麒麟がくる 10

 NHK大河ドラマ「麒麟がくる」第十回は、「ひとりぼっちの若君」。織田信長の異母兄、信広の守る城が今川に攻められ陥落する。信広は捕らえられ、今川は織田信秀に、竹千代と息子との人質交換を要求する。
 斎藤道三は、明智光秀に織田方の動向を探るよう命じる。光秀は帰蝶のご機嫌伺いを口実に、信長の居城に向かう。
 信長と光秀の対面シーンの緊迫感がすごい。信長が茫洋とした表情になると、逆に怖さを感じる。信長と物怖じせず将棋を指し意見を述べる竹千代を演じる子役も見事。
 ただ話をしているだけで見る側に緊張が伝わってくる役者と脚本が素晴らしい。

麒麟がくる 前編 (NHK大河ドラマ・ガイド)

麒麟がくる 9

 NHK大河ドラマ「麒麟がくる」第九回は、「信長の失敗」。祝言をすっぽかされた帰蝶のもとに、信長が翌朝やってくる。領民のために化け物退治を演じていたといい、素直に謝る信長に、帰蝶は興味を覚える。織田信秀と土田御前のもとに行き、婚儀の喜びを分かち合うが、信長が持参した祝いの品に信秀は嫌悪感をあらわにする。一方、光秀は米を届けた妻木城で一人の女性と再会する。
 信長の無邪気さすら感じさせる外観から、ふと垣間見せる怖ろしさが感じられる見事な回であった。幼き頃の家康、竹千代も妙に大人びており、それぞれ後の人生での絡み合いに期待がもてる。

麒麟がくる 前編 (NHK大河ドラマ・ガイド)

麒麟がくる 8

 NHK大河ドラマ「麒麟がくる」第八回は、「同盟のゆくえ」。光秀は、海辺で信長と出会う。自ら海で釣った魚を漁村の人々に手ずから切って売る信長を見て、光秀は不思議な印象をもつ。
 美濃に戻り、光秀は帰蝶に「尾張にお行きなされませ」と信長への嫁入りの背中を押す。
 微妙な心理劇が続いている。光秀と帰蝶、駒との関係もはっきりと描かないがゆえに物語にひきつけられ、見入ってしまう。光秀の鈍感だか演技だか定かでない微妙な立ち位置が、本作の複雑な味わいを生んでいる。

麒麟がくる 前編 (NHK大河ドラマ・ガイド)

火垂るの墓 新潮CD

 野坂昭如の「火垂るの墓」を橋爪功が朗読したCD。昭和20年、戦争中に亡くなる兄と妹の物語。
 橋爪功の自然な語りで、情景がうかびあがる。
 悲惨な中に抒情をたたえた文学を、至芸の語りで鮮やかに表現したアルバム。

火垂るの墓 [新潮CD] 野坂 昭如 橋爪 功

麒麟がくる 7

 NHK大河ドラマ「麒麟がくる」第七回は、「帰蝶の願い」。織田信秀は、美濃の斎藤道三と和議を結ぶことを決める。道三の娘、帰蝶は、織田信長に嫁ぐことを妻になることを求められる。帰蝶は、明智光秀に輿入れをやめてほしいと頼む。一方、道三は光秀に帰蝶の説得を依頼する。狭間に立たされた光秀は、信長その人を見ようと尾張に出かけるが…。
 信長への輿入れをめぐり、道三、帰蝶双方から難題をもちかけられる光秀を、長谷川博己が好演。台詞のない部分が多く、顔芸が随分うまくなった。俳優の力量がためされる含蓄のある脚本。心理劇を楽しんでいる間に、今日もあっという間にドラマが終わってしまった。ああ、先が見たいと思わせる巧みな回。

麒麟がくる 前編 (NHK大河ドラマ・ガイド)

Apollo 11

 1969年7月20日、アポロ11号は月面に降り立ち、人類は月面に最初の一歩を記した。
 「Apollo 11」は、NASAやアメリカ公文書記録管理局に残された映像や音声を基に構築されたアポロ11号の足跡を辿る映画。1969年の映像が、鮮明な形で残っていることに驚かされる。
 トッド・ダグラス・ミラー監督は巧みな構成で、見る者を科学の一大イベントに引き込んでいく。映像からは、当時の科学技術の凄さと、周囲の熱気が伝わってくる。
 人類の偉大なミッションを綴った圧巻のドキュメンタリー。

アポロ 11 [完全版] (字幕版)

麒麟がくる 6

 NHK大河ドラマ「麒麟がくる」第六回は、「三好長慶襲撃計画」。連歌の会で、三好長慶と松永久秀の暗殺が行われることを耳にした明智光秀は、将軍足利義輝の側近、三淵藤英と細川藤孝に伝えるが…。
 連歌の会の雅な描写が美しい。その後の狭い空間での殺陣も見応えがあった。特に、色彩設計が見事で、鮮やかさが際立つ。駒と旅する情景など、日本の美をじっくりと感じさせてくれた。
 光秀の実直で他を惹き付ける人物像が巧みに醸成されていく。円熟の脚本と斬新な演出、俳優の気迫により今回も引き込まれた。

麒麟がくる 前編 (NHK大河ドラマ・ガイド)

麒麟がくる 5

 NHK大河ドラマ「麒麟がくる」第五回は、「伊平次を探せ」。明智光秀は、鉄砲に関する情報を集めるため、再び京に上る。そこで、将軍家の補佐をする細川藤孝と出会う。また、松永久秀とも再会し、鉄砲の役割について学ぶことになる。
 多くの文献を駆使し、この時代に鉄砲が果たす役割を自然と伝えている。光秀の眼光がどんどん鋭くなていくのは、時代に対する炯眼の深まりであるが、その体験を視聴者と共に体感させていく巧まざる巧みが凄い。見る度に脚本の素晴らしさを感じさせる大河。いつの間にか45分が過ぎていることが、その秀逸さを示している。

麒麟がくる 前編 (NHK大河ドラマ・ガイド)

麒麟がくる 4

 NHK大河ドラマ「麒麟がくる」第四回は、「尾張潜入指令」。斎藤道三は、医師の東庵を尾張に送り込み、織田信秀の様子を伺わせようとする。光秀は、その後を追い東庵からの情報を持ち帰ろうとするが…。
 織田信秀と東庵との、何気ない会話の駆け引きからも本作の凄みが伝わってくる。東庵の羽織に描かれた月と兎がスパイの暗喩であるなど、知的な要素を至るところに盛り込み、見る者に充実感を与え時間が経つのを忘れさせてくれるドラマ。

麒麟がくる 前編 (NHK大河ドラマ・ガイド)

麒麟がくる 3

 NHK大河ドラマ「麒麟がくる」第三回は、「美濃の国」。夫、土岐頼純を亡くした帰蝶は、明智荘を訪れ、光秀たちと心を通わせる。斎藤道三は、土岐頼芸を美濃の守護として立てようとするが…。
 戦の後、治水などがうまくいっていない美濃、戦に敗北したものの配下に恵まれ、立ち直る織田家。様々な人物像と思惑を、含蓄のある表現で描く本作は、見る者に密度濃く多くのものを投げかける。真に知的な大河。

麒麟がくる 前編 (NHK大河ドラマ・ガイド)

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