豊臣秀吉
息子が、「豊臣秀吉」を読み終える。仕事から帰って、息子の音読を聴くのが毎日の楽しみのひとつ。
この秀吉の伝記は、少年時代から始まり、前半が本能寺の変、山崎の合戦を経て天下を統一するまでが書かれているが、実に展開が速い。それに比べて、後半は天下統一後がじっくりと描かれ、趣きがあった。
豊臣秀吉―ぞうりとりから戦国の英雄に
岡田 章雄 
息子が、「豊臣秀吉」を読み終える。仕事から帰って、息子の音読を聴くのが毎日の楽しみのひとつ。
この秀吉の伝記は、少年時代から始まり、前半が本能寺の変、山崎の合戦を経て天下を統一するまでが書かれているが、実に展開が速い。それに比べて、後半は天下統一後がじっくりと描かれ、趣きがあった。
豊臣秀吉―ぞうりとりから戦国の英雄に
岡田 章雄 
明治時代の日本人の気質を、日露戦争を中心に膨大な事例で描いた司馬遼太郎の「坂の上の雲」。この無謀ともいえる戦いを通じて、いかに明治が高揚した、精神的に豊かな時代であったかを感じとることができる。読み終えた後には、真に偉大なものを見てきたような、圧倒的な感動を抱いた。
司馬遼太郎は、正岡子規が好きであると書いているが、氏の作品の徹底した写実を通して描いていく手法に子規との共通点を感じる。
2年前に亡くなった野沢尚には、NHKから2006年に放送予定だったスペシャル大河ドラマ「坂の上の雲」の脚本執筆が依頼されていた。野沢氏が取材に時間がかかっているとして延期の申し入れがあり、NHK側もこれを了承し、2007年以降に放送が延期される旨の発表がなされていた。野沢氏は既に同作の全15回分の初稿を既に書き上げていたことも明らかにされている。
NHKには、是非「坂の上の雲」を魅力的な形で映像化してほしいと思う。
坂の上の雲〈1〉
司馬 遼太郎 
「ヘレン=ケラー自伝」の音読を終えた息子が、小学校の図書館で「ヘレン・ケラーを支えた電話の父・ベル博士」を見つけ、読んでみたという。読書の幅を広げていくことは良いことだ。
ヘレン・ケラーを支えた電話の父・ベル博士
ジュディス セントジョージ Judith St.George 片岡 しのぶ
4月に映画「子ぎつねヘレン」を見たので、息子にヘレン=ケラー自伝の音読をさせた。「見えない、聞こえない、しゃべれない」の三重苦を乗り越えた少女の自伝である。
生き生きと綴られる文章に驚いた。まさに、「光の世界に歩み出した」ことを感じさせてくれる。サリバン先生と出会い、言葉を知ったことから、ヘレンの世界は急速に広がり、ラドクリフ大学に入学するまでに至る。
息子の音読を聴きながら、ヘレン=ケラーの向上心と感受性に、頭が下がる思いであった。
ヘレン=ケラーを支えた、グラハム=ベルや、マーク=トゥエインとの交流もたいへん興味深かった。電話の発明として知られたベルだが、聾唖者のために尽くした人であったことは、この本で初めて知った。
巻末の「サリバン小伝」も、ヘレンを教育し支え続けたサリバン先生の短い伝記だが、たいへん胸を打った。
教育と言葉の重みを、改めて実感させてくれた本であった。
構成的グループエンカウンターを取り入れた進路指導を提唱している書。「自分に問う力」や「対人関係能力、コミュニケーション能力」をグループでの活動を通して養う方法が具体的に示されている。
豊富な執筆陣により、「生き抜く力」を育む進路指導について様々な角度から語られ、内容がたいへん濃い。キャリア教育を具体化していく上で、たいへん参考になる。
エンカウンターで進路指導が変わる―生き抜くためのあり方生き方教育
片野 智治 田島 聡 橋本 登 ![]()
「人生80年をどう生きるかを考えさせる教育」
平成7年に、仙台にある宮城野高校へ視察に行った。普通科、総合学科、美術科を併設した新設校であり、「教育改革のパイロット的役割を果たす学校」として高邁な理念を持った学校であった。当時の矢吹教頭から受けた説明の中で聞いた「人生80年をどう生きるかを考えさせる教育に、最高のサービスで答える」という言葉が、今でも印象に残っている。これは、自分が総合学科の設立に携わる際の礎となった言葉でもある。
現在、キャリア教育について盛んに言われるようになっている。単なる出口中心の進路指導ではなく、小中高等学校の各発達段階を通して職業観・勤労観を育てる教育である。
しかし、「児童生徒一人一人の勤労観、職業観を育てる教育」を表面的に捉えていたのでは、キャリア教育の本質を見失うおそれがある。就職のみでなく、「人生80年をどう生きるか」という長期の視野に立った教育としなければならない。
キャリア教育は、「生き方在り方」を問うことが根底にある。そして、小学校から中学校、学校から社会などの「接続」を考慮した教育という視点が重要であると感じる。
キャリア教育のキーワードは「生き方在り方」と「接続」ととらえている。
さて、キャリア教育を理論的にもしっかりと述べている本として、三村隆男氏の「キャリア教育入門」がある。氏は上越教育大学の助教授であるが、高等学校で24年間勤め、進路指導に携わってこられたようだ。実践と研究に基づいたこの著作は、今後の進路指導においてひとつの拠り所となりうる本であろう。
キャリア教育入門―その理論と実践のために
三村 隆男 
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