驚異の小宇宙 人体III 遺伝子 第1集

 NHKスペシャル「驚異の小宇宙 人体III 遺伝子」第1集では、遺伝子のメカニズムを実写とCGでひもとく。
 創造主が生み出したあまりに精緻なしくみに、ただただ圧倒される。

NHKスペシャル 驚異の小宇宙 人体III 遺伝子~DNA 第1集 生命の暗号を解読せよ~ヒトの設計図~ [DVD]
大滝秀治
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しんかい6500

Shinkai6500  近くの科学館に行くと、「しんかい6500」に関する展示がされていた。1990年に完成した、世界で最も深く潜ることのできる有人調査船であり、潜行回数は1000回を越えている。
 深海に関する何問かのクイズが記してある用紙があった。子どもたちはそれに解答を書き、係の人に渡してチョウチンアンコウとオオグソクムシのペーパークラフトをもらって喜んでいた。
 深海には、未だ知られざる世界が広がっている。日本を取り巻く広大な海は、未知の資源が眠っている可能性を秘めている。

海洋研究開発機構 有人潜水調査船「しんかい6500」

世界の発明・発見事典

 「文字」「暦」「地図」など、古代からの発明から、「米」「アイスクリーム」などの食べ物、「鍵」「傘」などの身の回りのもの、「化学元素」「超伝導」など科学上の発明・発見まで300項目以上を漫画やイラスト、文章で解説した集英社版「世界の発明・発見事典」。
 子どもに買ったのだが、大人が読んでも面白い。たゆまぬ向上心と探求心が生み出した、多様な人類の英知を感じ取ることができる。

世界の発明・発見事典 (学習漫画 世界の伝記)
岩田 一彦
4082401016

自助論

 「天は自ら助くる者を助く」

 サミュエル・スマイルズの世界的ロングセラー「自助論」。努力・勤勉・忍耐・独立・誠実の重要性を、膨大な例で語る著作。1858年、イギリスが世界最強の国であった時に書かれた本であり、文章に勢いを感じる。
 日本では明治4年に中村正直の訳により「西国立志編」として出版され、100万部の超ベストセラーとなった。その独立と向上をうたった文章は明治の青年たちを奮い立たせ、近代化を推進する精神的な支柱のひとつとなった。
 2008年、アメリカではサブプライム・ローンの破綻を切っ掛けとして金融システムが混乱をきたし、経済は下落の一途を辿った。日本でも過度な外需依存の弊が現れ、企業はことごとく業績の下方修正をし、経営の見直しを余儀なくされた。金融至上主義のヴァーチャルな部分がはがれ落ちた1年であった。マネーゲームの一時的な成功者の陰で、努力・勤勉・忍耐という言葉は軽んぜられていた風潮も一部にあったが、今年は、地道な努力で経済の混乱を修復しなければならない。
 2009年は、真の実力が試される年になろう。日本においては、長い間地道に培ってきた高い技術力に、より目が向けられ評価される年になるのではないか。それはもとより、努力・勤勉・忍耐のたまものである。
 自助論は、150年の時を経てなお多くの人に読まれている。この本を「古い」とか、「あたりまえ」と一蹴するのは簡単である。しかし、本気で向き合って初めて見えるものが世の中にはたくさんある。
 年頭にあたり、古典的名著を掲げたい。

尾瀬高等学校

Oze_01_2  秋の清澄な空気を感じながら、群馬県立尾瀬高等学校を訪れる。教室からの風景は、それ自体が学習対象である「自然」が眼前にせまっている。

Oze_04  尾瀬高等学校は、「自然との共生を図ることのできる人づくり」を目指した学校であり、普通科と自然環境学科で構成されている。特に、自然環境学科はフィールドワークを始めとする体験学習を重視し、体験したことを元に協議する活動が繰り返され、コミュニケーション能力・自己表現力をつけるカリキュラムが組まれている。

Oze_02  普通科においても、自然環境学科の取り組みによる生徒の伸びに刺激を受け、その手法を取り入れる試みがなされている。今回、数学の授業を参観したが、「学び合い」により、生徒が高度な課題に主体的に取り組む姿が見られた。積分の公式が成り立つ理由を、小グループで話し合い、教え合うことにより、全員が理解し、更にその公式を適用できる問題を教科書から見つける展開であった。
 目標を明確にし、教師が支援する側にまわることで、生徒が深い理解を得られる授業であった。

Oze_03 自然環境棟という象徴的な施設がある。フィールドワークの前に説明をしたり、事後の発表をしたりするスペースだが、椅子だけで机がない。野外でもメモがとれるように訓練するためとのこと。

Oze_05  小中学生など、他からの見学や交流も頻繁にあるようだ。親しみやすいよう、剥製などが至る所に置いてある。博物館のような趣き。

Oze_06  恵まれた自然環境と前向きな生徒、熱心な指導者と多方面からの支援により、特色ある教育活動を展開し、実績をあげている。

群馬県立尾瀬高等学校

もやしもん

「かもすぞ~」

 農業大学を舞台に、菌が見える主人公と彼を取り巻くおかしな人々を描いた学園ドラマ。菌のキャラクターがかわいらしく、子どもたちも喜んで見ている。菌に関する蘊蓄も次々と語られ、教養アニメとしての側面もある?菌と人が共存する世界を赤裸々かつコミカルに描いた不思議な魅力を放つアニメ。

もやしもん VOL.1 通常版
阪口大助.斎賀みつき.大原さやか.神田朱未.小西克幸.杉山紀彰.西村知道.冬馬由美, 矢野雄一郎
B000XCX77I

フーリエの冒険

 皆でわいわい言いながら、数学を学びあっていく。そんな情景が浮かぶ、「フーリエの冒険」。これほど分かりやすくフーリエ級数を扱った本はないだろう。新しい世界に冒険をする心持ちで数学に触れることができる。
 波の成分の話から始まり、フーリエ展開、微分・積分、ベクトル、オイラーの公式、フーリエ変換と波の不確定性と進み、レベルは高い。しかし、手書きのイラストと具体的な例えにあふれ、たいへん親しみやすい。イメージが豊かで、数学の有用性を実感できる。高校生や大学生が読み進んで独習する価値が充分にある。
 数学を学ぶ楽しさを伝えてくれる、素晴しい本。

フーリエの冒険
トランスナショナル・カレッジ・オブ・レックス
4906519008

魚 (ニューワイド学研の図鑑)

 次男が水族館で嬉々として魚を見ていた。本屋に行くと、魚の図鑑が欲しいというので、学研の図鑑を買う。写真や資料が豊富で、編集者の熱意を感じる図鑑。

魚 (ニューワイド学研の図鑑)
沖山 宗雄
4052025474

たにはま海水浴場 上越市立水族博物館

Joetsu01  新潟県上越市のたにはま海水浴場に家族で出かける。軽井沢から上信越自動車道で2時間ほど。名立谷浜ICより約10分ほどの場所にある景勝地。
 上越地方の中でも最も良質の塩が採れたとされ、戦国武将・上杉謙信が甲斐の武田信玄に送った義の塩も、この海岸でつくられたとの言い伝えがある。

Joetsu02  透明度の高い海の水が美しい。遠浅の海岸とのことだが、20mも行くと足がつかなくなる。お盆だが、人出もそれほど多くなく、ゆったりと泳げる。子どもたちは、海岸の隅にある藻が繁る場所で、魚を見つけて喜んでいた。

Joetsu03  午後2時頃に海から上がり、上越市立水族博物館に行く。一番大きな水槽は、幅13m、奥行10.5m、高さ8mあり、水量は720m3。およそ40種類2000尾の海水魚が泳いでいる。ちょうどダイバーによる餌付けが行われてた。

Joetsu04   3時半のイルカのショーを見る。夏季限定でのイベントのようだ。1日に何度もショーがあるせいか、イルカもヒトの言うことをたまにきかない時があった。イルカも疲れがたまっているのでは。

Joetsu05  その後、子どもたちは岩礁の海岸を模したビーチランドで遊ぶ。生き物に直接手でさわれる場。ヒトデやヤドカリなどを捕まえて喜んでいた。

Joetsu06  魚だけでなく、科学館のような展示もあり、多彩な施設だ。
 外のサイクルモノレールは、敷地の外周に沿って設けられている。
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 足でこぎながら、イルカショーの会場や、マゼランペンギンが約100羽飼育されているプールも眺められる。敷地をうまく活用し、よく工夫された施設だと感じる。

Joetsu10 サイクルモノレールからは海が見え、車の走る道路がすぐ下にある。 なかなかユニークなアトラクション。陽が傾いた頃に上から見た海辺の町の景色には、趣きがあった。

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 施設内には他にも生きた化石カブトガニ、世界最大の淡水魚ピラルクなど、様々な生物が飼育されており、もう少し見る時間が欲しかった。

Joetsu09  子どもたちは夏休みの自由研究の材料をたくさん仕入れることができたようだ。

上越市立水族博物館

T^3 Japan 2日目

 T^3Japan第12回年回の2日目。午前中、半田真先生の「複利計算と自然対数の底」の実践発表と松木貴司先生の物理量測定の授業に関する発表を聴く。
T3japan_05 松木先生のセッションは参加者が少なかったが、一松京大名誉教授、中澤教授、河合先生と共に、LEDを使った電子回路などにふれて楽しんだ。自然に起こる様々な現象の背後にある仕組みを的確に把握するために物理や数学を使うことが実感でき、みずから自然の仕組みを解き明かす楽しさを体験することを目的とし、様々な工夫がなされた教材を見ることができた。

T3japan_06  午後、科学的教育グループSEGの古川昭夫氏による講演。1981年創立され、多くの人材を輩出した私塾SEGの実践内容が紹介された。「中学生に5分間で対数の概念を教えられるか」「100円電卓でlog 2 を計算させられるか」など、具体的な例示は説得力があった。軽やかな口調で語られていたが、「実験・発見・証明があって初めて本当の数学」など、重みのある言葉が多かった。

T3japan_07  最後に参加したセッションは、海陽中等教育学校の公庄庸三(くじょうようぞう)先生による中学1年生を対象にした特別セミナーの実践発表。Deriveを用い、絶対値を用いて、様々な形のグラフを描かせる内容。一次関数すら知らない中学1年生に、関数を用いて驚くほど多様な形を創作させてしまう。「後ろには時間が動いている」と直感的にパラメータによるグラフの概念をつかませ、「A」などの文字を描かせる流れは圧巻。エネルギッシュな発表で、生徒を引き込む様が感じられた。 
T3japan_08   左図は、中学1年生の生徒が試行錯誤の末に作成した関数であるが、探求する姿勢が育っていることが如実に示されている。様々な実践の積み重ねがあって初めて成し得る奥深い教育実践と感じた。

 生徒の内面を引き出すテクノロジーの多様な活用法を見ることができ、実に有意義な2日間であった。

T^3 Japan

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