ナポレオンの村 4
「君は人としてどうしたい。」
浅井は、村の自然を生かし婚活イベントを行う。青年団と都会からきた女性とのイベントは、ハプニングの連続であった。一方、市長からの意を受けて浅井に付いて動いていた由香里は、自分の立ち位置に悩む。
唐沢寿明演じる仕事にひたすら前向きな公務員の姿は、自らの職務の在り方を見つけるきっかけとなる。
「君は人としてどうしたい。」
浅井は、村の自然を生かし婚活イベントを行う。青年団と都会からきた女性とのイベントは、ハプニングの連続であった。一方、市長からの意を受けて浅井に付いて動いていた由香里は、自分の立ち位置に悩む。
唐沢寿明演じる仕事にひたすら前向きな公務員の姿は、自らの職務の在り方を見つけるきっかけとなる。
「山菜は全部とってはダメ。山からのおすそわけだからね。」
村の食材を使って絶品料理を作る勝己とであった市役所職員浅井は、絶景の場所にレストランを作ることを思いつく。無愛想な料理人勝己は亡き妻との夢を果たしたい思いがあった。
限界集落の利点を最大限に引き出そうと奔走する唐沢寿明演じる浅井の姿には、いつも勇気づけられる。
「わたし、この村に来てよかった。」
「ナポレオンの村」第2話は、神楽村に移住してきた家族を描く。村の療養所に入院する母のために、娘はお粥をたべさせたいと願うが…。
村人との対立と和解を繰り返しながら、スーパー公務員浅井は、少女の願いを最高の形で実現するために奔走する。お目付役の市長秘書も、その熱意に徐々にほだされていく。
コメディタッチだが、ハートウォーミングな脚本はドラマの王道。
「人の役に立つのが役人だ。」
都庁の役人が、田舎の村おこしに奮闘する「ナポレオンの村」。第1話は、赴任して間もない官僚が、数々の困難に阻まれながらもイベントの開催に至る様子を描く。
市の職員や村人たちに拒まれながらも、ナポレオンの言葉を糧にして熱意と戦略をもってあたる役人を、唐沢寿明が好演している。イッセー尾形演じる村の重鎮、沢村一樹演じる廃村をたくらむ市長など、周囲のキャラクターもたっている。コメディタッチであるが、最後はカタルシスが得られる。
限界集落の立て直しに突き進む人々をとおし、勇気を与えてくれるファンタスティックなドラマ。
NHK大河ドラマ「麒麟がくる」第八回は、「同盟のゆくえ」。光秀は、海辺で信長と出会う。自ら海で釣った魚を漁村の人々に手ずから切って売る信長を見て、光秀は不思議な印象をもつ。
美濃に戻り、光秀は帰蝶に「尾張にお行きなされませ」と信長への嫁入りの背中を押す。
微妙な心理劇が続いている。光秀と帰蝶、駒との関係もはっきりと描かないがゆえに物語にひきつけられ、見入ってしまう。光秀の鈍感だか演技だか定かでない微妙な立ち位置が、本作の複雑な味わいを生んでいる。
「真田丸」「新選組!」など、三谷幸喜大河のオープニングを始め、映画「ラヂオの時間」、TVドラマ「王様のレストラン」「華麗なる一族」「半沢直樹」「下町ロケット」など、服部隆之が作曲したメインテーマのCD。
どの音楽も印象深く、ドラマの想い出が蘇る。音楽の力が凝縮されたアルバム。
弘田三枝子のヒット曲を収めた2枚組のCD。1枚目には、邦楽曲、2枚目には、洋楽のカヴァー曲集になっている。
1枚目はオリジナル・ヒットである「人形の家」から始まり、様々な歌唱で楽しませてくれる。手塚治虫のアニメ「ジャングル大帝レオ」のエンディングである「レオのうた」が収められているのがうれしい。「ドーベルマン刑事」のテーマは、弘田三枝子の作詞・作曲で、すてきなスキットを披露している。
2枚目の洋楽カヴァーに真価が発揮されている。「ショー・タイム」「ヴァケーション」など、パンチのある歌声で独自の世界を作っている。
抜群の歌唱力で聴き手を魅了するアルバム。
「新世紀エヴァンゲリオン」のテーマ曲「残酷な天使のテーゼ」で大ヒットした高橋洋子の25周年記念アルバム「YOKO SINGS FOREVER」。抒情的な曲からパンチのある曲まで、幅広い歌唱を聴かせてくれる。
「ミツカン・金のごまだれ」のCM曲も収録。
NHK大河ドラマ「麒麟がくる」第七回は、「帰蝶の願い」。織田信秀は、美濃の斎藤道三と和議を結ぶことを決める。道三の娘、帰蝶は、織田信長に嫁ぐことを妻になることを求められる。帰蝶は、明智光秀に輿入れをやめてほしいと頼む。一方、道三は光秀に帰蝶の説得を依頼する。狭間に立たされた光秀は、信長その人を見ようと尾張に出かけるが…。
信長への輿入れをめぐり、道三、帰蝶双方から難題をもちかけられる光秀を、長谷川博己が好演。台詞のない部分が多く、顔芸が随分うまくなった。俳優の力量がためされる含蓄のある脚本。心理劇を楽しんでいる間に、今日もあっという間にドラマが終わってしまった。ああ、先が見たいと思わせる巧みな回。
宇宙大作戦「スタートレック」の最初の劇場版。1979年、「宇宙大作戦」のメンバーがほぼそのまま出演する映画が完成した。巨大なエネルギーをもった生命体が、地球に敵対的な意志を示して進んでくる。スタートレックのメンバーは、人類を救うべく未知の生命体に立ち向かう。
知性をもった雲、それに智力で対抗しようとするカーク船長以下のクルー。そして、自己犠牲という人類ならではの選択肢。映像美術、音楽も素晴らしいが、何より深遠な哲学的事象を衒うことなく映像化するスタッフの矜持に頭を垂れて敬服する。
ジェリー・ゴールドスミスの音楽も素晴らしい。この曲には思い出がある。映画をみて感銘を受けたので、音楽を吹奏楽部出身の友人に聴かせると、やはり感動したらしく、出身校の卒業式のセレモニーでこの曲を編曲し、指揮してくれた。雨の降る卒業式の日、参加はできなかったが、式の行われた体育館の外で、傘を差しながら母校の卒業式の音楽に耳を傾けたのは良い想い出だ。
SFの真価がイマジネーションにあるとすれば、まさしく本作品はSF映画の金字塔と云える作品である。
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