授業におけるICT活用の研修を教員に対して行う。導入として、ヘレン・ケラーと電話の発明者ベルとの交流を話し、およそ偉大な発明は人に対する関わりから生まれることを提示する。”IT”が"ICT"になったことに象徴されるように、コミュニケーションの重要性は、電話によって肉声による即時性が実現されたときより増大している。特別支援教育では、とりわけ子どもたちの表現を広げる実践が重要であることを話す。
授業において活用できる様々なサイトを紹介した後、これだけ多様に情報がある時代だからこそ、何のためにICTを活用するのかをしっかり見据えないといけないことを伝える。
そして、1980年代、コンピュータが教育に応用されはじめた時代にさかのぼり、MITのパパート教授の”LOGO"の話をし、実際にLOGOを「ロゴ坊」で体験してもらう。戸塚滝登氏の富山での実践を紹介し、コンピュータに触れさせる前に、目的を見定めることを確認する。
その後、LOGOの思想的流れをくむ「スクイーク」を紹介し、演習をする。自分たちの書いた絵が動く様に、教員も集中して取り組んでいた。この研修が思考力・表現力を高める実践に繋がることを願っている。
マインドストーム―子供、コンピューター、そして強力なアイデア
シーモア パパート Seymour Papert
スクイークであそぼう【CD-ROM付】
Thoru Yamamoto 阿部 和広

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