鈴木敏文の「統計心理学」
セブン・イレブンを創業し、その経営のトップであり続けている鈴木氏の方法論を分析した「鈴木敏文の統計心理学」が実に興味深い。まさしく目から鱗が落ちるとはこのことかと思う。
過去の経験にこだわらず、様々な実験を行い、それを検証していく手法。顧客ニーズをつかむために続けられるありとあらゆる努力。大胆な発想でどんな変化にも柔軟に対応できる姿勢。そして繊細な心を持って臨む一貫した顧客視点の経営。全国の1500名に及ぶ店舗指導員が毎週本部に集まる会議に象徴される、共有する場、ダイレクト・コミュニケーションの重視。
店舗数1万1千を超えなお伸び続けるセブン・イレブンの背景にある鈴木流経営学は刺激と示唆に満ち、読む者を大いに奮起させる書であった。
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