銀嶺の果て
1947年、戦後わずか2年の映画だが、山岳サスペンスとして日本映画史上に残る作品である。まず、「ゴジラ」映画の音楽を手がけた伊福部昭の映画第1作。その斬新な音楽の使い方は、今見ても色あせない。ああ、ここでこの曲を使うかという清冽さがあった。
黒澤明脚本による、簡潔にして起伏のあるストーリーに魅了される。そして、三船敏郎のデビュー作であること。三船のギラギラとした存在感は、この映画でも輝いている。志村喬の自然な演技も胸を打つ。
才能の交差が産みだした記念碑的作品。
1947年、戦後わずか2年の映画だが、山岳サスペンスとして日本映画史上に残る作品である。まず、「ゴジラ」映画の音楽を手がけた伊福部昭の映画第1作。その斬新な音楽の使い方は、今見ても色あせない。ああ、ここでこの曲を使うかという清冽さがあった。
黒澤明脚本による、簡潔にして起伏のあるストーリーに魅了される。そして、三船敏郎のデビュー作であること。三船のギラギラとした存在感は、この映画でも輝いている。志村喬の自然な演技も胸を打つ。
才能の交差が産みだした記念碑的作品。
「夜明けのスキャット」「夜明けの唄」「見上げてごらん夜の星を」「いい湯だな」「ベッドで煙草をすわないで」「世界は二人のために」「恋の季節」「夜明けのうた」「太陽がくれた季節」「ゲゲゲの鬼太郎」「手のひらを太陽に」…
日本人の心に響くメロディを紡ぎ続けた作曲家いずみたく。その中から、ヒット作50曲を収録した2枚組CD。どれも印象に残る素晴らしい曲であり、その多彩さに圧倒される。
日露戦争直後の北海道を舞台とし、隠された財宝をめぐる闘いを描くコミック「ゴールデンカムイ」。
日露戦争で活躍した戦士、杉元は、アイヌの少女と知り合い、行動を共にする。北海道の大自然に、アイヌの風習や智恵を生かしてサバイバルを繰り広げる。その細やかな描写と予想外のストーリー展開にはうならされる。
幾多の題材を贅沢に盛り込んだアクション・コミックの傑作。
映画007シリーズの音楽を集めた2枚組CD。オリジナル音源で収録されているところが嬉しい。
マット・モンローの「ロシアより愛をこめて」、シャーリー・バッシーの「ゴールドフィンガー」など、名曲の数々がたっぷりと味わえる。ポール・マッカートニーの「死ぬのは奴らだ」など、じっくりと聞くとあらためて見事さが浮き上がる。
「マンゴーの木の下で」などが収められる2枚目の挿入曲集も楽しい。
ウッディ・アレン監督・脚本による映画「ミッドナイト・イン・パリ」。パリを婚約者と訪れた映画脚本家は、真夜中1920年代のパリに迷い込む。
ヘミングウェイ、ピカソなど、1920年代当時パリで活躍した人々と現代人との出会いを通して、アカデミックな気風をしっとりと描く。シドニー・ベシェの名曲をバックにした冒頭のパリのシーンも実に素晴らしい。
アカデミー賞脚本賞受賞作品。
脱税を取り締まる査察官の活躍を描く「マルサの女」。伊丹十三監督による1987年公開の映画。脱税者と査察官とのやりとりが、時にコミカルに、時にシニカルに描かれる。
伊丹監督の切り口が見事で、様々な脱税のテクニックやシチュエーションを惜しみなく映像化している。テンポ良い構成と独特のカメラワークで最後まで見る者を惹き付ける。
宮本信子演じる査察官と、山崎努演じる経営者との対決場面が見事。本多俊之による変拍子のテーマ曲も印象に残る。
税務署職員、査察官という地味な職業を前面に出し、税金という普通は一顧だにされないテーマをスタイリッシュなエンターテイメントに仕上げ、日本映画に一石を投じた作品。
新海誠監督の映画「君の名は。」は、東京と飛騨の山奥を舞台とした長編アニメーション。男女の入れ替わりという、大林宣彦監督の「転校生」を思わせる設定であるが、精密に描かれた町の絵と彗星接近のファンタジックな設定により、新海誠独自の世界が展開されている。
とりわけ、糸守町の清澄な空気を感じさせる情景が素晴らしい。東京も細部まで描き込まれ躍動感のある都市として印象に残る。
作画の美しさ、RADWIMPSの清新な音楽、声優の熱演が和し、見る者を心地良く包み込む珠玉のアニメーション。
サンダーバードの偉大な音楽が、クリアな演奏で蘇る!オリジナル・スコアにより、勇壮なテーマ曲、ファイアーフラッシュ着陸時のスリリングな音楽、火星ロケット輸送車の重厚な曲が次々と流れてくる。
世界的な指揮者で、自らもサンダーバードのファンである広上淳一氏がタクトをとり、緊迫感のある演奏を繰り広げる。
サンダーバードの音楽がいかに素晴らしかったかを再認識させてくれる、感涙の1枚。
サンダーバード音楽集
広上淳一指揮 東京ガーデン・オーケストラ
ファルコムのRPG「空の軌跡」。これこそ、求めていたゲームであった。シナリオの緻密さ、深まる謎、そして、温かみのあるストーリー。プレイしているときは、至福の時であった。
海外のRPGは暗くなければいけないという脅迫観念があるのではと思うほど、プレイしていて重たい気持ちになるが、このゲームは晴れ晴れとした気分になれる。
これこそ、日本が誇るRPGである。
「月影のナポリ」「カラーに口紅」「メロンの気持ち」「じんじろげ」「ズビズビズー」「パイのパイのパイ」「ポケット・トランジスタ」「可愛いベビー」「五ひきの仔ブタとチャールストン」「ジョニー・エンジェル」…
森山加代子が歌う1960年代のポップス。ジャケットの少女のような写真からは想像もつかない、貫禄の歌唱である。キュートでありながら、うまい、うますぎる。
洋楽ポップスのカヴァーが多いが、どれもオリジナルより魅力的。歌えば加代ちゃんの世界である。
緩急自在、安定した謡いながら、胸キュンのポイントも外さない。楽しい嬉しい夢のアルバム。
加代ちゃんのヒット・キット・パレード
森山加代子 坂本九
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