ドラマ のだめカンタービレ 6
ドラマ「のだめカンタービレ」の第6話は、Sオケの解散・メンバーの卒業と、新たなオーケストラの結成につながる節目の回。
2台のピアノで弾くラフマニノフの演奏が見せ所・聴かせどろこで、楽しめた。
のだめカンタービレ (6)
二ノ宮 知子 
ドラマ「のだめカンタービレ」の第6話は、Sオケの解散・メンバーの卒業と、新たなオーケストラの結成につながる節目の回。
2台のピアノで弾くラフマニノフの演奏が見せ所・聴かせどろこで、楽しめた。
のだめカンタービレ (6)
二ノ宮 知子 
ジャクリーヌ・デュプレのチェロ、バルビローリ指揮、ロンドン交響楽によるエルガーのチェロ協奏曲は、情感あふれる演奏。哀感と詩情のある名曲を、つややかな音色で生き生きと歌い上げる。
併録されているディーリアスのチェロ協奏曲も、ノーブルでモダン。
エルガー&ディーリアス:チェロ協奏曲集
バルビローリ(ジョン) サージェント(マルコム) デュ・プレ(ジャクリーヌ) 
チョン・ミュンフン指揮、ウィーンフィル演奏のドヴォルザーク弦楽セレナード、管楽セレナードのCDを聴く。 ドヴォルザークが若き日に成した、美しい旋律に満ちた曲をウィーンフィルが香り立つ音色で奏でる。
潤いを与えてくれる演奏。
ドヴォルザーク:弦楽セレナード、管楽セレナード
チョン・ミュンフン ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 
ブラームス後期のピアノ小品と間奏曲、および奇想曲とラプソディーを、巨匠バックハウスが弾く。抒情を含んだ曲ではあるが、バックハウスはことさらロマンティシズムを強調するわけでもなく、真摯に曲と向き合い、淡々と奏でる。しかし、そこから紡がれる音楽は、この上ない深みをたたえている。
晩秋に静かに耳を傾けるにふさわしい。
ブラームス・リサイタル
バックハウス(ウィルヘルム) 
ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番に初めてふれたのは、アシュケージのピアノによるCDであった。アンドレ・プレヴィン指揮、ロンドン交響楽団による1970年の演奏。アシュケナージの美しいピアノの音色とロマンティックな曲想に魅了され、何度も聴いた。
併録されている「パガニーニの主題による狂詩曲」も、プレヴィンのリズム感が生き、魅力的な演奏。第18変奏のアンダンテ・カンタービレは心に沁みる。
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番
アシュケナージ(ウラディーミル) ロンドン交響楽団 
ドラマ「のだめカンタービレ」の第5話では、学園祭のコンサートが描かれていた。原作第5巻の名場面であるが、Sオケのラプソディ・イン・ブルーは、派手なステージとアレンジで、盛り上がるシーンとなった。なぜマングースの着ぐるみなのかは、原作でもドラマでも明かにされていないが、マスコット・キャラクターとして愛され、商業的な効果は抜群。マングースのボールペン付きのコミック最新刊も限定販売されるという。
千秋がラフマニノフのピアノ協奏曲第2番を弾く場面も、スタッフの思い入れが感じられるシーンであった。
今回、シュトレーゼマンと音大理事長との若き日のロマンスなど、陰影の濃い映像が多かった。ブラームス交響曲第3番第3楽章など翳りと深みのある曲が用いられ、物語に奥行きを与えた。ますます選曲に磨きがかかり、数々の楽曲を聴くだけでも楽しめるドラマになっている。
のだめカンタービレ (5)
二ノ宮 知子 
先日あげた、マーツァル指揮のCDには、ドヴォルザーク交響曲第5番の他に、交響曲第9番のCDが含まれる。この演奏が、実によい。郷土が生んだ敬愛する作曲家の名曲を演奏するチェコ・フィルハーモニー管弦楽団の喜びが自然と伝わってくる。
2004年2月、プラハ「芸術家の家」ドヴォルザーク・ホールで収録された演奏。2003年秋のシーズンから、チェコ人指揮者マーツァルを主席指揮者に迎えたばかりであり、チェコ・フィルの意気軒昂な風が感じられる。人を得て、時と場所を得た名演。
マーツァル指揮、チェコフィルハーモニー管弦楽団演奏のドヴォルザークの交響曲第5番を聴く。のだめカンタービレの第4巻にでてくる曲。コンサートでもあまり演奏される機会がないようだ。自分もこのCDで初めて聴いたが、穏やかな中に、美しい旋律が次々と現れる心地よい曲だ。
第1楽章には「パストラーレ・オルゲルプンクト」という指示が何度かなされている。のどかな曲調が多いドヴォルザークの曲の中でも、とりわけ田園的な雰囲気をもった交響曲。
マーツァルによるチェコフィルの演奏は、ボヘミアの香りをたっぷり含んだこの曲を、明るい音調で生き生きと歌い上げている。
ドヴォルザーク:交響曲第5番&第9番
マーツァル(ズデニェク) チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番は、ピアノの名曲中の名曲。次々と溢れる甘美な旋律、ピアノとオーケストラの絶妙のやりとり、雄大で隙のない構成、どの楽章も魅力に満ちあふれている。
ツィマーマンのピアノは、一音一音が美しくきらめく。インタビューの中で、「ラフマニノフの協奏曲は、演奏するものではなく、”生きる”ものです。」と語っている。
全力でぶつかる激情的な部分もあるが、その熱情をあえて押さえることで、深みが生まれている。ことに第2楽章はそれにより、聴き手の心の琴線にふれる。その熱情は徐々に発露され、クライマックスに向かう。初恋のようなナイーブさとよろこびの情感。
小澤征爾指揮ボストン交響楽団の繊細で端正な演奏は、ピアノの詩情を引き立てている。
ラフマニノフ
ツィマーマン(クリスティアン) ボストン交響楽団 小澤征爾 
ドラマ「のだめカンタービレ」の第4話は、原作第3巻のSオケの初コンサートまでを軸に、人気のある第2巻のコタツのエピソードを交えて描かれていた。原作では、Sオケが演奏するのはベートーベンの交響曲第3番《英雄》であったが、ドラマではオープニングのテーマ曲であるベートーヴェンの交響曲第7番が用いられた。
原作の「プリごろ太」もきちんとアニメとして作られ、スタッフの意気込みを感じる。のだめがピアノで弾く7番が素晴らしい。そして、クライマックスのコンサートも、表題のない交響曲第7番でみごとに盛り上がる。
音楽の素晴らしさをストレートに伝える心が、このドラマを支えている。
原作の第4巻は、今回のドラマとは関連がないが、長野での音楽祭のエピソードなど後の伏線を予感させる。番外編のピアノの先生の話も好掌編。
のだめカンタービレ (4)
二ノ宮 知子 
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