穴 HOLES
ルイス・サッカーによる小説「穴 HOLES」は、無実の罪で矯正施設に送られ、穴を掘り続けるはめになる少年の物語。
不運にめげず自らの道を切り開いていく少年の姿には、爽やかな勇気を与えられる。不思議な面白さと独特の魅力をもったお話。
過去と現在が交錯し、はりめぐらされた伏線がぴたりと一つの絵にまとまっていく見事さに感歎する。
穴 HOLES (講談社文庫)
ルイス・ サッカー 幸田 敦子
ルイス・サッカーによる小説「穴 HOLES」は、無実の罪で矯正施設に送られ、穴を掘り続けるはめになる少年の物語。
不運にめげず自らの道を切り開いていく少年の姿には、爽やかな勇気を与えられる。不思議な面白さと独特の魅力をもったお話。
過去と現在が交錯し、はりめぐらされた伏線がぴたりと一つの絵にまとまっていく見事さに感歎する。
穴 HOLES (講談社文庫)
ルイス・ サッカー 幸田 敦子
秋も深まりを見せる頃、草津白根に出かける。まず、温泉街の東にある品木ダムに行く。草津白根山から流れ出る強い酸を中和するために、石灰が投入され、淡いグリーンの色合いをたたえている。湖面に紅葉が映り、独特の情景が見られる。
志賀高原ルートを上り、白根レストハウスに車を停める。芳ヶ平を目指して歩く。
清澄な空気の高地で見る空の青さは実に鮮やかだ。
ガスが吹き出るため、動植物にとっては過酷な環境であり、木が立ち枯れている。
1時間ほど歩くと、突然一面緑の情景が広がる。中程には、赤い屋根の建物が見える。芳ヶ平ヒュッテである。道は笹原の中をゆっくりとヒュッテに向かって降りてゆく。
木の橋を渡り、ヒュッテの脇を通ると、芳ヶ平湿原である。
木道が整備されており、小さい尾瀬のようである。
池が散在し、木々の緑を映して美しい。10月の終わりとあって人もほとんどみかけず、静かな情緒を味わえる。
芳ヶ平湿原の情景を見ながら昼食をとる。
木道に沿って一週し、湿原を後にする。道の脇になっているナナカマドの赤が心を和ませる。10月も上旬であれば、赤い葉が鮮やかに景色を彩っていたであろう。
山肌から硫化水素が吹き出ている。荒涼とした厳しい自然も、豊かな温泉も、このガスが創り上げている。
駐車場に戻ると、いままで歩んできた寂寥とした地が嘘であるかのように大勢の人が見られる。定番の観光コースである、湯釜への道に行く。
10数分登ると、湯釜を観望する場所にたどり着く。午後3時頃に着いたので、湯釜は山肌を反映して乳白色に近い色に見えた。
50kmのサイクリングに子どもたちと出かける。朝6時に出発し、学園祭のある大学を目指す。
行程の約半分は、川べりのサイクリングロードである。
休みながら進み、3時間ほどで大学に着く。行きは川沿いに下る道なので、比較的楽であった。
緑の茂るキャンパスでくつろぐ。学園祭の模擬店は、まだ準備中のところが多かった。何を食べようか…。
子どもたちは、揚げアイスに興味津々。その他にも、唐揚げ、豚バラ、お好み焼き、フランクフルトなど一通り食べていた。
ホールの一角で茶道部によるお手前。和の気分を味わうひととき。和菓子は京都から取り寄せたものだとのこと。子どもたちは、抹茶がたいへん気に入った様子。
刈り入れ時の田に稲穂が実り、景色に暖かみのある輝きを与えている。
去年は30kmであったが、今年は50kmをこぎ通す。疲れもあるけど、ちょっと成長したような誇らしい気持ちになった秋の1日。
「ふるさとの昔話」を現地の言葉で録音したCDの群馬県版。
北部を中心に、多くの民話が口承されてきたようだ。ご飯を食べないように口のない嫁をもらったら、実は主人の居ない間に髪のまげの中におむすびを放り込んでいたという、シュールな話や、「羽衣伝説」と「ジャックと豆の木」を混ぜたような話など発想の豊かな物語など多彩な民話があり楽しめる。
また、「舌切りすずめ」「ネズミの嫁入り」「たのきゅう」のように、全国に分布する有名な話も聴ける。現地の方々の語りがたいへん味わい深い。
昔話ふるさとへの旅【群馬】
日本の昔ばなし 木暮安太郎 相京やへ 市原悦子 林義明 冨沢ちよ
クレイ・アニメーション「ウォレスとグルミット、危機一髪!」は、30分ほどの中に007シリーズばりのスリリングな展開とアクションを詰め込んだ作品。一コマ一コマ撮影する手法で、これほど豊かな世界が創られることに驚きをおぼえる。
ウォレスとグルミット ウォレスとグルミット、危機一髪! [DVD]
ピーター・サリス ジュリアン・ノット
ジャイアント・パンダが「伝説の戦士」に選ばれるという奇想天外なアニメ「カンフー・パンダ」の続編。子ども向きのアニメと侮るなかれ。中国文化をディテール豊かに再現した驚異の映像作品だ。
動きの見事さ、次々と繰り出されるアクション、鮮やかな色彩美、そして、心の琴線にふれるセリフの数々。それらが渾然一体となり、見る者の心をとらえて放さない。
「内なる平和!」は、子どもたちがパンダの人形で遊ぶ合い言葉になっている。
「カンフー」と「パンダ」という、最も対極にあるものを組み合わせるディズニーの得意芸が、見事に成功した作品。練りに練った脚本と、研究し尽くされたキャラクターの動きで、その世界に最後まで引きずり込む。「柔よく剛を制す」を恐ろしいまでに体現した映画。
信州白馬の八方尾根に家族で行く。朝7時半頃に着き、麓の八方駅からゴンドラリフトに乗る。約8分で標高1400mの兎平に着く。
ゴンドラを降りてすぐ、眼前に白馬三山が広がる。堅雪光る山々の偉容には圧倒される。兎平の湿原を見ながら、次のアルペンリフトの駅に向かう。更に2つのリフトを乗り継ぐ。
リフトは草原の上を滑るように進む。山の風に吹かれながら広やかな景色が楽しめ、たいへん心地よいひとときである。ゴンドラとリフトで、1000mもの標高差をわずか30分足らずで登ってしまうのだから、文明の利器のありがたさを感じる。
リフトを降りると、そこは1830mの高地。白馬三山がごく間近に見え、雲の沸き立つ山々の峻厳さと空の青さに感動する。
尾根伝いに作られた登山道を歩き、八方池を目指す。日差しは強いが、谷風が天然のクーラーのように吹き上げ涼やかである。途中には高山植物が多く見られ、盛夏だというのにまだ雪渓が残っている場所もある。
1時間半ほど歩き、八方池の見える場所に到着する。あいにく靄がかかっているが、2000mを超す高地に鏡のような水面が見渡せる。
池のほとりで、昼食をとる。それほど大きくはないが、清澄な水で透明度は高そうである。もしも靄がなければ、池は白馬連峰を映し雄大な景色が見られることだろう。
登りに比べ、下りはたいへん楽であるが足を痛めないように注意しながら歩を進める。リフト乗り場までわずなか時間で到達した印象。高地から一気に下がるリフトも大変に気持ちがよい。眼下に白馬の雄大な風景を見ながら降り、高揚感がある。
ゴンドラ乗り場のある兎平でアイスクリームを食べ小休止。テラスからは白馬の町並みが一望できる。ハンググライダーが次々と滑空する。気持ちよさそうだ。
休業中の食堂の2階で「畦地梅太郎展」が開かれていた。山の版画家、畦地梅太郎の作品が展示即売されている。無骨な気風とそこはかとない叙情がないまぜになり、魅力がある。子どもたちは絵はがきやマグネットプレートを買っていた。
ゴンドラを下り、麓に向かう。気温が変化するのを感じる。だいぶ上の方は靄が出てきたので、これから登っても景色はほとんど見えないだろう。山に登るのは、ちょっとした観光でも朝早くに限る。
車で数分のところにある白馬美術館を訪れる。着いた途端、雨が激しく降り始める。山の天気は変わりやすい。白と茶色を基調とした館内には、シャガールの版画が数多く飾られている。
入り口付近の小部屋でシャガールの作品を解説する映画が常時上映されている。短い映像だがシャガールの生涯と作品の特質がよくわかる。もっとも、家族は山に登った疲れがでたのか、暗がりでもあり心地よくなって半分くらいはうたたねをしていたようだ。
「蕎麦ときしめん」など、ユーモア溢れる小説を手がける清水義範が、子どもたちの作文を豊かなものにするためのヒントを記した作品。自ら行った小学生への作文教室での作品を示しながら、親がどのように声かけをしたら子どもたちが楽しく書くようになるか、表現が豊かになるのかを語っている。
素直に気持ちの動きが感じられる作文は、読んでいて気持ちがいい。そんな自然な作文や、読む人へのちょっとした配慮など、書き手のその後に繋がるような文章にする工夫が暖かく述べられ、読後感も良い。
また、運動会での心の動きがほとんど書けない子が、「タイタニック」など船の事故についての作文をし、調査報告などに優れた力を見いだした点にはたいへん興味をひかれた。文学的な作文のみでなく、論述的な作文に才能を発揮する子もいるなど、作文においても個性を見いだすことが教育の役割であることを感じさせられる。
すらすらと楽しく読める本であるが、中身はしっかりとしている。子どもを寛やかに見てゆっくりと伸ばしていく姿勢には教えられるところがある。
東武動物公園に併設された、スーパープールに家族で行く。朝9時開園のところ、8時に着くが、すでに多くの人々が入場口の前でゲートが開くのを待っていた。。
パラソルシートを3000円で確保する。ボックス席で、テーブルにパラソルを据え付ける形。イスが3つとサマーベットが1つある。家族でゆったりとするには良い場所だ。流れるプールとウェーブプールの間の場所が良いようだ。気温が37度以上ありそうで、日陰がないとたいへんである。
しばらくすると、すでにプールサイドはテント村のようになっていた。サンシェードの合間をぬって移動する。流れるプールは人であふれ、芋を洗うよう。
ウェイブプールは開放感があるプール。1時間に15分ほど、波がおこる。なかなか本格的な波で、上下幅を子どもたちも楽しんでいた。
音楽に合わせて砲台から水が吹き出るアトラクションも行われ、水しぶきを浴びるのも爽快。
入園をしているので動物も自由にみられるのだが、体温を上回る気温であまりに暑くて見る気になれず、まっすぐ帰る。この日差しではどうせ動物もバテていることだろう。
たどり着いた家の中は蒸し風呂のようであった。もし家にいたら暑さのあまり子どもたちはマグロのようにころがっていただろうから、プールに行って正解だった。
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