白い恋人たち
トリノ・オリンピックで、荒川静香選手が、フィギュアスケート女子で日本人初の金メダルに輝いた。華やかで美しい滑りには心底魅了された。
「白い恋人たち」は、1968年フランスのグルノーブル・オリンピックのドキュメンタリーである。単なる記録映画ではなく、選手たちの姿が生き生きとした映像美に昇華されている。フレンシス・レイの音楽がこの上なくロマンチック。
白い恋人たち
クロード・ルルーシュ 
トリノ・オリンピックで、荒川静香選手が、フィギュアスケート女子で日本人初の金メダルに輝いた。華やかで美しい滑りには心底魅了された。
「白い恋人たち」は、1968年フランスのグルノーブル・オリンピックのドキュメンタリーである。単なる記録映画ではなく、選手たちの姿が生き生きとした映像美に昇華されている。フレンシス・レイの音楽がこの上なくロマンチック。
白い恋人たち
クロード・ルルーシュ 
巨大な隕石による人類滅亡の危機。この設定でいくつもの映画が作られている。その中でも、「ディープ・インパクト」は、ダイナミックでリアルな映像と人々の姿をしっとりと描くシナリオが見事に融和した味わいのある作品。
ティア・レオーニ演じるニュース・キャスターが隕石接近の事実に触れていく運びがとてもうまいと思った。隕石の破壊に向かう宇宙船の船長ロバート・デュヴァルが、目を負傷した隊員に「白鯨」を読むなど、繊細な演出が心憎い。モーガン・フリーマンの演じる大統領の真摯な姿も印象的。人々の理性を全面に出している映画。
英国のスパイ・スリラー。マイケル・ケインが、黒縁眼鏡にネクタイを締めたブリティッシュなスパイを演じている。007シリーズのような超人的な活躍はなく、淡々と描かれるが、リアルな雰囲気で味わいがある。1965年の作品。
国際諜報局
マイケル・ケイン シドニー・J・フューリー 
古いしきたりに縛られた村に訪れた母と娘が、チョコレートの店を開いたことから繰り広げられる物語。脚本が素晴らしい。店に並べられるチョコレートが、実においしそう。ジュリエット・ビノシュ主演。チャーリーとチョコレート工場のジョニー・デップも出演している。
幸せを運ぶチョコの味はいかが。
ショコラ
ジュリエット・ビノシュ ジョニー・デップ ジュディ・デンチ 
「マリン・エクスプレス」は、手塚治虫のアニメーションの中で、最も楽しめた作品。1979年の日本テレビ系24時間テレビ「愛は地球を救う」のスペシャルアニメ第2回として放映された。
アトム、ブラックジャック、ヒゲオヤジ、サファイヤ、ロック、シャラク、お茶の水博士、アセチレンランプ、ドン・ドラキュラなど、手塚作品のキャラクターが総出演する。テンポよく進むストーリー、アイディア満載の演出など、ノリにノッている。背景には水彩画を採用するなど、美術にも意欲的な面がみられる。
大野雄二の軽快な音楽も魅力的。このアニメのために、50曲も作ったという。
原作・演出・絵コンテのすべてを手塚治虫自らが手がけた。手塚アニメの総決算というべき最も充実したアニメーション。
海底超特急マリン・エクスプレス
手塚治虫 富田耕生 小山芙美 
手塚治虫が原案、構成、総監督をつとめたアニメーション「火の鳥」。オリジナルの脚本で、ヒゲオヤジ、ブラックジャックなどのキャラクターも活躍する。しかし、内容はなかなか重い。
ロックが車を運転するシーンでの斬新なカメラワークなど、「ジャンピング」に通じる実験的な試みが多くなされているのも特徴。
文芸座オールナイトでの挨拶で、手塚治虫はこの作品について失敗だったとハッキリ言っていた。強い自負心の裏返しかもしれない。しかし、宇宙船で動物のキャラクターを出したのは、良かったのではないかと言っていた。確かに、軽いキャラクターがいないと底なしに重くなってしまう話ではある。だが、動物のキャラクターが活躍しすぎると、「ワンダー3」や「ブレーメン4」と同じ路線になってしまい、「火の鳥」の雰囲気が壊れてしまう。漫画があまりに偉大なため、アニメーションにするには原作者自身もかなり苦労したのではないか
「漫画は本妻、アニメーションは愛人」と手塚治虫は言っている。愛人とは、得てして御し難いという意味も含まれているのだろうか。
火の鳥2772 愛のコスモゾーン
手塚治虫 杉山卓 塩沢兼人 
手塚治虫の生きている姿を、一度だけ直接目にしたことがある。自分が大学生の頃、池袋の文芸座で、手塚治虫のアニメーションがオールナイトで上映される際、挨拶された姿である。
上映されたのは、「ある街角の物語」「展覧会の絵」「千夜一夜物語」「クレオパトラ」「火の鳥2772 愛のコスモゾーン」の5作品である。
手塚治虫は、それぞれの作品について、簡単なコメントをしていた。どれもあまり肯定的ではなく、失敗作だったというような話であった。
このオールナイトを見る前、東京工業大学の長津田にあるキャンパスに、研究室の公開があるというので出かけた。森の中にそびえ立つ研究棟に圧倒された。興味のあったコンピュータ・グラフィックスを研究している展示を見た。研究そのものの中身は忘れてしまったが、展示されていたフランスのコンピュータ・グラフィックスが印象深く、いまでも覚えている。飢餓や欲望をモチーフにした作品で、口がどんどん増殖していくアニメーションであった。今思うと、コンピュータで描く必然性は全くない気がするのだが、そのグロテスクな表現は強烈であった。
その後、手塚作品のオールナイトを見るわけだが、「ある街角の物語」には、ほっとさせられた。CGとは対極の、人肌のぬくもりを感じるアニメーションに、心底やすらぎを覚えたのだ。
「アルプスの少女ハイジ」「火垂るの墓」など数々の名作を監督した高畑勲が演出したアニメーション。
ゴーシュの小屋に訪れるネコやタヌキなどの動物たちがとても愛らしい。また、ゴーシュの所属する楽団のメンバーも、魅力的。
田園交響曲をバックにした映像が素晴らしい。宮沢賢治作詞作曲の「星めぐりのうた」がしみじみとよい。音楽は間宮芳生が担当している。ゴーシュがネコに聴かせる「インドの虎狩り」は見事な効果をあげている。
日本を代表するアニメーターが集い、商業主義ではなく時間をかけてじっくりと形にしたアニメーションであり、何度見ても味わいがある。
1982年、大学生の時に御茶ノ水の小さなホールでこの作品を初めて見た。とても清々しい気持ちでホールを出たことを今でも覚えている。
オープロダクション(セロ弾きのゴーシュを制作)
セロ弾きのゴーシュ
宮沢賢治 高畑勲 佐々木秀樹 
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