シン・ゴジラ音楽集
映画「シン・ゴジラ」のサウンド・トラック。鷲巣詩郎の解説がたいへん興味深い。職人芸的な音楽であることがよく伝わってくる。
鷲巣詩郎は漫画家であり特撮・映像作品プロデューサーのうしおそうじの長男である。幼い頃から父に連れられて、伊福部昭が音楽を手がけた映画を数多く見に行ったとのこと。
シン・ゴジラは、伊福部昭に最大限の敬意をはらった音楽に支えられている。
シン・ゴジラ音楽集
伊福部昭 鷺巣詩郎
映画「シン・ゴジラ」のサウンド・トラック。鷲巣詩郎の解説がたいへん興味深い。職人芸的な音楽であることがよく伝わってくる。
鷲巣詩郎は漫画家であり特撮・映像作品プロデューサーのうしおそうじの長男である。幼い頃から父に連れられて、伊福部昭が音楽を手がけた映画を数多く見に行ったとのこと。
シン・ゴジラは、伊福部昭に最大限の敬意をはらった音楽に支えられている。
シン・ゴジラ音楽集
伊福部昭 鷺巣詩郎
「インターステラー」は、クリストファー・ノーラン監督によるSF映画。
異常気象、植物の枯死などにより、人類は危機を迎えていた。元宇宙飛行士でありトウモロコシ農場を営む主人公は、娘の部屋での異変をきっかけに宇宙に旅立つことになる。
ノーラン監督によるリアリティの追究により、迫真の映像が生み出されている。とりわけ、科学的な知見を取り入れた宇宙の映像が圧巻。ワームホール、ブラックホールなど理論物理学者キップ・ソーンの監修により緻密な計算を基に表現されている。
第87回アカデミー賞視覚効果賞に輝くハードSF映画の傑作。
「ジョニイへの伝言」鈴木雅之、「白い蝶のサンバ」一青窈、「思秋期」森山直太朗など、阿久悠作詞の名曲を豪華なメンバーが歌うトリビュート。「たそがれマイ・ラブ」はジャズ風、「時の過ぎゆくままに」は工藤静香が押尾コータローのギターで歌うなど、小粋なアレンジが光る。
名曲にあらたな魅力を感じさせてくれるアルバム。
2019年のロサンゼルスを舞台にした映画「ブレードランナー」。
人と見分けがつかないロボット、レプリカントが労働に従事していたが、感情を持ち始め地球に脱走する。特任警察官「ブレードランナー」は、レプリカントを見つけ排除するため、捜査を開始する。
1982年公開の映画である。実際に2019年になったが、空飛ぶ車が行き交ったり、ロボットが人と見分けがつかないという状況にはなっていない。映画では通信手段が公衆電話が主であったりと必ずしも現在を予見しているものではないが、SF映画としての価値をいささかも損ねることはない。それは、構築された世界観に今見ても圧倒されるからである。
VHSビデオで最初に見た時は、細部がぼやけ、ひたすら暗い映画という印象があった。だが、2019年の元旦に高精細の映像で見て、美術の素晴らしさに感動した。タイレル社の高層ビルの緻密さがすごい。対照的な酸性雨が降りしきる都市の雑踏も独自の雰囲気を醸している。
反逆したレプリカント役のルトガー・ハウアーの冷酷さと哀愁がないまぜになった演技が見事。ヴァンゲリスの音楽も潜在下に迫る。飛行する車や嘘発見器など、シド・ミードのデザインも印象に残る。リドリー・スコット監督の美意識がそれらを融和させ、独自の位置を占めた映画になっている。
本作の世界観はあまりに印象深く、多くのクリエーターに影響を与えた。アメリカのSF映画やRPGなどは総じて暗いが、本作が「暗いものほどクール」という傾向に加担しているとは言い過ぎであろうか。
2019年、人とロボットや人工知能との関係が実際に問われる年になるであろう。
若山富三郎主演の映画「賞金稼ぎ」は、1969年に公開された時代劇。時の将軍・家重は、内乱を防ぐために凄腕の賞金稼ぎ・錣市兵衛を薩摩に向かわせる。
スピーディな展開と凝った演出で最後まで飽きさせない。敵のアジトへの侵入、謎の美女、様々なガジェットなど、まさしく和製007といった趣き。若山富三郎の殺陣が光る。
カンボジアの内戦、ポルポト治下の圧政を描いた映画「キリング・フィールド」。ニューヨーク・タイムズ記者としてカンボジア内戦を取材したシドニー・シャンバーグの実話を基にしている。1984年製作、ローランド・ジョフィ監督作品。
クメール・ルージュが支配する集団農場のシーン、逃亡先での荒涼たる映像が圧巻。カンボジア人記者を演じるハイン・S・ニョールは、4年間ポルポト時代に強制労働をさせられた経験を持つ。それゆえ、その不屈の風貌には説得力があった。
1984年のアカデミー賞における助演男優賞・編集賞・撮影賞の3部門を受賞した迫真の映画。
谷崎潤一郎の小説「少年」を、朴璐美が朗読したCDを聴く。良家の子どもの家に遊びに行くようになった少年は、次第に嗜虐的な悪戯の世界に引き込まれていく。
登場人物それぞれを、瞬時に語り分ける朴璐美の表現が見事。小説の妖しい魅力が存分に発揮されており、蠱惑的な谷崎文学に引きずり込まれる。文章、声優どちらも達人の冴えを堪能できる作品。
建武の新政の時代、東北地方を治めた北畠顕家を主人公とした小説「破軍の星」。
鎌倉幕府が滅びた後、天皇の勅命を受けて若干16歳の若武者が陸奥守として東北の地を訪れる。見事な采配で、瞬く間に陸奥の地を平定していく。
後半、顕家軍が足利尊氏や斯波家長と対峙する場面は圧巻。足利尊氏が最も恐れた男、北畠顕家の疾風怒濤の人生を北方謙三が活写する孤高の歴史小説。
三谷幸喜が、アガサクリスティの「アクロイド殺し」を日本に舞台に移してドラマ化。
原作を読んだときは、メインのトリックの印象があまりに強いため、その他のことはほとんど忘れてしまっていたが、三谷作品では登場人物を個性豊かな面々に演じさせ、細かいエピソードまで楽しめる作りになっている。
登場人物をすべて集めて探偵が謎解きをするシーンはやはりワクワクする。ミステリーの醍醐味を与えてくれる巧緻なドラマ。
黒井戸殺し DVD
三谷幸喜 野村萬斎
本田路津子が歌うベスト・アルバム。和らぎのある優しい歌声には、いつまでも身を委ねたいと感じさせてくれる。
最近、ガチャガチャした音楽が多いので、このCDを聴くと心底ほっとした気分になる。
清冽な小川のほとりで微風になでられながら静かで満ち足りた時に浸っているかのようなアルバム。
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