豊臣秀吉
息子が、「豊臣秀吉」を読み終える。仕事から帰って、息子の音読を聴くのが毎日の楽しみのひとつ。
この秀吉の伝記は、少年時代から始まり、前半が本能寺の変、山崎の合戦を経て天下を統一するまでが書かれているが、実に展開が速い。それに比べて、後半は天下統一後がじっくりと描かれ、趣きがあった。
豊臣秀吉―ぞうりとりから戦国の英雄に
岡田 章雄
息子が、「豊臣秀吉」を読み終える。仕事から帰って、息子の音読を聴くのが毎日の楽しみのひとつ。
この秀吉の伝記は、少年時代から始まり、前半が本能寺の変、山崎の合戦を経て天下を統一するまでが書かれているが、実に展開が速い。それに比べて、後半は天下統一後がじっくりと描かれ、趣きがあった。
豊臣秀吉―ぞうりとりから戦国の英雄に
岡田 章雄
前橋市立元総社小学校のネットデイに参加する。ネットワークを学校に配線するボランティア団体「インターネットつなぎ隊」の活動で、昨年11月の桃川小学校でのネットデイ以来の参加であった。
学校の先生と保護者が力を合わせ、共に子どもたちが学ぶ環境を作っていくことが、ネットデイの大きな意味。ケーブルで各教室をつなぐ作業は、先生たちと保護者をつなぐことにもなっている。
保護者、教職員、つなぎ隊合わせて60名程の参加となった今回のネットデイは、学校側の準備が行き届いていたこともあり、比較的スムーズに作業が進み、午後2時半には一応作業の終結をすることができた。
最後に校長先生が作ったケーブルで、ネットワークが作動することを確認する「開通式」でネットデイを締めくくった。皆一様に満足した表情であった。
まんが偉人物語のビデオ第4巻は、坂本龍馬とリンカーンが取り上げられている。10分ほどの短い物語だが、歴史上の人物の偉業が凝縮されている。リンカーンの回は、作画を「耳をすませば」の近藤喜文が担当している。深みのある作品だった。
「ヘレン=ケラー自伝」の音読を終えた息子が、小学校の図書館で「ヘレン・ケラーを支えた電話の父・ベル博士」を見つけ、読んでみたという。読書の幅を広げていくことは良いことだ。
ヘレン・ケラーを支えた電話の父・ベル博士
ジュディス セントジョージ Judith St.George 片岡 しのぶ
4月に映画「子ぎつねヘレン」を見たので、息子にヘレン=ケラー自伝の音読をさせた。「見えない、聞こえない、しゃべれない」の三重苦を乗り越えた少女の自伝である。
生き生きと綴られる文章に驚いた。まさに、「光の世界に歩み出した」ことを感じさせてくれる。サリバン先生と出会い、言葉を知ったことから、ヘレンの世界は急速に広がり、ラドクリフ大学に入学するまでに至る。
息子の音読を聴きながら、ヘレン=ケラーの向上心と感受性に、頭が下がる思いであった。
ヘレン=ケラーを支えた、グラハム=ベルや、マーク=トゥエインとの交流もたいへん興味深かった。電話の発明として知られたベルだが、聾唖者のために尽くした人であったことは、この本で初めて知った。
巻末の「サリバン小伝」も、ヘレンを教育し支え続けたサリバン先生の短い伝記だが、たいへん胸を打った。
教育と言葉の重みを、改めて実感させてくれた本であった。
図書館から借りてきた「まんが偉人物語」のビデオを子どもと見る。第2巻で、エジソンとメンデルについて。それぞれ約12分ほどの短い物語だが、母がどのようにエジソンと接したか、メンデルは修道院でエンドウ豆を使ってどんな実験をしたかを描いている。親しみやすい絵で、楽しく見られる。また、背景などにも、作り手のこだわりが感じられる。
短いが、それゆえに印象に残る。もう製作していないようで、残念ながら市販はされていないが、子どもに見せるにはたいへん良い作品だ。
高崎高校の文化祭を家族で見に行く。この翠巒祭(すいらんさい)は毎年行われており、今年で第54回となる。
3階の教室各部屋で、文化部や有志クラスの多彩な展示があった。生徒さんたちもよく説明してくれ、子どもたちも喜んでいた。
特に、科学を扱う展示は楽しめるものが多かった。また、人が入れる前方後円墳を段ボールで作るなど、お客さんを意識しての製作もよく見られ感心した。部の発表は、アカデミックな展示が多く、「文化祭」と呼べる内容だった。
教室いっぱいに作られた鉄道模型の展示はスケールが大きく、子どもたちは夢中になって見ていた。高崎駅や、市庁舎を模した風景も緻密で、見応えがあった。
コンサートやイベントなども数々行われたようだ。こちらは時間がなくて、あまり見られなかったが、校舎全体で活気を感じた。
正門を飾るアーチは、圧巻の出来映え。フランクフルト中央駅をモチーフとし、高さ5m、幅10m、奥行き6mの威容を誇る。昨年10月から着手し、半年間をかけて生徒たちが製作した力作。
翠巒祭には10年ぶりに訪れたが、鮮やかに咲き誇るバラはいつも変わらず迎えてくれる感じがする。その度に、校歌の一節が浮かび、母校で過ごした日々が思い起こされる。
「バラの香匂ふ 学び舎にて 友よ」
中学3年生の迷いや焦りを、みずみずしく描いたスタジオ・ジブリの作品。脚本とプロデュースを宮崎駿、監督を近藤喜文が担当。
多摩地区の町並みなど、実に緻密に描かれている。細部の描写も見事で、特に地球屋の内部はそれだけで一つの世界になっている。ヴァイオリンの工房で、主人公たちが「カントリーロード」を合奏するシーンは、感動すら覚える極上の職人芸的アニメーション。
「やってみて分かったんです。好きなだけじゃダメだって、 だから勉強しないといけない。だから進学する事に決めました。」
これほど真面目な台詞がストレートに胸に響くことが、この映画の真価を表わしている。
耳をすませば [DVD]
本名陽子 高橋一生 露口茂 立花隆
構成的グループエンカウンターを取り入れた進路指導を提唱している書。「自分に問う力」や「対人関係能力、コミュニケーション能力」をグループでの活動を通して養う方法が具体的に示されている。
豊富な執筆陣により、「生き抜く力」を育む進路指導について様々な角度から語られ、内容がたいへん濃い。キャリア教育を具体化していく上で、たいへん参考になる。
エンカウンターで進路指導が変わる―生き抜くためのあり方生き方教育
片野 智治 田島 聡 橋本 登
「人生80年をどう生きるかを考えさせる教育」
平成7年に、仙台にある宮城野高校へ視察に行った。普通科、総合学科、美術科を併設した新設校であり、「教育改革のパイロット的役割を果たす学校」として高邁な理念を持った学校であった。当時の矢吹教頭から受けた説明の中で聞いた「人生80年をどう生きるかを考えさせる教育に、最高のサービスで答える」という言葉が、今でも印象に残っている。これは、自分が総合学科の設立に携わる際の礎となった言葉でもある。
現在、キャリア教育について盛んに言われるようになっている。単なる出口中心の進路指導ではなく、小中高等学校の各発達段階を通して職業観・勤労観を育てる教育である。
しかし、「児童生徒一人一人の勤労観、職業観を育てる教育」を表面的に捉えていたのでは、キャリア教育の本質を見失うおそれがある。就職のみでなく、「人生80年をどう生きるか」という長期の視野に立った教育としなければならない。
キャリア教育は、「生き方在り方」を問うことが根底にある。そして、小学校から中学校、学校から社会などの「接続」を考慮した教育という視点が重要であると感じる。
キャリア教育のキーワードは「生き方在り方」と「接続」ととらえている。
さて、キャリア教育を理論的にもしっかりと述べている本として、三村隆男氏の「キャリア教育入門」がある。氏は上越教育大学の助教授であるが、高等学校で24年間勤め、進路指導に携わってこられたようだ。実践と研究に基づいたこの著作は、今後の進路指導においてひとつの拠り所となりうる本であろう。
キャリア教育入門―その理論と実践のために
三村 隆男
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