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ドクトル・ジバゴ

 ロシア革命を背景に、歴史のうねりの中で愛を育む人々を描いた壮大な映画「ドクトル・ジバゴ」。これほどのスケールの映画は、もはや作られることは望み得ない。
 名曲中の名曲である「ララのテーマ」が、バラライカの調べにのって物語を彩る。ジュリー・クリスティの知的な美しさにも強く惹かれる。
 「戦争はあくまで優美に、恋愛はあくまで冷たく」
 ディビッド・リーン監督の映像は、どのシーンも風格と抒情があり、見るものを自然と物語に引きずり込む。
 映画の黄金期を象徴する、不滅の歴史ロマン。
 
 

ドクトル・ジバゴ アニバーサリーエディション [DVD]
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本田路津子

 「秋でもないのに」「風がはこぶもの」「耳をすましてごらん 」 「今日の日はさようなら 」「一人の手 」など、1970年代にデビューしたフォーク・シンガー本田路津子のベスト・アルバム。
 美しく澄んだ歌声は、時を越えて聴き手を魅了する。優しさに溢れた癒しのアルバム。

GOLDEN J-POP/THE BEST 本田路津子
本田路津子
B00005G7EM

Time has come

 葉加瀬太郎と古澤厳のヴァイオリンの掛け合いが楽しめるアルバム。
  一人でも凄いのに、二人で演奏するとよりパワーアップし、楽しさ溢れる華麗な世界が広がる。

Time has come
葉加瀬太郎 古澤厳
B000GPIHT0

橋爪功朗読 三国志 34

 橋爪功が朗読する三国志34巻には、「大歩す臣道」「破衣錦心」「白馬の野」「報恩一隻手」が収められている。
 なんといっても関羽である。三国志を彩る豪傑のうちでも、関羽の忠義、男ぶりには溜息がでるほどあっぱれと感じ入る。
 関羽の一徹さに限りない敬慕を感じると共に、忠義の対象である劉備に嫉妬の念をいだくなど、曹操の関羽に対する心理を橋爪功は見事な陰影で物語る。
 美髯公、関羽の魅力をたっぷりと味わわせてくれる、臣道の核心をなす巻。

三国志 朗読:橋爪功 原作:吉川英治

三国志(四) 臣道の巻 (新潮文庫)
吉川 英治
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橋爪功朗読 三国志 33

 橋爪功が朗読する三国志33巻には、「火か人か」「小児病患者」「玄徳冀州へ奔る」「恋の曹操」が収められている。
 曹操の大軍は劉備玄徳の徐州を急襲し、劉備、張飛、関羽の義兄弟は散り散りに分かれる。苛烈な曹操の様と追い詰められる劉備の心理を軸に、橋爪功の緩急自在の語りで風雲を呼ぶ迫真のドラマが活写される。

三国志 朗読:橋爪功 原作:吉川英治

三国志(四) 臣道の巻 (新潮文庫)
吉川 英治
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ヤン・シュヴァンクマイエル アリス

 ヤン・シュヴァンクマイエルの映画「アリス」は、ディズニーのファンタジックな作風とは対極にある奇怪な世界を現出させている。
 冒頭の兎からして、いつ襲われるか分からないような不気味さを持つ。
 扉の向こうには何があるのか、わくわくするような怖いような感じを子どもの頃にもったことがあるが、それを思い起こさせてくれる。
 あどけなさと残酷さが同居する少女の眼差しやしぐさは、骨や無機物が自在に動き回る空間と共に深く印象に残る。
 

ヤン・シュヴァンクマイエル アリス [DVD]
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橋爪功朗読 三国志 32

 橋爪功が朗読する三国志32巻には、「鸚鵡州」「太医吉平」「美童」が収められている。
 曹操による粛正の序章であり、橋爪功の口舌は、嵐の前の冷然とした雰囲気を漂わせる。

三国志 朗読:橋爪功 原作:吉川英治

三国志(四) 臣道の巻 (新潮文庫)
吉川 英治
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八重の桜 12

 NHK大河ドラマ「八重の桜」第12回は、「蛤御門の戦い」。
 長州の急襲から御所を守るため、会津藩の鉄砲隊が活躍し、八重の兄覚馬も応戦をする。劣勢を覆したのは、西郷率いる薩摩藩であった。
 真木和泉演じる嶋田久作は、ここで舞台を去るものの存在感があった。会津のほんわかパートと京における激戦のコントラストが鮮烈な回であり、45分がたいへん短く感じた。
 史実を丁寧になぞりながら、一人一人の息吹をしっかりと描き込む手腕にはいつもながら感心させられる。
 

NHK大河ドラマ「八重の桜」

八重の桜 前編 (NHK大河ドラマ・ストーリー)
NHK出版
4149233624

はじめてわかる国語

 「国語」という教科の深みと玄妙さを、作家清水義範がさらりと語るユーモア・エッセイ。作文をこどもたちに教え、自らも教育学部国文科出身であり、毎日言葉と向き合っているだけあって、その語りはなかなか説得力がある。
 「国語入試問題必勝法」の一文が模擬試験に出題されたくだりなどは大いに笑えた。

はじめてわかる国語
清水 義範 西原 理恵子
4062116073

卒業式

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 次男が小学校の卒業式を迎える。時が経つのは早いものである。入学式がつい最近のことであったように思えるのだが、過ぎてしまえばあっという間の6年間に感じるから不思議なものだ。

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