ワルター ハイドン「V字」「軍隊」

 ブルーノ・ワルター式、コロンビア交響楽団によるハイドン交響曲第88番「V字」、第100番「軍隊」のCDを聴く。ワルターの暖かみのある指揮が、ハイドンの優雅な調べを味わい深いものにしている。特に、交響曲第88番第2楽章のラルゴには、その美質がよく表れている。

ハイドン/交響曲第88番「V字」&第100番「軍隊」
コロンビア交響楽団
B00005G834

アンサンブル・プラネタ 日本の叙情歌

 女声ア・カペラ・グループ、アンサンブル・プラネタによる8枚目のCDは、「蘇州夜曲」「さくらさくら」「とうりゃんせ」など、よく親しまれた日本の叙情歌集。
 繊細な歌声が、それぞれ独立した楽器のように旋律を綾なし、広がっていく。
 西洋音楽の手法も取り入れた新鮮なアレンジにより、様々なアンサンブルが織りなされるが、旋律の美しさが心にしみ、日本に生まれてよかったと実感させてくれる。
 一つ一つの曲が宝石のような輝きを放つアルバム。

決定盤!!ア・カペラ - 日本の叙情歌
アンサンブル・プラネタ
B0021UP2ZA

バーンスタイン マーラー交響曲第9番

 バーンスタインとベルリン・フィルの一期一会の演奏。精緻さと情熱がせめぎ合い、緊張感に満ちた、独特の雰囲気を持つ。
 最終楽章のアダージョは、その情熱も、せめぎ合いも、ドラマティックな展開も、あらゆるものを昇華させ、この上なく美しい。

マーラー : 交響曲第9番 バーンスタイン
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
B00005FHYM

アバド マーラー:交響曲第7番

 クラウディオ・アバド指揮、ベルリン・フィルによるマーラー交響曲第7番のCDを聴く。端正さをもったアバドの演奏と、マーラー第7番は相容れないのではと思ったが、この「夜の曲」に関しては、精緻な運びがよくあっており、独特の叙情を醸している。 
 最終楽章も意外なほど熱がこもっており、盛り上がりをみせている。

マーラー:交響曲第7番
アバド(クラウディオ)
B000063KX6

イマージュ 7

 葉加瀬太郎「Born to Smile」、ケイコ・リー「美・サイレント~Be Silent」、アウラ「ハッピー・バースデイ・トゥ・ユー」など、CFソングやドラマの主題歌などを集めたコンピレーションCDの7作目。心地よいが、芯のしっかりとある音楽が揃えられている。

イマージュ 7
加古隆
B0010SGSSY

ツェムリンスキー:叙情交響曲

 シノーポリ指揮、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団によるツェムリンスキーの叙情交響曲を聴く。マーラー「大地の歌」の雰囲気を持った作品だが、歌詞は、クリムトの絵画を彷彿させるウィーン世紀末の男女の愛をテーマとしている。

ツェムリンスキー:叙情交響曲
シノーポリ(ジュゼッペ)
B0000QWZXO

坂本龍一 グルッポ・ムジカーレ

 「ザ・ラスト・エンペラー」「メリー・クリスマス・Mr.ローレンス 」「サウザンド・ナイフス」など、坂本龍一による1978~1988年の作品からのベスト・アルバム。多彩な楽曲で、印象的なメロディとともに、それぞれの異世界に連れて行ってくれる。

グルッポ・ムジカーレ~ベスト
坂本龍一
B00004VPJQ

2009年ベスト

 1日1作。毎日ひとつ何かを紹介する試みを続け、4年5ヶ月になった。2009年に記した中での、ベストを振り返る。

小説 : 宮城谷昌光 「楽毅」
 「楽毅」は、内容の濃密さと、巻が進むにつれて深みが増していく凄さに感嘆した作品。
 他にも 「赤ひげ診療譚」「胡蝶の夢」「箱根の坂」 など、ベストに掲げたい小説はいくつもあった

数学書 : 「素数に憑かれた人たち」
 リーマン予想を、数学の近代史とからめながら解説した、奥行きのある本。

クラシック : ムラヴィンスキー指揮「チャイコフスキー交響曲第5番」
 ムラヴィンスキー指揮のチャイコフスキー交響曲4番、5番、6番は、底知れぬ深淵をたたえた演奏。

ドラマ : 「坂の上の雲」
 日本映像界の悲願が達成された。明治期の日本をじっくりと描く。来年の第二部、再来年の第三部にも期待。

邦画 : 「沈まぬ太陽」 
 覚悟を据えて映像化した制作者に敬意をこめて掲げたい。

洋画 : 「WALL・E/ウォーリー」
 台詞なしで雄弁に語る前半と、賑やかに展開される後半の対比が興味深かった。
 レミーのおいしいレストランルイスと未来泥棒ファインディング・ニモなど、ディズニー・アニメの良作に多く出会えた。

コミック : 「キャプテン」
 何十年ぶりかに読んだが、名作は色あせない。アニメもたいへん良い出来映えであった。 

アニメ : 「プラネテス」
 原作も素晴しいが、内容をふくらませ見事なまとまりをもったストーリーと映像美に結実させたアニメスタッフの力量に感服。

教育: 「高校生のための現代数学講座」
 東京大学玉原国際セミナーハウスでの体験は、今後も大きな財産になるだろう。真剣な眼差しの高校生、若き教員の取組み献身的な大学の先生方の姿勢は印象に残り続けるだろう。

科学:「スーパーカミオカンデ」
 飛騨のスーパーカミオカンデを見学できたことは、今年最も実りあるイベントであった。子どもたちにも本物を見せることができて本当に良かった。

 2009年は、科学と社会を共に見据える体験が多くできた。2010年の新たな出会いに期待したい。

小澤征爾 ベートーヴェン:交響曲第9番

 小澤征爾指揮、サイトウ・キネン・オーケストラによるベートーヴェン交響曲第9番の演奏を聴く。2002年、松本でのライヴ録音。
 同オーケストラが最初に手がけたベートーヴェンは、1993年の第7番であり、10年を経て、満を持して第9番に臨んだ。精緻さと熱情を備えた演奏。

ベートーヴェン:交響曲第9番<合唱>
ベートーヴェン
B001RRX3BS

Sunrise/Sunshine Love Steel Orchestra

 カリブ海最南端の島国の楽器、スティール・パンのアルバム。南国の太陽のように、暖かくやさしい音色に癒される。トロピカルなオリジナル曲はもとより、「蘇州夜曲」の情緒あふれるカバーも魅力的。

Sunrise
Sunshine Love Steel Orchestra
B001VJLY3Q

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