« 2007年2月 | メイン | 2007年4月 »

ハゲタカ 4

 NHKドラマ「ハゲタカ」第4回は、名門電機メーカーの再生をかけ、買収をはかる外資系ファンドと、企業再生家との熱い戦いを描いていた。菅原文太が演じる電機メーカー創業者が素晴しかった。家族的な経営が古くさく、終身雇用、家族主義といった経営を全て否定したら、日本の良さはどこにいってしまうのか。
 田中泯が演じる、現場で愚直にレンズを磨き続ける熟練技術者は存在感があった。このような人々をもっと大事にする姿勢こそ、日本が本来もっていた強みだったはずではないか。

NHKドラマ ハゲタカ

算数文章題ドリル

 小学6年生の算数文章題ドリルを息子がやり終える。小学5年生、小学6年生のドリルに、それぞれ2ヶ月間を費やした。
 小学5年生の算数では、「小数の掛け算・割り算」、「割合と百分率」が大きなポイントである。
 「定価3600円の品物を2割5分安くしてもらいました。いくら安くしてもらったのでしょう。」
など、日常生活に直接関わる内容だが、習熟をするためにかなりの時間を割く必要がある。息子が取り組んだドリルは、比較的やさしく、分量も多くない。それでも、一冊の内容にはかなりのボリュームを感じた。
 小学6年生の算数では、通分が必要な「分数の足し算・引き算」、「単位あたりの大きさ」「速さ」などがポイントで、この部分が定着していないと、中学の数学で苦労するだろう。
 ドリルでは、「単位あたりの大きさ」を例にとると、
「ノート3さつを330円で買いました。1さつあたりいくらでしょう。」
から始まり、
「江戸時代のある年の米の生産高は約27億6900万kgでした。人口は約2500万人でした。同じように分けたとしたら、1人あたり何kgになるでしょう。3けたのがいすうで表わしましょう。」
といった問題まで、段階をふんでおり、バラエティに富んでいる。
 5年・6年を通して、「単位あたりの量」の考え方がずっと底に流れており、繰返し現れる。基準を何に据えるかということは、文・理を問わずあらゆることに繋がる。その意味でも、算数のこの部分は極めて重要である。
 また、小学5・6年生の算数は、理科や社会との関わりを持たせることで、かなり広がりのある学習になるのではないか。

新課程 学力ドリル
算数文章題 小学5年生

桝谷 雄三
488313332X
新課程 学力ドリル
算数文章題 小学6年生

桝谷 雄三
4883133338

小澤征爾 ガーシュイン・ナイト

 小澤征爾とベルリン・フィルとの野外コンサート、ヴァルトビューネ2003のDVDは、実に感動的であった。全盲のピアニスト、マーカス・ロバーツのピアノによる「ラプソディ・イン・ブルー」は、特に素晴らしい。ロバーツの深みと広がりのあるピアノに、ベルリン・フィルのメンバーも触発され、熱気のあるサウンドを繰り広げる。小澤もいつになくステップを踏んで踊り、聴衆も興奮し、会場全体が盛り上がった。クラシックとジャズがまさに一体となった稀有の演奏であった。

 ヴァルトビューネは、広大な森の中にある野外音楽堂で毎年6月終わりの日曜日に行われるベルリン・フィルのコンサート。小澤は、1993年、2003年の2回指揮をしている。2度目の公演は、ジョージ・ガーシュインの曲で構成された。
 自然に囲まれた開放的な会場で、聴衆はラフな格好で楽しんでいる。それだけに、演奏への共感が直に伝わってくる。ガーシュインの曲はこの雰囲気にぴったりであった。徐々に日が暮れ、夜を迎えるとキャンドルが灯される情景も音楽に彩りを与えていた。
 森に響くスインギーなクラシックは、最高の一夜を贈ってくれた。

ヴァルトビューネ2003 ガーシュイン・ナイト
小澤征爾 マーカス・ロバーツ・トリオ ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
B00023PJIS

墨攻

 紀元前370年頃の中国、戦国時代での攻城戦を、墨家の活躍を軸に描く日中韓の共同制作映画「墨攻」。地味な雰囲気だが、これが実に面白かった。特に、10万人の趙兵が、わずか数千の人々が集う梁城を攻めるシーンは圧巻。墨子の思想を継ぐ主人公、革離による知略に富んだ守りがまた凄い。
 主役のアンディ・ラウ始め、存在感のある役者たちが重厚な演技を見せる。知と知のせめぎ合いに満ちた物語と、迫真の戦闘により、否応なく引き込まれた。
 ここ最近見た中では、最も充実した内容を持った映画。

墨攻(字幕版)

映画 どろろ

 コワイもの見たさで鑑てしまった映画版の「どろろ」。
 主人公の百鬼丸は、ドラマ「ブラック・ジャックによろしく」で研修医を好演した妻夫木聡 。その育ての親に、「ブラック・ジャックによろしく」で心臓外科医を演じた原田芳雄で、ここでも味のある演技を見せている。
 ただ、わらぶき屋根の家の中が、ガラス容器が並べられてゴム製の管が這い回るマッド・サイエンティストの研究室みたいになっているのは、いくらなんでも違和感があった。確かに、手塚治虫の「火の鳥」でも、平安時代なのに電話で連絡するシーンがあったりする。しかし、シリアスな雰囲気で進むこの映画ではちょと…。一瞬、原田芳雄がお茶の水博士に見えた。
 一流のクリエータが集うとこうなるのか。背景は大自然で開放的。妖怪の造形はどうも日本の妖怪というより、輸入されてきた雰囲気を感じるのだが。妖怪退治でワイヤーアクションバリバリはちょっと違うような…映画だから動きが派手でなくてはならないのだろう。まあ、舞台は日本とは言っていないのでよいのだろう。 
 多宝丸と鯖目は原作の雰囲気が良く出ていた。どろろの役についてはふれたくない。
 要するに、日本版ロード・オブ・ザ・リングを作りたかったのだろう。原作が手塚作品と考えるからいけないのだな。

どろろ(通常版) [DVD]
B000PMGN18

ミリー―天使にであった女の子のお話

 グリムが母を亡くしたミリーという少女に宛てた手紙に添えられた物語を、モーリス・センダックが絵本としてよみがえらせた作品。センダックの精緻で幻想的な絵に目を瞠る。

ミリー―天使にであった女の子のお話
神宮 輝夫 ヴィルヘルム・グリム モーリス・センダック
4593502195

青春歌年鑑 '70年代 総集編

 「太陽がくれた季節」「学生街の喫茶店」「神田川」など、1970年代のヒット曲を選りすぐった2枚組CD。全36曲。各年のヒッツをさらに厳選しただけあって、どの曲も素晴らしい。
 この年代の曲は、言葉や気持ちが素直に音楽に乗っている感じがして、こころよい。また、バックの音楽がどれも優れている。「また逢う日まで」は、「題名のない音楽会」で黛敏郎が曲を絶賛していたことが印象に残っている。小坂明子が歌う「あなた」のような何気ない曲も、バックの演奏がよい。
 「黒ネコのタンゴ」「およげ!たいやきくん」「恋のダイヤル6700」「UFO」など、子供たちにもアピールして一世を風靡した曲も懐かしい。
 「悪魔がにくい」「横須賀ストーリー」「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」など、インパクトのある曲も多かった。
 1970年代、歌は大衆と寄り添い合っていた。

青春歌年鑑 70年代総集編
オムニバス 皆川おさむ 由紀さおり
B0002ZEOD2

風林火山 9

 「孫子曰く、兵は詭道なり。故に、能なるもこれに不能を示し、用なるもこれに不用を示す。その無備を攻め、その不意に出づ。」

 武田晴信が、父信虎が一ヶ月以上かけても落とせなかった海ノ口城を、わずか一夜で落城させて帰る。しかし、信虎は、城を放ったまま戻ったことを激怒し、晴信を打ち据える。そのとき、晴信は孫子の言葉を引き、「これみな、父上の教えにござりますぞ。武田家の嫡男として、こたびのお叱りは決して疎かにはいたしませぬ」と語る。後の信玄は、この時より家臣団からの敬意を集めることになる。
 ドラマは、勘助と晴信との再会、父子の確執、諏訪頼重の娘由布姫の登場、晴信の父追放の決意など、実に密度が濃い回であった。

ハゲタカ 3

 NHKドラマ「ハゲタカ」第3回は、銀行と外資系ファンドとの企業再生主導権争いを、入札による緊迫した展開のうちに描く「終わりなき入札」。
 入札は、金額が全てを決する資本主義社会の構図を端的に表わしている。銀行員、ファンドマネージャー、経営者それぞれの苦悩と思いを通して、「再生」とは何かを熱く語る回であった。

NHKドラマ ハゲタカ

バブルへGO!!

 「バブルへGO!!~タイムマシンはドラム式~」 
いかにもB級映画の雰囲気漂うタイトルである。しかし、意外に凝った作りの映画であった。それもそのはず、手がけているのは、「私をスキーに連れてって」「メッセンジャー」のホイチョイ・プロダクションズ、脚本は「踊る大捜査線」の君塚良一である。
 日本経済の崩壊を阻止するため、ドラム型洗濯機のタイムマシンでバブルまっただ中の1990年・東京へ行く役を、広末涼子が爽やかに演じている。財務省官僚を阿部寛がコミカルに演じ、物語を盛り上げている。
 電通との協力で、当時を緻密に再現するこだわりが見られる。コンセプトが先行した映画なので深みはないが、とかく暗い話題が多い現代では、このような明るい映画を見るのもたまには良いだろう。
 数々の映画の美味しいシチュエーションを散りばめた、理屈抜きに楽しめる作品。

バブルへGO!! タイムマシンはドラム式 スタンダード・エディション [DVD]

アクセスランキング

Ajax Amazon

  • Amazon.co.jpアソシエイト
  • UserLocal
  • Ajax Amazon
    with Ajax Amazon