江 2

 NHK大河ドラマ「江」第2回は、「父の仇」。上野樹里演じる江が、父浅井長政を討った織田信長と対面する。 コメディタッチのホームドラマ的色彩がますます濃くなる。上野樹里が織田信長を見上げる場面は、「千秋せんぱーい」という風情。どうしても、「のだめカンタービレ」のシーンが浮かんできてしまう。
 軽いテイストで、戦国の世の雰囲気がまったく感じられない。昨年度の「龍馬伝」は、熱気を帯びた若者たちを中心に、当時の雰囲気を凝った映像で良く伝えていたと思うが、今回は一転、華やかな趣が全面に出ている。肩が凝らずに見られて良いのかもしれないが、締まる場面をきっちりと作ってほしい。
 後半のいいシーンになって、震度3でテロップが長い時間流れていた。昨年度、龍馬伝最終回の見せ場で愛媛県知事当選確実のテロップが流れたことをめぐり、内部でもめごとでもあって、ドラマを制作する部署と速報を流す部署とが犬猿の仲になりテロップを意地になって流していたのでは、と勘ぐってしまうほど地震速報はいいタイミングであった。

NHK 江~姫たちの戦国

江 1

 NHK大河ドラマ「江」の放送が開始される。第1回「湖国の姫」は、小谷城での浅井長政とお市との関わりを中心に描かれる。ホームドラマのようで、気軽に見られる大河になりそうな感じだ。

NHK 江~姫たちの戦国

江(ごう) 姫たちの戦国 前編 (NHK大河ドラマ・ストーリー)
NHK出版
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英雄 ~HERO~

 チャン・イーモウ監督が、中国の春秋戦国時代を舞台に描いた映画「英雄 ~HERO~」。後に始皇帝となる秦王に謁見を許された男の語りから紡がれる壮大なストーリー。
 ワイヤー・アクションは華麗であり、ワダエミが担当した色鮮やかなシーンの数々が美しい。
 何より、秦王の居城の重厚さや、無数の弓矢が飛び交うシーンは、当時の雰囲気を説得力をもって伝えてくれた。美術・脚本ともに素晴らしい歴史ロマン。

英雄 ~HERO~[DVD]
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坂の上の雲 9

 NHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」第9回は、「広瀬、死す」。連合艦隊に日露開戦の命がくだされる。旅順港の閉塞作戦を、迫真の映像のうちに描き出す。濃密な戦争映画を見ているようで、あっという間の90分であった。
 今年の4回のなんと短かったことか。それにしても、この作品に正岡子規を登場させた意義は大きいとつくづく感じる。文学の世界に新たな息吹を吹き込んだ子規と秋山真之の交流を描くことでぐっと深みが増した。これにより、単に戦争スペクタクルに終わることなく、個が確立していた明治の気風の中から戦争を見据えることに成功している。司馬遼太郎の凄さに改めて感じ入った。
 それを具現化したスタッフの意気込みには敬服する。特に、子規の病牀六尺のシーンはあまりに見事で、レコーダーからのDVDにおとした映像を確認するため、病床の子規が真之と向き合うシーンをちらっと見ただけで涙が溢れてきた。映像の力、俳優の力を見せつけられた。
 続きは、後1年待たなければならないが、来年も年末の楽しみができたと思うと、このような放送形態も悪くないと感じる。どうか、来年も視聴する側をうならせる練り上げた映像とドラマを見せてほしい。

NHK「坂の上の雲」

NHK スペシャルドラマ 坂の上の雲 第2部 DVD-BOX
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坂の上の雲 8

 NHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」第8回は、「日露開戦」。秋山真之の結婚、ニコライ二世が家族とくつろぐ姿など、家庭の風景を交えながら、日露戦争に突入する直前の時勢を描いている。
 日本を代表する名優が意匠を凝らしたセットの中で一堂に会する御前会議のシーンは特筆すべき重厚さ。
 日露戦争に向かう様々な側面を盛り込み、時代の空気を伝える濃密な映像を堪能させてくれた。

NHK「坂の上の雲」

坂の上の雲 7

 NHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」第7回は、「子規、逝く」。病床六尺の子規庵の細やかな表現が素晴らしい。明治期の日本は、国民所得こそ貧しかったが、人々には未来への楽観があり、寛やかさが感じられた。
 秋山真之の海軍における兵棋演習はまさしく生きた教育。当時の人々の気概に感じ入る。
 日本の美しさやたおやかな空気が自然な描写の中で感じられ、ずっと引き込まれ、気がついたら90分が経っていた。巧まざる巧みを感じさせられた回。

NHK「坂の上の雲」

坂の上の雲 第2部

 NHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」第2部が放送される。2年目の最初、第6回は「日英同盟」。期待以上の出来映え。香川照之演じる晩年の正岡子規の病床六尺でのシーンでは、涙が止めどなく流れた。岩崎弥太郎から一転、正岡子規になりきっており、役者魂のすさまじさが感じられた。
 広瀬とアリアズナとの心の通い合いを軸にしたロシアのシーンも、絵画的な映像の美しさに見とれる。ロシア文学の芳醇さを感じさせる重みがあった。日本の繊細な美とロシアの重厚な美が織りなす映像の見事さに、一瞬たりとも目を離すことができない回であった。

NHK「坂の上の雲」

NHKスペシャルドラマ・ガイド 坂の上の雲 第2部 (教養・文化シリーズ)
司馬 遼太郎 野沢 尚 佐藤 幹夫 柴田 岳志 NHK「坂の上の雲」プロジェクト
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龍馬伝 48

 NHK大河ドラマ「龍馬伝」が最終回を迎える。斬新な映像を作ろうとするスタッフの意気込みが伝わってくる作品であった。
 キャストでは、岩崎弥太郎を演じた香川照之の功績が大きい。時に狂言回しとなり、時に龍馬の引き立て役になり、語り部として、独特の間合いを生みだしていた。
 武市半平太役の大森南朋は、前半の要として的確な演技でドラマをしめる役割を果たした。後半では、後藤象二郎役の青木崇高が、俄然存在感を高めた。第40回「清風亭の対決」で土佐藩の要職としての貫禄を身につけた演技には目を見張った。
 山内容堂を演じた近藤正臣、吉田東洋を演じた田中泯のにじみでる気迫も見応えがあった。
 真木よう子のお龍も気丈さの中にもたおやかさがあり、存在感のあるヒロインであった。
 絵的には、第2部がスタートした第14回、京の街の映像が印象に残る。細部までこだわりぬいたセットの中に成長した龍馬が颯爽と登場し、新しいドラマが始まる雰囲気が感じられ、わくわくする回であった。
 第16回「勝麟太郎」は、最も感心した回であった。坂本龍馬と勝海舟のひねりを加えた出会いからラストのカタルシスを感じる終わり方まで、脚本にうならされた。
 また、第3部スタートの第29回、「新天地、長崎」での切り替えも見事で、特に伊勢谷友介演じる高杉晋作の、理屈抜きの格好良さが映えた。
 幕末の複雑な事情をほとんど説明せず、主人公のまわりの人々の姿や思いを全面に出し、行動する男たちの大河であった。海軍操練所や亀山社中、海援隊の場面の熱気は、スタッフの熱気がそのまま重なっているのではないか。  

NHK大河ドラマ「龍馬伝」

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NHK大河ドラマ 龍馬伝 完全版 DVD BOX―4(season4) [DVD]
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龍馬伝 47

 NHK大河ドラマ「龍馬伝」第47回は、「大政奉還」。ええじゃないかのシーンで、音声マンや助監督たちが混じって踊りながら撮影を行ったとNHKのホームページに記載されている。「疲労の極致のなか、もはやヤケになっているとしか思えない」という言葉がたいへん印象に残る。これだけ熱気のある作品を創り上げるには、さぞかしエネルギーを使ったことであろう。

NHK大河ドラマ「龍馬伝」

マルコムX

 黒人解放指導者マルコムXの生涯を描いたスパイク・リー監督による映画。デンゼル・ワシントンの渾身の演技が素晴らしく、後半の頭角を現していくシーンは、当人の実写映像と見分けがつなかいほどである。

マルコムX [DVD]
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