含む作品集。独特のユーモアや読後感を持っている。
 他に「河童」「丸い輪の世界」「化木人のなぞ」「コロボックルの枕」「最初の米」を収録。背景の緻密な描写にあらためて感嘆する。

水木しげる妖怪傑作選 1 テレビくん (中公文庫 コミック版 み 1-14 水木しげる妖怪傑作選 1)
水木 しげる 呉 智英
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シンデレラ

 ウォルト・ディズニーが生前手がけた映画のひとつ、「シンデレラ」。1950年に公開された映画だが、映像と音楽の美しい響き合いにより、未だに輝きを放つ作品となっている。夢がかなうというテーマをストレートに表現した、ウォルト・ディズニーが一番好きだと語った作品。

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