芥川隆行が語る 名作シリーズ 無法松の一生

 「芥川隆行が語る名作シリーズ」の「無法松の一生」。度胸良くけんかっ早い人力車夫、富島松五郎の男ぶりが歯切れよい調子で語られる。大尉の未亡人に秘めた切ない恋心が胸をうつ。激しい気性ゆえに抑制の美が際立つ名編。

名調子 芥川隆行が語る 名作シリーズ 無法松の一生
芥川隆行
B0011ZOJA0

後鳥羽伝説殺人事件

 内田康夫の推理小説、浅見光彦シリーズの第1作「後鳥羽伝説殺人事件」。 浅見の執念が強く感じられる作品。

ドラマCD 浅見光彦シリーズ「後鳥羽伝説殺人事件」
イメージ・アルバム 羽多野渉 小西克幸 野島裕史 置鮎龍太郎 三宅健太 斧アツシ 中田譲治 大塚明夫 谷育子 内田康夫
B003W7WH5E

後鳥羽伝説殺人事件 (角川文庫 (5976))
内田 康夫
4041607019

夜と霧

 アウシュビッツの強制収容所という、死と隣り合わせの極限状況の中で、「夜と霧」の著者フランクルは人々の心理を冷静に見つめる。その真摯さが、人間に対する敬意と希望を与えてくれる。
 何度読んでも感銘を受け、自らの生きる意味を考えさせてくれる。
 人類の重き遺産ともいうべき、名著中の名著。

橋爪功朗読 三国志 34

 橋爪功が朗読する三国志34巻には、「大歩す臣道」「破衣錦心」「白馬の野」「報恩一隻手」が収められている。
 なんといっても関羽である。三国志を彩る豪傑のうちでも、関羽の忠義、男ぶりには溜息がでるほどあっぱれと感じ入る。
 関羽の一徹さに限りない敬慕を感じると共に、忠義の対象である劉備に嫉妬の念をいだくなど、曹操の関羽に対する心理を橋爪功は見事な陰影で物語る。
 美髯公、関羽の魅力をたっぷりと味わわせてくれる、臣道の核心をなす巻。

三国志 朗読:橋爪功 原作:吉川英治

三国志(四) 臣道の巻 (新潮文庫)
吉川 英治
4101154546

橋爪功朗読 三国志 33

 橋爪功が朗読する三国志33巻には、「火か人か」「小児病患者」「玄徳冀州へ奔る」「恋の曹操」が収められている。
 曹操の大軍は劉備玄徳の徐州を急襲し、劉備、張飛、関羽の義兄弟は散り散りに分かれる。苛烈な曹操の様と追い詰められる劉備の心理を軸に、橋爪功の緩急自在の語りで風雲を呼ぶ迫真のドラマが活写される。

三国志 朗読:橋爪功 原作:吉川英治

三国志(四) 臣道の巻 (新潮文庫)
吉川 英治
4101154546

八重の桜 12

 NHK大河ドラマ「八重の桜」第12回は、「蛤御門の戦い」。
 長州の急襲から御所を守るため、会津藩の鉄砲隊が活躍し、八重の兄覚馬も応戦をする。劣勢を覆したのは、西郷率いる薩摩藩であった。
 真木和泉演じる嶋田久作は、ここで舞台を去るものの存在感があった。会津のほんわかパートと京における激戦のコントラストが鮮烈な回であり、45分がたいへん短く感じた。
 史実を丁寧になぞりながら、一人一人の息吹をしっかりと描き込む手腕にはいつもながら感心させられる。
 

NHK大河ドラマ「八重の桜」

八重の桜 前編 (NHK大河ドラマ・ストーリー)
NHK出版
4149233624

はじめてわかる国語

 「国語」という教科の深みと玄妙さを、作家清水義範がさらりと語るユーモア・エッセイ。作文をこどもたちに教え、自らも教育学部国文科出身であり、毎日言葉と向き合っているだけあって、その語りはなかなか説得力がある。
 「国語入試問題必勝法」の一文が模擬試験に出題されたくだりなどは大いに笑えた。

はじめてわかる国語
清水 義範 西原 理恵子
4062116073

橋爪功朗読 三国志 31

 橋爪功が朗読する三国志31巻には、「鬮」「不戦不和」「奇舌学人」「雷鼓」が収められている。
 「奇舌学人」の学者禰衡の弁舌は凄まじく、曹操や麾下の猛将や軍師さえもその気迫に圧せられる。演ずる橋爪功の語りも冴え渡る。

三国志 朗読:橋爪功 原作:吉川英治

三国志(四) 臣道の巻 (新潮文庫)
吉川 英治
4101154546

八重の桜 11

 NHK大河ドラマ「八重の桜」第11回は、「守護職を討て!」。
 佐久間象山の惨殺、長州藩の上京など、蛤御門の変直前の不穏な空気をうまく醸していた。平行して、会津では地味なヒロイン八重とその家族をとりまくアットホームなエピソードが描かれる。
 明暗・静動を織り交ぜ、一話一話が絶妙のコントラストとリズムを持ったドラマになっている。

NHK大河ドラマ「八重の桜」

八重の桜 前編 (NHK大河ドラマ・ストーリー)
NHK出版
4149233624

名探偵の掟

 「密室殺人」「閉ざされた空間の殺人」「童謡殺人」「時刻表トリック」「ダイイングメッセージ」など、推理小説の「お約束」をネタに、名探偵とダメ警部が掛け合いを演じる東野圭吾の連作ミステリー。力の抜けた文章で、推理小説の登場人物の悲哀をも感じさせるシニカルなメッセージに溢れた作品。
 パロディであり、まったく期待しないで読んだほうがいいが、「アンフェアの見本」などなかなか侮れない短編もある。

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